みなさんこんにちは ! ありーなです
「ポータブル電源の静音性って何?」「どうやって確認すればいいの?」「静音性が高いポータブル電源の選び方は?」
そんな疑問にお答えします
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目次
ポータブル電源の音
ポータブル電源のメリットの一つは「音の小ささ」。
電気が必要なときに使う類似した機器「発電機」と比べたら、「音」に関するストレスが極端に小さいのがポータブル電源の特徴です。
とはいえ「ポータブル電源は静か」だと思って購入した人でも、購入後に音が気になったという声があるのも事実。
一度気になりだしたら、気になって仕方がなくなるのも「音」なのです。
今回の記事では、ポータブル電源の「音」について紹介します。
1) ポータブル電源の「音」の原因
ポータブル電源から聞こえる音の原因は、「ファンの回転音」と「インバーターの動作音」です。
ポータブル電源の左右面には「通風孔」が設けられており、「音」は主にその通風孔から聞こえてきます。
① ファンの回転音
バッテリーに電気を入力(充電)/出力するとき、ポータブル電源内部には「熱」が発生します。
多くのポータブル電源ではその「熱」を排出するためのファンが搭載されており、ファンが回転するときに音を発します。
② インバーターの動作音
ポータブル電源に内蔵されているインバーターは、直流(DC)電流を交流(AC)電流に変換する役割を担っています。
そのインバーター動作時の「高速スイッチング」や「コイルの共鳴」が音の原因です。
2) ポータブル電源の「音」の特徴
ポータブル電源から聞こえてくる音には次のような特徴があります。
・「音」は充電(入力)時、出力時のどちらでも発生する
・出力の大きい電化製品を使う時ほど「音」は大きくなる
⇒高出力家電が使える大容量ポータブル電源ほど「音」は大きくなる
⇒定格出力近くで使うほど「音」は大きくなる
・直射日光が当たったり気温が高い場所、風通しの悪い場所でポータブル電源を使うと「音」は大きくなる
⇒内部が熱を持つほどファンの回転が激しくなる
・使用中ファンが回り続ける機種もあれば、高温時だけファンが回る機種もある
3) ポータブル電源の「音」の感じ方
※ 全国環境研協議会 騒音調査小委員会 「騒音の目安」作成調査結果について から一部抜粋し作図
人間の耳で感じる音の大きさは「デシベル(dB)」という単位であらわされますが、ポータブル電源の「静音性」を判断する指標にもデシベル(dB)が用いられます。
数字が大きくなるほど音が大きくなることを表し、一般的には「40dB以下」のポータブル電源が静音性が高いと言われているようです。
しかし「音」の感じ方は人によって異なりますし、環境によっても異なります。
「音」に敏感な人もいれば鈍感な人もいます。
人の多い場所や狭い空間、夜間にポータブル電源を使う時には、多くの人が敏感になるでしょう。
静音性が42dB以下、46dB以下、50dB以下のポータブル電源を使っていますが、42dB以下の機種は音が気になったことはありません。46dBや50dB以下の機種は高出力の電化製品を使ったときに少し気になりましたが、普段は気になりません。あくまでの個人的な意見で、使う人や環境により感じ方は違ってきます
ポータブル電源の「音(静音性)」の確認方法
① WEBサイトの商品ページで静音性(dB)を確認する
ポータブル電源の静音性(dB)は商品ページを見れば書いてあるものと思いがちですが、実はそうとも言えません。
静音性(dB)の数値をきちんと載せてくれているところもあれば、そうでないところもあるのが実態です。
載ってない場合はメーカーに問い合わせれば教えてもらえますが、知りたい情報がそもそも載っていないのはなぜなんでしょうか?
複数メーカーの複数ポータブル電源を使ったことで実感しましたが、商品ページに「dB数」を載せている商品はやはり静かです。静音性に自信を持っているからこそ、dB数を載せているのでしょう
② 購入者の口コミ/評価を確認する
2つ目は購入者の口コミや評価で静音性を確認する方法です。
口コミ/評価はアマゾンや楽天市場などで確認できますが、この方法はあくまでも参考程度にしておきましょう。
なぜなら「音」の感じ方は人によって異なるからです。
口コミを読んでいると、私が静かだと感じている機種に「音が気になります」と書かれていたり、静音性がイマイチだと感じている機種に「静かです」と書かれていたりします。
複数のポータブル電源の音を比較できない、もしくは比較した対象が人それぞれ違う、と言うことも口コミ/評価を参考程度にするべき理由です。
③ 価格.com満足度ランキングで静音性を検索する
価格コムは満足度ランキングではポータブル電源の満足度ランキングを項目ごとに検索できます。
その中には「静音性」と言う項目があり、購入者によるランキングが検索できます。
しかしこのランキングも「人による感じ方」が影響しているので、「②口コミ/評価」同様に参考程度で見るようにしてください。
価格コムは満足度ランキングでは「静音性」の他に、デザイン、使いやすさ、駆動時間、充電時間、安全性、耐久性、サイズ・携帯性といった項目で検索することができます
④ YouTubeなどのレビュー動画で確認する
ポータブル電源を使う様子が映像で確認できるレビュー動画はとてもありがたい存在です。
「音」についても確認できますが、動画を見るときにも注意が必要です。
静音性が分かる動画には大きく2種類あり、1つ目は騒音計などでデシベル(dB)数を測る動画、2つ目は音そのものを聞かせる動画です。
「デシベル(dB)数を測る動画」は①で紹介した商品ページに静音性(dB)が書かれていない機種で役立ちますが、あくまでも数字での理解です。
「音そのものを聞かせる動画」はマイクをポータブル電源に近づけて録音するため、普段耳に聞こえる音よりかなり大きな音で聞こえてしまいます。
音質や音の高さなどを確認するためには役立ちますが、音量については注意が必要です。
この記事の最後にもいくつかのポータブル電源で撮影した動画(音そのものを聞かせる動画)を掲載しています。ポータブル電源の音を知る上での参考としてください
静音性を重視したポータブル電源の選び方
1) 自分の使い方でどの程度の静音性が必要か?を考える
まず最初に自分のポータブル電源の使い方では、どの程度静音性が求められるのかを考えてみましょう。
高い静音性が求められる場所でポータブル電源を使う人も、そうでない人も、できるだけ「静か」な機種を選ぶことに越したことはありません。
しかし「どれほどの静かさを求めるか」は人によって違います。
狭いテントや車の中でにポータブル電源を使う人の中には、「静音性」にかなりシビアになる人もいるでしょう。
けれどもその人の希望を満たしてくれる静音性が40dB以下なのか50dB以下なのかは、人によって違うということです。
更に言ってしまえば、「その人の使い方で実際に使ってみるまでは判断できない」と言えるかもしれません。
いずれにせよ自分にとっての「静音性の重要度/優先度」を決めておくことで、ポータブル電源選びの基準となります。
同じdB数のポータブル電源だとしても、「音質」や「音の高さ」、「音が出るタイミング」などはメーカーや機種により異なります。通常1台しか所有することのないポータブル電源は、他の機種と比較することができません。
2) 静音性の高いポータブル電源を選ぶ
前章「ポータブル電源の「音(静音性)」の確認方法」で紹介したやり方で、自分にとって必要な静音性(dB)のポータブル電源を選ぶのが1つの方法です。
その他にも「静音性の高さ」を売りにしているポータブル電源を選ぶ方法もありますので、それを紹介します。
① 静音充電モードがあるポータブル電源
「静音充電モード」とは入力W数を抑えてAC充電するモードで、同時にファン回転数を落として静音性を高めてくれます。
「静音充電モード」のあるポータブル電源は他の充電モード(高速充電モードなど)と切り替えができ、シーンに合わせて使い分けができるのが特徴です。
ただし入力W数を抑えて充電するため、その分充電速度が遅くなるのは仕方ありませんね。
「静音充電モード」はBluettiやJackeryのポータブル電源の一部機種に搭載されています。必要なときだけ「静音充電モード」に切り替えて使えるのでとても便利です
ポータブル電源の中には充電速度を変えられる機種もありますが、充電速度を落とせば必ず静音性が高まるというわけではありません。充電速度を落とすと同時にファンの回転数を下げるような機種であれば静音性が高まります
② ファンレスポータブル電源
「ファンレスポータブル電源」とは、冷却ファンがもともと付いていないポータブル電源です。
ファンがないため静音性がとても高くなることに加え、ホコリが内部に入りこまない、メンテナンスの必要がないといったメリットがあります。
一方でファンがないので発熱量が多くなる、充電速度が遅い、価格が高いといったデメリットがあります。
人気ポータブル電源メーカー4社(Anker, Bluetti, EcoFlow, Jackery)から発売されている「ファンレスポータブル電源」はありませんが、Max PowerやZENDURE、SUPAREEなどがファンレスポータブル電源を販売しているようです
実際のポータブル電源の「音」
Jackery 600Plusの「音」
Jackery 1000Plusの「音」
EcoFlow RIVER2 Proの「音」
まとめ
ポータブル電源の静音性や音の確認方法、静音性の高いポータブル電源の選び方を紹介してきました。
ポータブル電源の使い方も音の感じ方も人それぞれなので、「何デシベル(dB)以下の機種がいいよ」とはなかなか言いにくいのが「静音性」です。
いろいろな方法で音を確認してから購入する必要がありますが、経験上この2つのポイントを満たしているポータブル電源をおすすめします。
1.商品ページに「静音性(dB)」がきちんと記載されている機種
2.「静音充電モード」が付いており、必要に応じて切り替えて使える機種
ポータブル電源の用語を説明しているシリーズ記事は、こちらの目次からご覧ください
【目次:シリーズ ポータブル電源の用語】
#1 ポータブル電源とは?使い道は?
#2 ポータブル電源の「容量」-考え方と選ぶポイント-
#3 ポータブル電源の「定格出力」-定格出力と使える家電の関係、定電圧機能-
#4 ポータブル電源の「最大出力」-最大出力の役割、起動電力との関係-
#5 ポータブル電源の「環境温度」-推奨温度、高温・低温環境でのリスクと対策-
#6 ポータブル電源の「寿命」-サイクル数の考え方、長持ちされる使い方-
#7 ポータブル電源の「出力ポート」-AC・DCポートの種類と用途-
#8 ポータブル電源の「バッテリー」-充電/放電の仕組み、リチウムイオン電池の種類・特徴-
#9 ポータブル電源の「波形と周波数」-波形と周波数の種類-
#10 ポータブル電源の「静音性」-確認方法・選び方-
#11 ポータブル電源の「スマホアプリ」-できること・実際の操作-
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