みなさん、こんにちは!管理人のありーなです。
近年は、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替わる「UPS機能」を搭載したポータブル電源が増えています。
ポータブル電源をあらかじめ壁のコンセントと家電の間に接続しておけば、突然停電しても、デスクトップPCやWi-Fiルーター、冷蔵庫などへの給電を自動で継続できます。
停電後に手動でコードを差し替える必要がないため、在宅中はもちろん、外出中や就寝中の停電対策にも役立つ機能です。
ただし、ポータブル電源に搭載されているUPS機能は、すべて同じ性能ではありません。
停電時の切り替え時間は0ms・10ms・20ms・30msなど機種によって異なり、「UPS」「EPS」「パススルー」といった名称の使い方もメーカーによって差があります。
商品ページに「UPS対応」と書かれていても、専用UPSのような完全な無瞬断給電に対応しているとは限らず、サーバーや医療機器などへの使用が推奨されていない機種も少なくありません。
そのため、UPS機能付きポータブル電源を選ぶ際は、名称だけで判断せず、切り替え時間や定格出力、接続できる機器、メーカーの注意事項まで確認することが重要です。
この記事では、ポータブル電源のUPS機能で何ができるのかをはじめ、一般的なUPSとの違い、UPS・EPS・パススルーの違い、使い方や選び方、使用時の注意点を詳しく解説します。
主要メーカーの代表機種に書かれている注意事項も紹介しますので、停電対策や大切な機器のバックアップ電源選びにお役立てください。
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ポータブル電源のUPS機能とは?
ポータブル電源のUPS機能とは、停電などによって家庭用コンセントからの電力供給が止まったときに、自動でポータブル電源のバッテリー給電へ切り替える機能です。
ポータブル電源をあらかじめ「壁のコンセント」と「使用したい機器」の間に接続しておけば、突然停電しても、手動で電源コードを差し替えることなく給電を継続できます。
デスクトップPCやWi-Fiルーターなどの突然の停止を防ぐだけでなく、冷蔵庫や見守りカメラなど、停電中も動かし続けたい家電への電力供給にも役立ちます。
まずは、UPSがどのような装置なのか、その基本から確認していきましょう。
1) 一般的なUPS(無停電電源装置)とは?

UPS(Uninterruptible Power Supply)とは、日本語で「無停電電源装置」と呼ばれる装置です。
停電や電源トラブルが発生した際に、接続している機器への電力供給を内部バッテリーへ切り替え、機器が突然停止するのを防ぎます。
一般的なUPSの主な役割は、次のとおりです。
| 役割 | 内容 |
| 停電時の給電継続 | 停電が発生すると、内部バッテリーからの給電へ切り替えます |
| 機器やデータの保護 | 接続機器の電源が突然落ちることによる故障や、データ破損のリスクを抑えます |
| 安全に終了する時間の確保 | 数分から十数分程度の給電を継続し、 ファイルの保存や機器の安全なシャットダウンに必要な時間を確保します |
| 電源トラブルへの対策 | 機種によっては、電圧変動の補正や雷サージから機器を保護する機能も備えています |
UPSは、電源の途絶が大きなトラブルにつながる、次のような機器や施設で利用されています。
| 使用される場所 | 接続する機器の例 |
| 企業・事業所 | サーバー、ネットワーク機器、業務用パソコンなど |
| データセンター | サーバー、ストレージ、通信設備など |
| 医療施設 | 医療機器など |
| 家庭 | デスクトップPC、NAS、Wi-Fiルーターなど |
例えば、デスクトップPCにUPSを接続しておけば、作業中に停電が発生しても、すぐにパソコンの電源が落ちるのを防げます。
その間に作業中のファイルを保存し、OSを安全にシャットダウンすることで、データの消失やシステムファイルの破損を防ぎやすくなります。
ただし、すべてのUPSが完全な無瞬断で切り替わるわけではありません。
切り替え時間や給電方式、電圧変動や雷サージへの保護性能は製品によって異なるため、接続する機器に適したUPSを選ぶ必要があります。
2) ポータブル電源のUPS機能で何ができる?

近年は、一般的なUPSと同じように、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替わる機能を搭載したポータブル電源が増えています。
ポータブル電源のUPS機能を利用することで、主に次のような停電対策ができます。
- PCやNASなどの突然の停止を防ぐ
- Wi-FiルーターやONUへの給電を継続する
- 冷蔵庫やレコーダーなどの家電を動かし続ける
- 見守りカメラやペットの飼育機器への給電を継続する
- 外出中や就寝中に停電しても、自動でバックアップ給電を開始する
UPS機能がないポータブル電源の場合、停電が起きたあとに対象機器の電源コードをポータブル電源へ差し替えなければなりません。
そのため、電源を差し替えるまでの間にPCが停止したり、通信が途切れたりする可能性があります。
一方、UPS機能付きポータブル電源を事前に接続しておけば、停電を検知した際に自動でバッテリー給電へ切り替わるため、電源コードを差し替える必要がありません。
また、一般的なUPSは、接続機器を安全に終了させるまでの短時間給電を主な目的とする製品が多いのに対し、ポータブル電源は大容量バッテリーを搭載しています。
そのため、機器の突然の停止を防ぐだけでなく、停電後も一定時間にわたって家電や通信機器を使い続けられる点が、ポータブル電源ならではの特徴です。
ただし、ポータブル電源に「UPS機能」と書かれていても、すべての機種が専用UPSと同じ性能を備えているわけではありません。
停電時の切り替え時間や対応できる機器、電源の保護性能には違いがあるため、名称だけで判断しないことが大切です。
次の章では、一般的なUPSとUPS機能付きポータブル電源の違いを詳しく比較します。
一般的なUPSとポータブル電源のUPS機能の違い
近年は、「UPS機能搭載」を特徴とするポータブル電源が数多く発売されています。
基本的な役割は一般的なUPS(無停電電源装置)と同じで、停電や電源トラブルが発生した際に、自動でバッテリー給電へ切り替え、接続した機器への電力供給を継続することです。
また、どちらも「壁のコンセント」と「使用したい機器」の間に接続して使用する点は共通しています(上図参照)。
しかし、設計思想や得意とする用途には大きな違いがあります。
1) 一般的なUPSとポータブル電源の比較
| 項目 | 一般的なUPS(専用機) | UPS機能付きポータブル電源 |
| 主な目的 | 停電時に機器を安全に停止させる | 停電時も機器への給電を継続する |
| バッテリー容量 | 小容量 (数分~十数分程度のバックアップが中心) | 大容量 (数時間以上給電できる機種もある) |
| 切り替え時間 | 0msまたは数ms程度の製品が多い | 約10~20msが多い (機種によって異なる) |
| 携帯性 | 据え置き型が中心 | 持ち運び可能 |
| 主な用途 | サーバー、PC、NASなど | 家電、通信機器、防災用途など幅広い |
知っておきたい3つの違い
① 切り替え時間が異なる
一般的なUPSは、サーバーや業務用機器を保護することを目的としているため、0msまたは数ms程度で切り替わる製品が多くあります。
一方、ポータブル電源では10~20ms程度で切り替わる機種が主流です。
そのため、多くの家庭用機器では問題なく使用できますが、サーバーや医療機器など、電源が一瞬でも途切れることを許容できない機器では使用できない場合があります。
なお、最近ではJackery 5000Plusのように、動作モードによって0ms切り替えに対応した機種も登場しています。
② バックアップ時間が長い
一般的なUPSは、停電後に安全にシャットダウンするまでの時間を確保することを目的としているため、バックアップ時間は数分から十数分程度が中心です。
一方、ポータブル電源は数百Whから数千Whもの大容量バッテリーを搭載しています。
そのため、停電後も冷蔵庫やWi-Fiルーター、照明などを継続して長時間使用できることが大きな特徴です。
③ 持ち運んでさまざまな場所で使える
一般的なUPSは、サーバールームやデスクの下などに設置したまま使用する据え置き型がほとんどです。
一方、ポータブル電源は持ち運びできるため、自宅だけでなく、キャンプや車中泊、屋外作業など、さまざまな場所でUPS機能を活用できます。
また、停電時には必要な場所へ移動して、複数の家電や機器へ給電できる点もポータブル電源ならではのメリットです。
2) どちらを選ぶべき?
重要なサーバーや業務用システムなど、完全な無停電給電が必要な用途では、専用UPSが適しています。
一方で、
- 停電時も家庭の家電を使い続けたい
- 防災対策として備えたい
- 停電時の通信手段を確保したい
- 普段はアウトドアでも活用したい
という方には、UPS機能付きポータブル電源の方が活躍する場面は多いでしょう。
次の章では、商品ページでよく見かける「UPS」「EPS」「パススルー」の違いについて詳しく解説します。
UPS・EPS・パススルー機能の違い
ポータブル電源の商品ページを見ると、
- UPS機能
- EPS機能
- パススルー機能
という言葉がよく出てきます。
どれも「充電しながら家電を使える」「停電時にも給電できる」という点では似ていますが、それぞれ役割が異なります。
ここでは、その違いを分かりやすく解説します。
1) パススルー機能とは?
パススルーとは、家庭用コンセントからポータブル電源を充電しながら、同時に接続した家電へ給電できる機能です。
普段は家庭用コンセントの電力を利用しながら、ポータブル電源を待機状態にしておけるため、UPSやEPS機能を使用する際の基本となる機能です。
ただし、パススルー機能だけでは、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替わるとは限りません。
停電時の自動切り替えに対応しているかどうかは、UPS機能またはEPS機能を備えているかを確認する必要があります。
2) UPS機能とは?
UPS(無停電電源装置)機能は、停電を検知すると、自動でバッテリー給電へ切り替える機能です。
切り替え時間は機種によって異なりますが、多くのポータブル電源では10~20ms程度となっています。
そのため、デスクトップPCやWi-Fiルーター、冷蔵庫など、突然電源が落ちると困る機器の停電対策として利用されています。
ただし、「UPS」と表示されていても、専用UPSと同じ0msの無瞬断給電に対応しているとは限りません。
3) EPS機能とは?
EPS(Emergency Power Supply)は、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替える機能です。
メーカーによって呼び方や基準が異なりますが、役割としてはUPS機能と非常によく似ています。
実際には、
- Dabbssonは15ms切替で「EPS」
- EcoFlowは30ms切替で「EPS」
- 他メーカーでは20ms切替でも「UPS」
というように、メーカーによって基準は異なり、名称だけでは性能を判断できません。
そのため、「UPSだから高性能」「EPSだから性能が低い」とは一概には言えません。
4) 一番大切なのは「名称」ではなく「切り替え時間」
UPS・EPS・パススルーという名称はメーカーによって使い方が異なります。
商品を比較するときは、名称だけを見るのではなく、
- 停電時の切り替え時間(0ms・10ms・15ms・20ms・30msなど)
- 接続できる機器
- メーカーや取扱説明書の注意事項
まで確認することが重要です。
特に、サーバーや医療機器など重要な用途で使用する場合は、「UPS」という名称だけで判断せず、メーカーが推奨する用途を必ず確認してください。
UPS機能付きポータブル電源が役立つ場面
UPS機能付きポータブル電源は、停電時に機器の電源が突然切れることを防ぐだけではありません。
大容量バッテリーを搭載しているため、停電後も一定時間、家電や通信機器を使い続けられることが大きな特徴です。
ここでは、UPS機能付きポータブル電源が特に役立つ場面を紹介します。
1) デスクトップPC・NASなどのデータを守りたい

仕事中やデータ保存中に停電すると、作業内容が失われたり、システムファイルが破損したりすることがあります。
UPS機能付きポータブル電源を常時接続しておけば、停電時も自動でバッテリー給電へ切り替わるため、ファイルを保存したり、安全にシャットダウンしたりする時間を確保できます。
接続する機器の例
- デスクトップPC
- NAS(ネットワークストレージ)
- 外付けHDD・SSD
- Wi-Fiルーター

業務用サーバーやワークステーションなど、高い信頼性が求められる機器については、多くのメーカーで使用を推奨していません
2) インターネットや見守り機器を止めたくない

停電すると、Wi-FiルーターやONU(光回線終端装置)の電源も停止します。
UPS機能付きポータブル電源を利用すれば、停電中でもインターネット環境を維持しやすくなり、見守りカメラや固定電話なども継続して使用できます。
接続する機器の例
- Wi-Fiルーター
- ONU
- 見守りカメラ
- 固定電話(コードレス親機)
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3) ペットや水槽などの飼育環境を維持したい

停電すると、水槽のろ過装置やエアポンプ、ヒーターなども停止してしまいます。
また、ペットの見守りカメラや自動給餌器も使えなくなる可能性があります。
UPS機能付きポータブル電源を接続しておけば、停電時も飼育環境の維持に必要な機器を動かし続けることができます。
接続する機器の例
- エアポンプ
- ろ過装置
- 水槽ヒーター
- 自動給餌器
- 見守りカメラ
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4) 冷蔵庫やレコーダーを止めたくない

停電すると、冷蔵庫の冷却やレコーダーの録画も停止してしまいます。
UPS機能付きポータブル電源なら、自動でバッテリー給電へ切り替わるため、食品の傷みや録画データへの影響を軽減できます。
接続する機器の例
- 冷蔵庫
- ブルーレイレコーダー
- HDDレコーダー

冷蔵庫は起動時に大きな電力を必要とする場合があるため、定格出力や瞬間最大出力も確認しましょう
5) ワインやカメラなどを適切な環境で保管したい

温度や湿度の管理が必要な機器も、停電の影響を受けます。
UPS機能付きポータブル電源があれば、短時間の停電でも温度や湿度の変化を抑えやすくなります。
接続する機器の例
- ワインセラー
- 日本酒セラー
- 電子防湿庫(ドライボックス)
6) 災害時や停電時も普段どおり使い続けたい
一般的なUPSは、安全にシャットダウンするための時間を確保することが主な目的です。
一方、ポータブル電源は大容量バッテリーを搭載しているため、停電後も照明や通信機器、小型家電などを比較的長時間使用できます。
「機器を守る」だけでなく、「停電中も生活を続けられる」ことが、UPS機能付きポータブル電源の大きな魅力です。
また、台風の接近などで停電が予想される場合は、あらかじめUPS機能付きポータブル電源を接続しておくことで、停電が発生しても自動でバッテリー給電へ切り替わり、慌てて電源コードを差し替える必要がありません。
事前に備えておくことで、より安心して停電に備えられます。
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UPS機能を使うには事前の設置が必要

UPS機能付きポータブル電源を購入しても、普段から正しく接続していなければ、停電時にUPS機能は働きません。
UPS機能を利用するには、あらかじめ「壁のコンセント」と「使用する機器」の間にポータブル電源を設置しておく必要があります。
停電が発生すると、ポータブル電源が商用電源の停止を検知し、自動でバッテリー給電へ切り替わります。
つまり、停電が起きる前から待機状態にしておくことで、UPS機能が初めて機能する仕組みです。
一方、停電してからポータブル電源へ電源コードを差し替えた場合は、UPS機能ではなく通常の非常用電源として使用している状態になります。
この場合は、機器の電源が一度切れてしまうため、デスクトップPCやNASなどのデータ保護や、通信機器の継続運転といったUPS本来の役割は果たせません。
そのため、停電時に電源を止めたくない機器がある場合は、普段からUPS機能付きポータブル電源を接続した状態で使用することが大切です。
UPS機能付きポータブル電源を選ぶポイント
「UPS機能搭載」と書かれていても、すべてのポータブル電源が同じ性能というわけではありません。
停電時に安心して使うためには、次のポイントを確認して選ぶことが大切です。
1) 切り替え時間を確認する
UPS機能で最も重要なのが、停電時にバッテリー給電へ切り替わるまでの時間です。
現在販売されているポータブル電源では、10ms・15ms・20ms・30msなど、機種によって切り替え時間が異なります。
一般的に、切り替え時間が短いほど、停電時に機器が停止する可能性を抑えやすくなります。
ただし、同じ10msや20msでも、接続する機器との相性によって動作が異なる場合があるため、実際に接続して動作確認を行うことをおすすめします。
2) 接続する機器の消費電力を確認する
UPS機能を利用する場合でも、接続する機器の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えると正常に動作しません。
特に、冷蔵庫やポンプなどのモーターを搭載した機器は、起動時に通常より大きな電力が必要になることがあります。
使用する機器の消費電力と、ポータブル電源の定格出力・瞬間最大出力を確認しておきましょう。
3) メーカーの注意事項を確認する
多くのメーカーは、UPS機能について次のような注意事項を記載しています。
- データサーバー
- ワークステーション
- 医療機器
- 人命に関わる機器
これらについては、使用を推奨していない、または事前に十分な動作確認を求めているケースがほとんどです。
商品ページだけでなく、取扱説明書に記載されている注意事項も確認しておくと安心です。
4) 常時接続で使う場合はバッテリー管理機能も確認する
UPS機能は、普段からコンセントにつないだ状態で使用することが一般的です。
そのため、アプリで充電上限を設定できる機種や、長期間の常時接続を考慮したバッテリー保護機能を備えた機種であれば、より安心して運用できます。
メーカーによって考え方や制御方法は異なるため、常時接続を前提に使用する場合は、その点も確認しておくとよいでしょう。
5) 名称だけで判断しない
「UPS」「EPS」という名称は、メーカーによって使い方が異なります。
重要なのは名称ではなく、
- 切り替え時間
- 接続できる機器
- メーカーの注意事項
- 自分が使用したい機器との相性
を総合的に確認することです。
これらを確認しておけば、自分の用途に合ったUPS機能付きポータブル電源を選びやすくなります。
ポータブル電源 各メーカーのUPS・EPS機能と注意点
ここまで紹介したように、ポータブル電源のUPS機能は、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替わる便利な機能です。
しかし、各メーカーで採用しているUPS・EPS機能の仕様や考え方は大きく異なります。
例えば、
- 「UPS」と表記しているメーカー
- 「EPS」と表記しているメーカー
- 機種によってUPSとEPSを使い分けているメーカー
- 0ms対応モデルを用意しているメーカー
など、名称や性能は統一されていません。
また、取扱説明書には
- サーバーには使用しないこと
- 医療機器には使用しないこと
- 使用前に十分な動作確認を行うこと
など、メーカーごとに注意事項も記載されています。
そのため、「UPS搭載」という表記だけで判断するのではなく、商品ページや取扱説明書に記載されている切り替え時間や注意事項まで確認することが大切です。
代表的なメーカーの特徴をまとめると、次のようになります。
| メーカー | 主な表記 | 切り替え時間の例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Anker | UPS・簡易UPS (新しいモデルはUPS) | 10ms・20ms | シンプルな注意事項で分かりやすい |
| Bluetti | UPS・簡易UPS・EPS (新しいモデルはUPS) | 10~20ms | 機種によって呼び方が異なる |
| EcoFlow | UPS・EPS (新しいモデルはUPS) | 0~30ms | 機種ごとの差が大きい |
| Dabbsson | EPS | 15ms | 全モデルでEPSを採用 |
| Jackery | UPS・EPS (新しいモデルはUPS) | 0~20ms | 機種によってUPS性能が異なる |
それでは、各メーカーの商品ページや取扱説明書に記載されている内容を見ていきましょう。
1) Anker(アンカー)のUPS機能付ポータブル電源
最近発売されているアンカーのポータブル電源Solixシリーズには、10msもしくは20ms以内で切り替わるUPS機能が搭載されています。
それぞれのUPSについて、商品ページに書かれている説明と注意点を紹介します。
Anker Solix C2000 Gen2:UPS(10Ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
UPS機能に加え、過充電防止機能によりコンセントにつないだままでも劣化しません
わずか10ミリ秒で切り替わるUPS機能を搭載しており、バックアップ電源としてご使用いただけます。更にAnker独自の過充電保護機能により、コンセントに繋ぎっぱなしでの保管も可能です
【注 意】
データサーバや医療機器など非常時に不具合が起こると人命 / 財産に重大な危険を及ぼしうる用途でのご使用はお控えください
(アンカーウェブサイト Anker Solix C2000 Gen2商品ページより一部引用)
Anker Solix C1000:UPS(20ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
停電時の備えに
家庭用コンセントから本製品を充電しながら、本製品を通して家電や機器へ給電 (パススルー充電) できます。Anker Solixシリーズはラインインタラクティブ給電方式を採用しているため、普段使いに適しており、内蔵バッテリー劣化の心配もありません。 UPS機能も搭載しており、停電時はわずか20ミリ秒でバッテリー給電に自動で切り替わるため、バックアップ電源としてご使用いただけます
【注意】
データサーバや医療機器など、非常時に不具合が起こると人命 / 財産に重大な危険を及ぼしうる用途でのご使用はお控えください
(アンカーウェブサイト (Anker Solix C1000商品ページより一部引用)

アンカーのポータブル電源に書かれている注意点は、10msも20msも同じ文章です。書かれているのはこの1文のみで、とてもシンプルです
2) Bluetti(ブルーティ)のUPS機能付ポータブル電源
ブルーティのポータブル電源は、機種によりさまざまなUPSが搭載されています。
UPS 10ms、15ms、20ms、簡易UPS 20ms、EPS 20msがありますが、商品ページ上ではあまり詳細に触れられていません。
その中で、ある程度詳細が書かれていたBluetti Apex 300のケースを紹介します。
Bluetti Apex 300:UPS(20ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
超高速UPS
20ms以内のシームレスなバックアップ電源切替で、冷蔵庫や医療機器など重要機器も途切れず稼働
(ブルーティiウェブサイト Apex300商品ページより一部引用)
【注意】
データサーバやワークステーションなど、高性能なUPSを必要とする機器には適していません。BLUETTIは、上記の制限に違反することによって生じた問題について、一切の責任を負いかねます。
(Bluetti Apex300取扱説明書より一部引用)
3) EcoFlow(エコフロー)のUPS機能付ポータブル電源
エコフローのポータブル電源は、機種によりさまざまなUPSが搭載されています。
UPS 0ms、10ms、15ms、20ms、EPS 20ms、30msがありますが、その中で2つのケースを紹介します。
EcoFlow DELTA3 Max:UPS(10ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
0.01秒未満で即座に切り替え、急な停電も安心
停電時に0.01秒未満で電源自動切り替え機能が起動し、接続機器の電源を商用電源からDELTA 3 Maxへ即座に切り替え。冷蔵庫やPC、3Dプリンターなど、急に機能が止まると困る家電製品を停電から守ります。
(エコフローウェブサイト DELTA3 Max商品ページより一部引用)
【注意】
本機能は、0ms 以内で切り替えを行う UPS(無停電電源装置)機能ではありません。UPS を要する重要なデータサーバー、医療器械など精密の機器には使用しないでください。
(EcoFlow DELTA3 Max取扱説明書より一部引用)
EcoFlow RIVER2 Max:EPS(30ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
停電時も安心のEPS機能搭載
家庭用電力のブレーカーが落ちても、電力供給元が30ms(ミリ秒)以内でRIVER 2 Maxのバッテリーに切り替わるため、電気製品をそのまま稼働し続けることができます 。 この切り替え速度は、停電したことに気づかないほど。例えば、ご家庭にある水槽など日々使用する装置を絶え間なく稼働させることも可能で、RIVER 2 Maxは夜間に停電した時のための非常用電源として最適です
【注意】
本機能は完全なUPS機能ではなく、0msでの切り替えには対応していないため、データサーバーやワークステーションのような完全なUPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください
(エコフローウェブサイト RIVER2 Max取扱説明書より一部引用)

エコフローの取扱説明書には「0ms 以内で切り替えを行うUPS(無停電電源装置)機能ではありません」と明記されており、責任範囲や免責事項がしっかりと書かれています
4) Dabbsson(ダブソン)のEPS機能付ポータブル電源
ダブソンのポータブル電源は、全機種 EPS 15msが搭載されています。
Dabbsson 1000L:EPS(15ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
停電時も家電に電気を供給するパススルー&EPS機能を搭載
EPS(緊急時電源装置)は、緊急時においても重要な機器やシステムの動作を維持するための電源装置です。 災害や停電といった緊急事態において、15ms以内でポータブル電源に切り替わることができ、安心で電気を使うことができます
(ダブソンウェブサイト Dabbsson 1000L商品ページより一部引用)
【注意】
この状態で家庭用コンセントからの電力供給が停止した場合、15ms以内に本製品のバッテリーから直接電力供給が行われるモードに自動的に切り替わります。ただし、本機能は完全なEPS機能ではなく、0msでの切り替えには対応していないため、データサーバーやワークステーションのような0ms UPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください。 EPS機能を使用する場合は、十分なテストを行い、お客様ご自身の責任においてご使用ください
(Dabbsson 1000L取扱説明書より一部引用)
5) Jackery(ジャクリ)のUPS機能付ポータブル電源
エコフローのポータブル電源は、機種によりさまざまなUPSが搭載されています。
UPS 0ms、10ms、20ms、EPS 20msがありますが、その中で3つのケースを紹介します。
Jackery 5000Plus:UPS(0ms/20ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
0ms UPS&パススルー機能搭載
アプリを通じて、「オンラインUPS」と「バックアップUPS機能」のいずれかを選択して設定することが可能です。オンラインUPSモードでは、停電時に0ms以内でポータブル電源からの給電に自動で切り替わります。バックアップUPS機能では、停電時に20ms(0.02秒)未満で自動切り替えされます。また、本製品は充電しながら家電を使用できる「パススルー機能」にも対応しており、デスクトップPCや冷蔵庫など、電源断を避けたい機器と常時接続しておくことで、万が一の停電時にも安心してご使用いただけます
【注意】
「バックアップUPS機能」は、あくまで一般家庭向けのUPS機能です。停電時に無停止での電力供給が必要なサーバーや業務用ワークステーションなどにご利用される場合は、「オンラインUPSモード」でのご使用を推奨します
(ジャクリウェブサイト Jackery 5000Plus商品ページより一部引用)
Jackery 1500NEW:UPS(10ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
0.01秒(10ms秒)以内に電源切替のUPS&パススルー機能
停電が発生しても0.01秒以内にポータブル電源側からの給電に自動で切り替えます。また、充電したまま家電が使える「パススルー機能」にも対応しているため、デスクトップPCや冷蔵庫など、電力の遮断を避けたい電化製品に常時接続しておけば、普段から安心して使用できます
(ジャクリウェブサイト Jackery 1500NEW商品ページより一部引用)
【注意】
本製品は、電気系統(家庭内の電源など)が突然停止した場合、自動的にバッテリー給電モードに切り替わるUPS(無停電電源装置)機能を備えています。切替時間は約10ミリ秒(0.010秒)以内です。ただし、本機能は0msでの完全な無停止給電には対応しておりません。そのため、以下のような高精度な連続電源供給を必要とする機器への接続はお控えください:・データサーバー・ワークステーション・医療機器などこれらの機器でご使用を希望される場合は、事前に複数回の動作テストを実施し、機器との互換性をご確認の上でご使用ください。
(Jackery 1500NEW取扱説明書より一部引用)
Jackery 1000NEW:UPS(20ms)搭載機種のケース
【商品ページ】
パススルー&UPS機能を搭載、停電時も家電に電気を供給する
UL1778認証済みの(<20ms)機能搭載、常時接続可能のパススルー機能と併用することで非常用電源として使えます
(ジャクリウェブサイト Jackery 1000NEW商品ページより一部引用)
【注意】
この機能は非専門レベルのUPS機能のため、0msで切り替えることができません。そのため、データサーバーまたはワークステーションのような無停止充電が必要な要求の高い設備に接続しないようにしてください。あるいは、複数回のテストを実施し、コンパチビリティを確認してから使用してください
(Jackery 1000NEW取扱説明書より一部引用)
ポータブル電源のUPS機能に関連する よくある質問(FAQ)

まとめ:ポータブル電源の「UPS機能」で停電時も安心?使い方と注意点を徹底解説
この記事では、ポータブル電源に搭載されているUPS機能について、その仕組みや一般的なUPSとの違い、活用方法、選び方、使用時の注意点を解説しました。
UPS機能付きポータブル電源があれば、停電時に自動でバッテリー給電へ切り替わるため、デスクトップPCやWi-Fiルーター、冷蔵庫などの突然の停止を防ぎやすくなります。また、大容量バッテリーを備えているため、一般的なUPSよりも長時間にわたって家電や通信機器を使用できることも大きな魅力です。
一方で、「UPS」「EPS」という名称や切り替え時間、対応できる機器はメーカーや機種によって異なります。
商品ページに「UPS機能搭載」と書かれていても、すべての機種が0msの完全な無瞬断給電に対応しているわけではありません。
そのため、UPS機能付きポータブル電源を選ぶ際は、名称だけで判断するのではなく、切り替え時間や定格出力、対応機器、メーカーの注意事項まで確認することが大切です。
また、UPS機能は停電してから使うものではなく、停電する前から機器を接続し、待機状態にしておくことで初めて効果を発揮します。
購入後は、実際に停電を想定した動作確認を行っておくと、万が一のときにも安心です。
自分の用途に合ったUPS機能付きポータブル電源を選び、日頃から正しく設置・運用することで、停電時にも安心して電気を使える環境を整えましょう。
自分に必要な切り替え速度(例:10ms・20ms)を確認し、用途に合ったモデルを選ぶことで、停電時にも安心できる万全の備えを整えましょう。
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