みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです
ポータブル電源を選ぶ際、容量や出力と並んで重要なのが「出力ポート」です。
AC、USB、シガーソケット、DCなど、様々な種類があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ポータブル電源の出力ポートの種類から、それぞれの種類、用途などを詳しく紹介します。
「ポータブル電源の出力ポートって何?」
「ACポートとDCポートってどう違うの?」
「自分の使い方に合ったポートはどれ?」
そんな疑問を解決し、ポータブル電源選びで失敗しないための知識を身につけましょう!
●ポータブル電源の出力ポートについて知りたい!
●ポータブル電源のAC出力ポートの種類・用途などについて知りたい!
●ポータブル電源のDC出力ポートの種類・用途などについて知りたい!
●出力ポートを選ぶ際のポイントを知りたい!
そんな方はぜひ続きをご覧ください。

ポータブル電源の出力ポートは大きく分けて、AC(交流)出力とDC(直流)出力の2種類があります。それぞれの出力ポートの用途や特徴を知り、使用する機器の種類や数、必要な電圧、定格出力などを考慮し、必要を満たす出力ポートが搭載されている機種かの確認が必要です
1. ポータブル電源の出力ポート
ポータブル電源の出力ポートとは、蓄えられた電力を外部の機器へ供給するための接続口のことです。
主に、以下の2種類の出力方式がありますが、それぞれについて詳しく紹介します。
AC(交流)出力ポート:
家庭用コンセントと同じように、家電製品を直接接続できるポート
DC(直流)出力ポート:
USB、シガーソケットなど、特定の機器やケーブルで接続するポート
2. ポータブル電源の「AC(交流)出力ポート」
AC出力ポートは、家庭用コンセントと同様に、幅広い家電製品に利用できる便利な機能です。
ポータブル電源のAC出力ポートには、主に100V対応と120V/200V対応の2種類があります。
100V対応:
日本の家庭用コンセントと同じ電圧で、国内で販売されているほとんどの家電製品に対応できます
120V/200V対応:
北米や一部のヨーロッパ地域など、海外の電圧に対応した出力ポートです。海外旅行や海外製の電化製品を使用する際に便利です
それぞれについて、種類と用途を紹介します。
1) 100V AC出力ポートの種類と用途


AC100Vの機器を使用する出力ポートは、電流の大きさ(アンペア数)によって形状が異なり、接地端子(アース端子)の有無も製品によって異なります。
一般家庭で使用される電化製品の多くは、100V15Aまたは20Aに対応しているため、これらの電流に対応した形状の出力ポートは、ほとんどのポータブル電源に搭載されています。
一方、100V30Aの出力ポートを搭載した機種は、より大電流が必要な機器に対応できます。
具体的には、キャンピングカーへの外部電源供給や、エアコン、電子レンジなどの高出力家電、大型工具の使用などに適しています。
【100V 30Aの出力ポート搭載機種の例】
100V 30Aの出力ポートは、次のような機種に搭載されています
AC出力ポート | 採用機種の例 |
AC100V 30A 写真左側の形状 | EcoFlow DELTA Pro/Jackery 3000Pro/Jackery 2000Plus |
AC100V 30A 写真右側の形状 | Bluetti AC200Max/Bluetti AC200L |



AC100Vの出力ポートを見ると、小型のポータブル電源では接地端子(アース端子)のないものが多く、大型化するにつれて接地端子付きのものが増えていく傾向が見られます
2) 120V/200V AC出力ポートの種類と用途


120V出力ポートは、北米を中心に世界中で使用されている電圧です。
そのため、北米製の家電製品や電子機器、工具はもちろん、北米製のキャンピングカーに搭載された電化製品も120Vに対応しているものが多く見られます。
一方、200V出力ポートは、主に業務用の大型機器、例えば業務用エアコンや厨房機器などで使用されます。
近年では、一部の電気自動車の充電にも200Vが採用されるケースも増えてきています。
【AC120V/200Vの出力ポート搭載機種の例】
AC120V/200Vの出力ポートは、次のような機種に搭載されています
AC出力ポート | 採用機種の例 |
AC200V 30A | EcoFlow DELTA Pro ULTRA/EcoFlow DELTA Pro3 |
AC200V 20A | (写真左)ANKER Solix 3800 (写真右)EcoFlow DELTA Pro ULTRA/EcoFlow DELTA Pro3 |
AC120V 50A | (NEMA 14-50)Bluetti AC500+B300S |
AC120V 30A | (TT30-R)Bluetti AC500+B300S |
3) AC100V出力ポートの数について


家庭用電化製品で最もよく利用されるのはAC100V出力ポートです。
しかし、同じ容量のポータブル電源でも、搭載されているAC出力ポートの数や定格出力は、メーカーや機種によって大きく異なります。
例えば、容量が768Whのポータブル電源を3機種比較した場合、ANKER Solix C800(定格出力1200W)は5つのAC出力ポート、Bluetti AC70(定格出力1000W)は2つのAC出力ポート、EcoFlow RIVER2 Pro(定格出力800W)は4つのAC出力ポートと、それぞれ異なります。
このように、定格出力とAC出力ポートの数は必ずしも比例するわけではなく、メーカーが製品設計の段階で最適だと判断した数だけ搭載されています。
AC出力ポートが多い方が便利に思えるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
ポート数が少なくても、テーブルタップや電源タップを使用することで、複数の機器を同時に使用することができます。
逆に、あまり使わないポートがある場合は、無駄なスペースやコストにつながる可能性もあります。



自分がポータブル電源を使う状況ではいくつのAC出力ポートが必要なのか、よく考えて機種を選ぶことも大切です
4) AC出力ポートの数と定格出力について


次に定格出力が同じ1000Wの3機種を比べてみます。
Bluetti AC70はAC出力ポート「2口」で定格出力1,000W、Jackery 1000ProはAC出力ポート「3口」で、定格出力1,000W、ANKER 555はAC出力ポート「6口」で定格出力1,000Wです。
「定格出力」とはAC出力ポートで「安定して出力し続けられる電力量」のことで、1口のポートだけ使ったときでも、6口のポートを使ったときでも使える上限は同じです。
3機種とも定格出力1000Wなので、上限の1000Wを分けて使えるのが2口なのか、3口なのか、6口なのか、各メーカーの設計思想によって異なっています。



ポータブル電源の定格出力は、AC出力ポートから同時に供給できる電力の最大値を指します。AC出力ポートを1つだけ使う場合でも、複数のポートを同時に使う場合でも、供給できる電力の合計は定格出力を超えることはできません
5) AC出力ポートの3ピンコンセントと接地(アース)


AC出力ポートには、2ピン、3ピン、4ピンのコンセントがあります。
一般家庭では、2ピンコンセントが一般的ですが、ポータブル電源では3ピンコンセントが主流です。
なぜ3ピンコンセントが主流なのかというと、3本目のピンがアースと呼ばれる接地線であり、感電防止や静電気の発生抑制に重要な役割を果たしているからです。
小型のポータブル電源の中には、2ピンコンセントしか搭載されていないものもありますが、多くのポータブル電源は、少なくとも1つの3ピンコンセントを備えています。
これは、現代の電化製品の多くが3ピンに対応しているため、より多くの機器に対応できるようにするためです。
【ポータブル電源は接地(アース)を接続しないでいいの?】
3ピンコンセントの3本目のピンは、アース線と呼ばれ、万が一製品から漏電が発生した場合に、その電流を大地に逃がすことで感電事故を防ぐ役割があります。
しかし、ポータブル電源の中には、二重絶縁構造を採用しており、漏電のリスクが極めて低い製品もあります。このような製品では、アース機能が省略されている場合があり、必ずしも3ピンコンセントが必要なわけではありません。
ポータブル電源を選ぶ際には、必ず取扱説明書をよく読み、ご自身の使用する環境や接続する機器に合わせて適切な機種を選ぶようにしましょう
3. ポータブル電源の「DC(直流)出力ポート」
DC出力ポートには、USB、シガーソケット、DC5521など、様々な種類があります。
1) USB/シガーソケット出力ポート


① USB出力ポート
USB出力ポートは、ノートパソコンやスマートフォン、外付けHDD、デジタルカメラなど、さまざまな電子機器の充電に頻繁に使用されます。
最近のポータブル電源には、USB-AポートとUSB-Cポートが複数搭載されているものが一般的ですが、各ポートの最大出力は機種によって大きく異なります。
最大出力とは、そのポートから供給できる電力の最大値を指し、この数値が大きいほど短時間で充電することができます。
そのため、ポータブル電源を選ぶ際には、各ポートの最大出力を比較し、自分の使用したい機器に合ったものを選ぶことが重要です。
USB-A出力ポート:
長年親しまれてきた一般的なUSBポートです。多くの電子機器で採用されており、汎用性が高いのが特徴です
USB-C出力ポート:
より新しい規格のUSBポートで、小型化と大容量化が実現されています。高速データ転送や大電流供給に対応しており、急速充電が可能です。また、リバーシブル設計で、どちら向きに挿しても使えるため、使い勝手が良いです
② シガーソケット出力ポート
シガーソケット出力ポートは、車載用の小型家電製品(ポータブル冷蔵庫、炊飯器、扇風機など)に電力を供給するためのポートです。
車中泊やキャンプなど、車内で電力を利用する際に便利です。
2) DC5521など その他のDC出力ポート


ポータブル電源によっては特殊なDC出力ポートが付いているものがあります。
DC5521出力ポート
DC5521出力ポートは、外径5.5mm、内径2.1mmのDCジャックと呼ばれる形状で、一般的に12Vの直流電力を出力します。
ACコンセントを経由せず、直流のまま電力を供給するため、理論上はACコンセントよりも高いエネルギー効率が期待できます。
このため、車中泊など、電力を節約したい場面で小型家電(LEDライト、小型扇風機、ポータブルスピーカーなど)を使用する際に便利です。
ACコンセントと比較して約1.7倍の省電力性が期待できるため、バッテリーの消耗を抑え、より長く機器を使用することができます。
アンダーソン出力ポート
アンダーソンコネクタは、電気自動車や電動工具など、大電流を必要とする機器で広く採用されているコネクタです。
オスとメスの形状が同一で着脱が容易なうえ、防水性にも優れているため、過酷な環境下での使用にも適しています。
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電ポートは、ケーブルを接続することなく、スマートフォンなどのデバイスを充電できる便利な機能です。
ポータブル電源の上部に設置されたワイヤレス充電パッドに、対応する機器を置くだけで充電を開始できるため、非常に手軽に使用できます。
【その他のDC出力ポート搭載機種の例】
DC5521などその他のDC出力ポートは、次のような機種に搭載されています
DC出力ポート | 採用機種の例 |
DC5521 | EcoFlow DELTA Pro/EcoFlow DELTA2Max/EcoFlow DELTA2/EcoFlow RIVER2Pro/Bluetti AC200Max/Bluetti EB70S/Bluetti EB55など |
DC12V/30A 丸形コネクタ | Bluetti AC500+B300S/Bluetti AC300+B300/Bluetti AC200Maxなど |
DC48V 8A 航空プラグインターフェース | Bluetti AC200Lなど |
アンダーソンコネクタ | EcoFlow DELTA Pro |
DC48V 8A航空 プラグインターフェース | Bluetti AC200L |
ワイヤレス充電 | Bluetti AC500+B300S/Bluetti AC300+B300/Bluetti AC200Max/Bluetti AC180/Bluetti EB70S/Bluetti EB55など |



以前の記事「ポータブル電源の容量とは?」で解説したように、ポータブル電源は直流(DC)で電力を蓄えます。そのため、交流(AC)で動作する家電製品に電力を供給する場合、ポータブル電源内で直流から交流への変換が行われる際に、一部の電力が熱エネルギーなどに変化し、ロスが生じます。つまり、同じ家電製品であっても、AC出力ポートを使うよりも、DC出力ポートに接続した方が、理論上はより効率的に電力を利用できます
4. ポータブル電源の出力ポートを選ぶ際のポイント
ポータブル電源を選ぶ際は、以下のポイントを考慮して、自分に合った出力ポートを選ぶことが大切です。
✓ 使用する機器の種類と数:
パソコン、スマホ、家電など、何を同時に使いたいかを明確にする
AC出力ポートとDC出力ポートの数を考慮する
✓ 出力の種類:
100V/200V、USB、シガーソケットなど、必要な出力の種類を選ぶ
✓ 定格出力:
複数の機器を同時に使用する場合は、定格出力を超えないように注意する
✓ 将来的な拡張性:
今後、使用する機器が増える可能性も考慮し、余裕のあるポート数を選ぶ
まとめ:ポータブル電源のAC/DC出力ポートの種類、用途
ポータブル電源を選ぶ際、出力ポートは容量や出力と並んで重要な要素です。
この記事では、ポータブル電源の出力ポートの種類と用途について詳しく解説しました。
ポータブル電源の出力ポートは大きく分けて、AC(交流)出力とDC(直流)出力の2種類があります。
AC出力は家庭用コンセントと同様に家電製品を使用でき、100V、120V、200Vなど電圧の種類や、アースの有無、ポート数など機種によって異なります。
DC出力はUSBやシガーソケットの他、DC5521やアンダーソンのような特殊なポートもあり、機器に合わせて選択が必要です。
出力ポートを選ぶ際は、使用する機器の種類や数、必要な電圧、定格出力を考慮し、将来的な拡張性も考えると良いでしょう。
ACポート数はテーブルタップで増やせますが、定格出力は超えられないため注意が必要です。
また、DC出力はAC出力よりも効率的に電力を使えるため、可能な限りDC出力を使うのがおすすめです。
ポータブル電源の出力ポートについて理解することで、自分に合った一台を見つけることができ、より便利で快適なポータブル電源ライフを送ることができるでしょう。
#0 【完全版】ポータブル電源の基礎知識(用語編)
#1 ポータブル電源とは?使い道/使い方徹底ガイド
#2 ポータブル電源の容量(Wh)とは?容量選びのポイント
#3 ポータブル電源の定格出力とは?家電との関係や定電圧機能を徹底解説
#4 ポータブル電源の最大出力とは?最大出力の役割、起動電力との関係
#5 ポータブル電源の環境温度とは?夏の高温/冬の低温リスクと対策
#6 ポータブル電源の寿命とは?サイクル数/長持ちのコツを徹底解説!
#7 ポータブル電源の出力ポートとは?AC/DC種類、用途を徹底解説!
#8 ポータブル電源のバッテリー 充電/放電の仕組み リチウムイオン電池の種類・特徴
#9 ポータブル電源の波形と周波数 正弦波/矩形波/修正正弦波
#10 ポータブル電源の静音性とは?騒音レベル(dB)の目安と選び方
#11 ポータブル電源のスマホアプリとは?できること/使い方
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