みなさんこんにちは ! ありーなです
災害に備えてポータブル電源を買うなら、どのようなポータブル電源を選べばいいのでしょうか?
災害に備えてポータブル電源を買うなら、被災したときに起こり得る避難生活を想定しておく必要があります。1)在宅避難 2)避難所生活 3)車中泊避難の3つから自分が直面しそうな状況を想定し、目的に適したポータブル電源を選びます。選ぶときのポイントと共に、在宅避難避難に備えるのが基本という話しを紹介します
目次
もし被災したらどんな避難生活になりそうか?
災害に備えてポータブル電源を購入するなら、被災した時に直面するであろう避難生活を想定することが大切です。
この章では、起こり得る避難生活を3つに分けて紹介します。
1) 在宅避難(自宅での避難生活)
2) 避難所での避難生活
3) 車中泊での避難生活
どの避難生活を送る可能性がどれくらいありそうか、自分や家族の状況に照らし合わせてチェックしてみて下さい。
今住んでるところはハザードマップ上で危険がない土地に建つ、比較的新しいマンションです。ペットと暮らしており、車は持っていません。在宅避難できる備えもそれなりにしているので、我が家の想定は「在宅避難95%、避難所生活5%」といったところでしょうか
1) 在宅避難(自宅での避難生活)の可能性
【在宅避難(自宅での避難生活)をする可能性のチェック】
✔ 住んでいる家の倒壊や損壊リスクが大きくない
✔ 住んでいる地域が水害・土砂災害などによる避難勧告・避難指示が出るリスクが大きくない(住んでいる地域の防災ハザードマップで確認できます)
✔ ライフラインが停止した中で、在宅避難できるだけの備え(食料や水、トイレ、燃料など)が確保できている
✔ 子供やペット、家族のことを考えると、避難所生活より在宅避難の方が望ましい
✔ 在宅避難を困難にする致命的な要因がない
例. 足腰が弱い人がマンション高層階に住んでいる場合、停電でエレベーターが止まってしまうと給水所に水をもらいに行くのがかなり不便で致命的
✔ 自分や家族だけで困難に立ち向かう覚悟がある
(地震の後に余震が続くことも、被災生活が長期化することも考えられます。不安の中、他人のサポートがなくても暮らしていく覚悟が必要です)
多くの人は、「被災したとしてもできれば自宅に住み続けたい」と思うのではないでしょうか?
家の倒壊や破損のリスクが低く、避難勧告や避難指示がでなそうな地域であれば、在宅避難できる可能性は高まります。
在宅避難できる可能性は何%くらいありそうですか?
おおよその数字を出してみてください。
被災時に在宅避難を想定するなら、ポータブル電源だけを買っても足りません。在宅避難に必要な食料や水、トイレや燃料などあわせてして備えておきましょう
2) 避難所での避難生活の可能性
【避難所での避難生活を想定するかのチェックポイント】
✔ 住んでいる家の倒壊や損壊リスクがある
✔ 住んでいる地域が水害・土砂災害などによる避難勧告・避難指示が出るリスクがある
(住んでいる地域の防災ハザードマップで確認できます)
✔ 幼い子供やペット、介護が必要な家族のことを考えると、在宅避難より避難所生活の方が望ましい
✔ 在宅避難を困難にする致命的な要因がある
例. 健康上の不安があり一人で避難生活を送るのが不安
✔ 自分や家族だけで困難に立ち向かう覚悟がない
(不安な時だからこそ他人とのふれあいや他人からのサポートが欲しいと考える人もいます)
✔ 車を持っていないため、そもそも車中泊避難という選択肢がない
在宅避難ができなかった場合、 2) 避難所での避難生活もしくは3) 車中泊での避難生活をする必要が出てきます。
住んでいる家や地域にリスクがあるなら、在宅避難できる可能性は低下します。
年齢や健康状態に不安があり誰かの助けが必要なら、最初から避難所に行く方が良いかもしれません。
家に車がないなら、車中泊避難という選択肢はそもそも選べません。
避難所で避難生活を送る可能性は何%くらいありそうですか?
被災時に起きるさまざま状況を考えながら、おおよその数字を出してみてください。
避難所や車中泊の他に、知人・友人宅への避難や、路上テント生活を想定できる人もいるかもしれませんが、記事内ではそれらの想定は扱っていません
3) 車中泊での避難生活の可能性
【車中泊での避難生活を想定するかのチェックポイント】
✔ 家族が避難生活を送れる車を所有している
✔ 倒壊リスクや避難指示リスクがあり、自宅での避難生活(在宅避難)が難しい
✔ 避難所での避難生活はできれば避けたい
✔ 車中泊避難で使う用具や電化製品などを家から持ち出すことができる
(冬に車中生活する場合、電気毛布などの暖房器具がないとかなり厳しい)
✔ 車中泊避難を困難にする致命的な要因がない
例. 健康上の不安がある場合、狭く厳しい車中泊避難により悪化することがある
✔ 自分や家族だけで困難に立ち向かう覚悟がある
(狭く窮屈な車内で生活をするには、覚悟が必要です)
在宅避難が難しい上に避難所での避難生活が嫌な場合、車を持っている家庭なら「車中泊での避難生活」も選択肢の一つです。
自家用車での生活は避難所の生活と比べてプライバシー確保やストレス軽減といったメリットがあります。
しかし一方で、狭く窮屈な車内暮らしはエコノミークラス症候群などの体への負担や、トイレ・お風呂の心配、必要な情報が届かないなどの不便さがあります。
そのため車中泊避難を選ぶのであれば、自分や家族だけで立ち向かう覚悟が必要となります。
車中泊避難をする可能性は何%くらいありそうですか?
さまざま状況を考えながら、おおよその数字を出してみてください。
災害とポータブル電源については、こちらの記事もご覧ください
1)在宅避難 2)避難所生活 3)車中泊避難の可能性がそれぞれ何%くらいありそうか、大まかな数字が見えてきたと思います。それでは次に「災害に備えたポータブル電源」というときの基本的な考えを紹介します
災害に備えポータブル電源を買うなら、在宅避難用が基本
先ほども言いましたが「もし被災したとしても、できれば自宅に住み続けたい」と考えている人は多いのではないでしょうか?
「災害に備えたポータブル電源」を聞くと、抱くイメージは人それぞれ違います。
参考までに私の考えを紹介すると、
災害に備えてポータブル電源を購入するなら、在宅避難用として機種を選ぶのが基本
だと考えています。
それは次の理由からです。
1) 自宅で家族だけで生活を続けられることが、何よりも幸せだから
2) 在宅避難は、自分と家族だけの力で乗り切らなければならないから
1) 自宅で家族だけで生活を続けられることが、何よりも幸せだから
もし被災したとしても、自分の家で家族だけで暮らしていけるのが、一番幸せだと思いませんか?
せっかく備えるのであれば、何はともあれ「一番の幸せを守るため」に備えるべきです。
「避難所での避難生活」も「車中泊での避難生活」も、在宅避難ができないやむを得ないときの選択肢の一つにすぎません。
災害に備えてポータブル電源を購入しても、在宅避難で使い物にならなければ意味がないのです。
保険と思えばポータブル電源は実は安いという考え方は、こちらの記事もご覧ください
2) 在宅避難は、自分と家族だけの力で乗り切らなければならないから
避難所での避難生活なら自治体やボランティアなどの助けを受けられますが、在宅避難するときは誰の助けもありません。
ポータブル電源を持ってなくても避難所では暮らしていけますが、在宅避難は電気がなければ続けられません。
そう考えると、一番必要なのは「在宅避難用のポータブル電源」だと分かります。
ここからは 1)在宅避難 2)避難所生活 3)車中泊避難に備えたポータブル電源選びのポイントを紹介します。避難生活によって選ぶポイントが違います。さきほどそれぞれが考えた「自分はどの避難生活に備えてポータブル電源を買うのか」をベースにしながらご覧ください
避難方法に応じたポータブル電源選びのポイント
あくまでもイメージですが、3つの避難生活に応じた防災用ポータブル電源の範囲をビジュアル的に表現しました。
自宅での避難(在宅避難)用のポータブル電源が最も大容量・高出力、避難所での避難用ポータブル電源が最も軽量・コンパクト(≒小容量・小出力)、車中泊避難用ポータブル電源はその中間に位置するイメージです。
それではポータブル電源選びでとくに重視すべきポイントを紹介します。
防災用にポータブル電源を備えるなら、ソーラーパネルも一緒に用意しておくのがおすすめです。ポータブル電源は溜めてあった電気が尽きてしまえば「ただの箱」です。ソーラーパネルを使って自分で電気を作れる仕組みを持っていれば、停電が長期化しても対応できますし、「何が起きても大丈夫」という安心感が生まれます
「ソーラーパネルも一緒に用意しておくのがおすすめ」と書きましたが、個人的には「ソーラーパネルがなければポータブル電源を持っていても意味がない」とさえ思っています
1) 在宅避難用ポータブル電源選びのポイント
ポータブル電源を「在宅避難用」として選ぶ場合、とくに重要なチェックポイントは次の4つです。
① 容量が1000Whより大きいこと
② 定格出力が1500Wより大きいこと
③ ソーラー充電能力が高いこと
④ 拡張バッテリー/UPS・EPSが使えること
① 容量が1000Whより大きいこと
在宅避難で使うポータブル電源の1つ目のポイントは、容量の大きさです。
在宅避難用にポータブル電源を買うなら、最低でも容量1000Wh以上の機種がおすすめ。
容量(=溜めておける電気の量)が大きければ大きいほど、電化製品を長く使えますし、容量が大きな機種ほど定格出力も大きく消費電力の大きな電化製品を動かせる傾向があります。
大容量機種ほど重量やサイズが大きくなりますが、在宅避難用として備えるなら外に持ち出すことを考慮する必要もありません。
在宅避難だけでなく車中泊避難の可能性もあると想定した場合、容量1000Wh以上ながら重量とサイズがそれほど大きくない機種を選ぶことも考えられます。エクストラバッテリーを接続できる機種であれば、容量も増やせますし持ち運びも容易です
② 定格出力が1500Wより大きいこと
在宅避難で使うポータブル電源の2つ目のポイントは、定格出力です。
自宅にある電化製品を動かすのであれば、1500W以上の定格出力は欲しいところ。
電子レンジや炊飯器、電気ケトルなどの調理家電、暖房器具やドライヤーの消費電力は1000Wを超えるものが多くあります。
定格出力が1500W以上あれば、家庭にあるほとんどの電化製品を動かすことができるため、自宅での避難(在宅避難)用に適しています。
消費電力の大きい電化製品をポータブル電源で動かすことを想定するなら、できるだけ容量の大きなポータブル電源の方が適しています。例えば消費電力1000Wの電化製品を動かす場合、容量1000Whのポータブル電源なら約0.8時間、容量2000Whのポータブル電源なら約1.6時間、容量3000Whのポータブル電源なら約2.4時間動かせます
③ ソーラー充電能力が高いこと
在宅避難で使うポータブル電源の3つ目のポイントは、ソーラー充電能力です。
ポータブル電源は溜めてあった電気が尽きてしまえば「ただの箱」。
とくに災害による停電が起きた場合、なくなった電気を充電することもできませんし、その停電がいつまで続くのかも分かりません。
自分で電気を作れる方法を持っていなければ、災害に備えポータブル電源を持っていてもほとんど無意味なのです。
またソーラーパネルを持っていても、ソーラー充電で電気を溜めるのに時間がかかっては使い物になりません。
ソーラー充電には時間がかかるものですが、その中でもソーラー充電能力が高く、急速充電できる機種を選んでおくことが大切です。
④ 拡張バッテリー/UPS・EPSが使えること
在宅避難で使うポータブル電源の4つ目のポイントは、拡張バッテリーやUPS(無停電電源装置)・EPS(非常用電源装置)機種が使えるかです。
拡張バッテリー(エクストラバッテリー)を追加接続できる機種
拡張バッテリー(エクストラバッテリー)を接続すると、ポータブル電源の容量を増やすことが可能です。
購入したポータブル電源を実際に使ってみて、「容量が足りない」と感じたら後から容量を増やすこともできますし、例えば家族が増えて必要な電力が増えた時でも、容量を増やすことが可能です。
その時々の状況に応じて柔軟に対応できるのがメリットです。
UPS(無停電電源装置)・EPS(非常用電源装置)機能搭載の機種
UPS(無停電電源装置)やEPS(非常電源装置)が付いたポータブル電源は、突然の停電からパソコンなどの電化製品を守ったり、途中で止まると困るような電化製品を停電から守れるメリットがあります。
とくに台風や集中豪雨など、あらかじめ準備ができるような災害の場合、停電が起きる前にUPS/EPS付ポータブル電源を電化製品とつなぎ、突然の停電に備えることができます。
UPS/EPS付ポータブル電源については、こちらの記事をご覧ください
在宅避難用ポータブル電源のおすすめは、こちらの記事をご覧ください
2) 避難所での避難生活用ポータブル電源選びのポイント
① とっさに持ち運びできる重量、狭いスペースで使えるサイズ
② LEDライトの有り無し
③ 十分な出力ポートの種類と数
④ 人混みでも気にならない静音性
① とっさに持ち運びできる重量、狭いスペースで使えるサイズ
避難所での避難生活用で使うポータブル電源の1つ目のポイントは、重さとサイズです。
避難所に避難するときにはとっさに避難しなければならない場合もあれば、時間をかけて避難する場合もあります。
とくにとっさに避難しなければならない場合に、重いポータブル電源を持ち出すことはほぼ不可能。
誰が持ち運ぶかにもよりますが、せいぜい10Kg以下でないと難しいのではないでしょうか。
また避難所で使えるスペースは限られます。
狭いスペースの中にポータブル電源を置くとなると、やはりサイズが大きいものは邪魔になってしまいます。
② LEDライトの有り無し
避難所での避難生活用で使うポータブル電源の4つ目のポイントは、LEDライトです。
ポータブル電源にLEDライトが付いていれば、懐中電灯やランタンがなくても避難所で明かりを灯すことができます。
ライトが内蔵されているので、避難所の狭いスペースを有効活用できるのもメリットです。
LEDライトは必ずなければならないものではありませんが、付いていると便利な機能です。
③ 十分な出力ポートの種類と数
避難所での避難生活用で使うポータブル電源の3つ目のポイントは、出力ポートの種類と数。
いつもは別々の部屋で暮らしている家族が、避難所生活では1か所に集まります。
1人1台持っているスマートフォンの充電を考えれば分かりますが、ポータブル電源の出力ポートは多いに越したことはありません。
家にいるなら電源タップやアダプターを使い出力ポートを増やせますが、避難所にいたらそれもできません。
出力ポートの種類と数は、できるだけ多い方がなにかと便利です。
④ 人混みでも気にならない静音性
避難所での避難生活用で使うポータブル電源の2つ目のポイントは、静音性です。
狭い場所で知らない人と身を寄せ合って暮らす避難所は、ストレスだらけ。
実際に避難所暮らしをした人に聞くと、スペースの狭さやプライバシー、室温、音、臭いにストレスを感じる人が多いようです。
ポータブル電源の音は小さいとはいえ、ファンが回転して音が出るのは確か。
ポータブル電源の商品ページを見ると静音性をアピールしている機種もあれば、静音性に触れていないものもあります。
実際に使ってみなければ分からない部分もありますが、静音性をアピールしている機種ほど静音性が高いと考えてよさそうです。
災害が起きとっさに避難しなければならない状況では、ソーラーパネルまでは持ち出せないかもしれません。しかし最初に書いた通り、防災用にポータブル電源を備えるなら、(避難所生活を想定する場合でも)ソーラーパネルを一緒に用意しておくのがおすすめです。とっさの避難であってもソーラーパネルを持ち出せるかもしれませんし、後日ソーラーパネルだけ取りに戻ることができるかもしれません。いずれにせよ自分で電気を作れる仕組みを持っていなければ、「ポータブル電源はただの箱」になってしまいます
3) 車中泊での避難生活用ポータブル電源選びのポイント
① 調理家電や冷暖房器具を動かせる定格出力
② ソーラー充電/シガー充電能力が高い
③ スマホで遠隔操作ができる
④ 十分な出力ポートの種類と数
⑤ パススルー機能が付いている
⑥ 狭い空間でも気にならない静音性
① 調理家電や冷暖房器具を動かせる定格出力
車中泊避難用で使うポータブル電源の1つ目のポイントは、定格出力です。
車中泊専用に小電力の電化製品(調理家電や冷暖房機器など)を持っていれば、定格出力が小さめのポータブル電源でもこと足ります。
しかし小電力の電化製品を持つ家庭はそれほど多くないはずで、仮に被災して車中泊避難する場合、家にある電化製品を車内で使うことになるのではないでしょうか。
先に紹介した通り、家庭にある多くの電化製品を使うためには定格出力1500W以上のポータブル電源が必要です。
しかし1500W以上のポータブル電源はサイズが大きく、狭い車中で使うには少し大きく感じます。
サイズとのバランスを考えると、次のようなポータブル電源が候補にあがります。
【定格出力から見た車中泊避難に適したポータブル電源】
・定格出力が2000W以下のポータブル電源
・1000W以上の定電圧機能を搭載したポータブル電源
車中泊避難に適したポータブル電源は、避難生活を送る車の大きさや人数などによって変わってきます。大型ポータブル電源を置ける車なら、定格出力2000W以上のポータブル電源を選ぶこともできますが、その場合でもポータブル電源選びのポイント(①定格出力 ②静音性 ③出力ポート ④ソーラー/シガー充電能力 ⑤遠隔操作 ⑥パススルー)に着目して機種選びすることをおすすめします
② ソーラー充電/シガー充電能力が高い
車中泊避難用で使うポータブル電源の2つ目のポイントは、ソーラーパネルとシガーソケットからの充電能力です。
車中泊避難でポータブル電源を使い続けるためには、電気を作って溜める必要があります。
その方法としてメインとなるのがソーラー充電とシガー充電。
この機能が高く急速充電できる方が便利だと言えます。
車中泊避難をイメージしてみると、ソーラーパネルを何枚も広げて充電するのは難しく少ない枚数で効率的に充電する必要があります。またシガー充電する場合は車のエンジンをONにする必要があるため、ガソリンを消費します。被災生活でガソリンは貴重ですので、できればソーラー充電で電気を作りたいものです
③ スマホで遠隔操作ができる
車中泊避難用で使うポータブル電源の3つ目のポイントは、スマートフォンによる遠隔操作です。
ポータブル電源を使う度、ポータブル電源の前まで行って操作しなければならないならかなり面倒です。
スマートフォンで遠隔操作できる機種なら、運転席に座ったままでポータブル電源を操作できます。
電源のON/OFFだけでなく、モードの切り替えや充電速度の調整、バッテリー残量、モニター表示内容の確認など、車中泊生活する人にとってとても便利な機能です。
④ 十分な出力ポートの種類と数
車中泊避難用で使うポータブル電源の5つ目のポイントは、出力ポートです。
電化製品を使う度、プラグを抜き差ししなければならないのは不便です。
ポータブル電源を車内で使うなら、常に電化製品のプラグが差し込まれており、電源のON/OFFだけを手元にあるスマホで操作できるのが理想です。
その環境を作るためには十分な出力ポートの種類と数が必要です。
電源タップや延長コードで出力ポートを増やすことも可能は可能ですが、安全性や操作性を考えるとポータブル電源に十分な出力ポートが備わっている機種の方がよさそうです。
⑤ パススルー機能が付いている
車中泊避難用で使うポータブル電源の6つ目のポイントは、パススルー機能です。
パススルー機能は、ポータブル電源を充電している間でも電気を使うことができる機能で、車中泊避難生活で考えると、ソーラー充電しながら電化製品を使うイメージです。
車中泊避難生活を送る上で、ポータブル電源の充電は最優先事項。
ソーラー充電している昼間に電化製品を使うためには、パススルー機能が不可欠です。
⑥ 狭い空間でも気にならない静音性
車中泊避難用で使うポータブル電源の4つ目のポイントは、静音性です。
狭い車内ではわずかな音でも気になります。
他人と暮らす避難所ほど気にする必要はありませんが、ポータブル電源のファン回転音はできれば小さい方が快適です。
ファン回転音には次第に慣れていくと思いますが、一応ポイントの一つに挙げておきます。
自分に必要な「災害用ポータブル電源」とは
最後に「自分に必要な災害用ポータブル電源とは何か」を考えてみましょう。
被災したときの可能性が「在宅避難80%」「避難所避難20%」と考えた人がいたとしましょう。
この人の取り得る選択肢は、(普通に考えると)2つあります。
1.在宅避難用の大容量・高出力ポータブル電源だけを購入する
2.在宅避難用と共に避難所避難用の軽量・コンパクトポータブル電源も購入する
ある人は被災したときの可能性を「在宅避難60%」「車中泊避難40%」としたかもしれません。
この人の選択肢は、(普通に考えると)いずれかです。
1.在宅避難用の大容量・高出力ポータブル電源だけを購入する
2.在宅避難用と車中泊避難のどちらにも使えるサイズのポータブル電源を購入する
このように自分で考えた「被災したときの被災生活の可能性」を元に、どのようなポータブル電源が必要なのかを考えてみてください。
まとめ
家電量販店やホームセンターに行くと「防災用」として小型のポータブル電源が並んでいます。
人それぞれ予算の都合があるので何とも言いにくいところですが、防災用として小型のポータブル電源だけを購入するのおすすめできません。
先に紹介した通り、避難所での避難生活を想定した場合には確かに小型ポータブル電源が適しています。
しかし一番重要な「在宅避難」を想定すると、家にある多くの電化製品が使えません。
防災用としてポータブル電源を備えるのであれば、
在宅避難を基本として考え、家にある電化製品の多くが使えるポータブル電源を備えるのがおすすめ
という結論になります。
家にある電化製品の多くを動かせるポータブル電源であれば、防災用だけでなく普段使いとしても活用できます
防災用ポータブル電源の普段使いについては、こちらの記事をご覧ください
容量ごとのポータブル電源機種比較は、こちらの記事をご覧ください