みなさんこんにちは ! ありーなです
もし災害が起きて停電になったとしても、せめて温かいご飯くらいはたべたいな～
そんな声にお応えして、今回はポータブル電源と炊飯器の関係について説明します。これからポータブル電源を購入する人には、炊飯器が使えるポータブル電源、もうすでにポータブル電源を持っている人には、消費電力が小さい小電力な炊飯器を紹介します
この記事を読むとこのようなことが分かります
ぜひ最後までご覧ください
目次
１）炊飯器を使うのにおすすめポータブル電源
まず最初に1)で「炊飯器を使うのにおすすめポータブル電源」2機種を紹介し、その後に２）で「炊飯器を使うポータブル電源の選び方」として選ぶポイントを説明します。
今回おすすめに選んだ２機種は、「２）炊飯器を使うポータブル電源の選び方」に従い「炊飯器が使える機種」として選ばれた２０機種の内、次の点を重視して選んでいます。
【おすすめに選んだポイント】
① 力の弱い人（女性など）でもあつかいやすい重さ
② キッチンや台所でも使いやすいコンパクトさ
は、容量1000Whクラスのポータブル電源では圧倒的に優れた1台です。容量1264.64Wh、定格出力2000W、最大出力4000Wというスペックがあれば、炊飯器をはじめとしたほとんどの調理家電が使えます。発火や爆発が起こりにくいリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のポータブル電源ながら重さが14.5Kgと軽量なので、テーブルへの上げ下ろしも楽にできます。急速充電や静音性などにも優れている他、アプリ接続やEPS機能も付いた多機能な1台です。も使用量が足りないのであればエクストラバッテリーを接続することで容量を増やすことが可能ですジャクリ公式サイトJackery 1000Plusの詳細はこちら
エコフロー公式サイト EcoFlow DELTA 2の詳細はこちら
それでは「炊飯器を使うポータブル電源の選び方を２STEPに分けて説明します
２）炊飯器を使うポータブル電源の選び方
STEP1 家にある炊飯器側のスペックを確認する
炊飯器を動かすためのポータブル電源を選ぶ前に、まずは家にある炊飯器で以下の２点を確認してください。
① 定格消費電力
② 電源
上の写真は我が家で使っている2013年製の炊飯器で、ラベルを見ると1. 定格消費電力は1210W、2. 電源は100V 50/60Hzだとわかります。
少し古い炊飯器なので最近の売れ筋機種について調べてみたところ、「価格.com」の人気売れ筋炊飯器TOP10の定格消費電力と電源は次の通りとなりました。
| 順位 | 機種名 | ① 定格消費電力 | ② 電源 |
| No.1 | ﾊﾟﾅｿﾆｯｸ SR-NA102 | 1200W | 100V 50/60Hz |
| No.2 | 象印 極め炊き NW-VD10 | 1105W | 100V 50/60Hz |
| No.3 | ﾊﾟﾅｿﾆｯｸ SR-NB102 | 1200W | 100V 50/60Hz |
| No.4 | 象印 炎舞炊き NW-FB10 | 1240W | 100V 50/60Hz |
| No.5 | ﾀｲｶﾞｰ 炊きたて JPV-A100 | 1100W | 100V 50/60Hz |
| No.6 | 象印 炎舞炊き NW-PU10 | 1240W | 100V 50/60Hz |
| No.7 | 象印 極め炊き NW-JX10 | 1240W | 100V 50/60Hz |
| No.8 | 象印 STAN. NW-SA10 | 1115W | 100V 50/60Hz |
| No.9 | ﾊﾟﾅｿﾆｯｸ おどり炊き SR-MPW102 | 1210W | 100V 50/60Hz |
| No.10 | 象印 極め炊き NW-VC10 | 1105W | 100V 50/60Hz |
最近売れ筋の炊飯器は、①で定格消費電力が1100W～1240W、②で電源が全機種同じで100V 50/60Hzだとわかりました。「② 電源」列に書かれている「50/60Hz」とは、ヘルツフリーの電化製品を意味しています。日本の周波数は東日本（50Hz）、西日本（60Hz）に分かれていますが、ヘルツフリーの電化製品ならば日本全国どこでにいても使えます
お持ちの炊飯器が古い場合は、もしかしたら「50Hz」もしくは「60Hz」とだけ書かれているかもしれません。その場合「50Hz」は東日本用、「60Hz」は西日本用を意味しますが、電熱を使っている電気炊飯器は東西気にせず使えるようです（モーターを使っている電化製品の場合は、指定された地域以外では基本的に使えません）
STEP2 炊飯器を動かせるポータブル電源を選ぶ
それでは家にある炊飯器を動かせるポータブル電源の選び方です。
ポータブル電源でチェックするポイントは次の３点です。
① 定格出力
② 容量
③ 周波数
① 炊飯器を動かすのに必要な、ポータブル電源の定格出力
ポータブル電源で電化製品を動かすためには、電化製品の定格消費電力よりポータブル電源の定格出力が大きくなければなりません。
電化製品の定格消費電力 ≦ ポータブル電源の定格出力
つまり人気売れ筋炊TOP10の炊飯器（定格消費電力1100W～1240W）を動かすのに必要なポータブル電源は、定格出力1240W以上でなければなりません。
定格出力1240W以上のポータブル電源は、容量で言うと1000Wh以上の機種に当てはまります。
容量1000Wh以上の機種と言っても、すべてが1240W以上の定格出力を備えているわけではないため、機種ごとに確認が必要です。
この表は、人気ポータブル電源メーカー４社（Anker、Bluetti、EcoFlow、Jackery）の容量1000Wh以上の機種についてスペックをまとめたものです。
人気売れ筋炊TOP10の炊飯器（定格消費電力1100W～1240W）を動かせるのは、定格出力1500W以上の２０機種です
| 機種名 | 定格出力 | 容量 | 定電圧機能 |
| ー | |||
| ー | |||
| ー | |||
| Anker 757 | 1500W | 1229Wh | ー |
| EcoFlow DELTA 2 | 1500W | 1024Wh | X-Boost 1900W |
| Bluetti AC180 | 1800W | 1152Wh | 電力リフト 2700W |
| Jackery 1500 Pro | 1800W | 1512Wh | ー |
| Jackery 1500 | 1800W | 1534.68Wh | ー |
| Jackery 1000 Plus | 2000W | 1264.64Wh | ー |
| EcoFlow DELTA Max1600 | 2000W | 1612Wh | X-Boost 2400W |
| Bluetti AC 200P | 2000W | 2000Wh | ー |
| EcoFlow DELTA Max 2000 | 2000W | 2016Wh | X-Boost 2400W |
| Anker 767 | 2000W | 2048Wh | ー |
| EcoFlow DELTA 2Max | 2000W | 2048Wh | X-Boost 2400W |
| Bluetti EB200P | 2200W | 2048Wh | ー |
| Bluetti AC 200Max | 2200W | 2048Wh | ー |
| Jackery 2000 Pro | 2200W | 2160Wh | ー |
| Jackery 2000 Plus | 3000W | 2042.8Wh | ー |
| Jackery 3000Pro | 3024Wh | 6000W | ー |
| EcoFlow DELTA Pro | 3600Wh | 6000W | X-Boost 3750W |
| Bluetti AC300+B300 | 3072Wh | 6000W | ー |
| Bluetti AC500+B300S | 3072Wh | 10000W | ー |
| Bluetti EP500 | 5100Wh | 4800W | ー |
容量1000Wh未満のポータブル電源の中には、定電圧機能を使えば一部の炊飯器を動かせる機種もあります。たとえばEcoFlowのRIVER MaxやRIVER Proは定格出力600WながらX-Boostを使えば1200Wの電化製品が使えます。しかし定電圧機能は炊飯器側の消費電力を一時的に下げて動かすため、その分調理時間がかかります。電気容量が十分ないと運転がSTOPしてしまうため、炊飯器を使うために定電圧機能を使うことを最初から想定するのはあまりおすすめしません
容量1000Wh以上のポータブル電源の詳細は、こちらの記事をご覧ください
② 炊飯器を動かすのに必要な、ポータブル電源の容量
炊飯器にはさまざまな炊飯モード（標準モード、エコモード、早炊きモードなど）が搭載されています。
標準モードで炊くと約１時間弱で炊きあがるのが一般的なので、もし定格消費電力1200Wの炊飯器を容量1000Whのポータブル電源をつないで炊くと、ポータブル電源の電気が全てなくなってしまうように思ってしまいます。
しかし実際は違います。
炊飯中の炊飯器の出力は、コンピューター制御でひんぱんに変わります。
定格消費出力が1200Wの炊飯器でも、炊飯中ずっと1200Wで炊き続けているわけではないのです。
わが家の定格消費電力1210Wの炊飯器は、炊飯中5W～1224Wの範囲でひんぱんに動きます。炊き始めと終わりに消費電力が大きく上がりますが、ほとんどの時間は20Wほどの少電力で動き続け、途中途中で一時的に1000W超えの高出力で炊く感じです。容量1534Wh、定格出力1800WのJackery 1500で炊いた場合、ポータブル電源の使用電力量は通常モードで約17%、エコモードと早炊きモードで約14%でした
Jackery 1500で炊飯したときの使用電力量の詳細は、こちらの記事をご覧ください
③ 炊飯器を動かすのに必要な、周波数
最近のポータブル電源はヘルツフリー（50/60Hz）の機種がほとんどな上に、「STEP1 家にある炊飯器側のスペックを確認する 2)電源」で説明したように、電熱を使っている電気炊飯器は東西気にせず使えます。
とはいえポータブル電源が対応できる周波数によっては、使用する電化製品に不具合が出る可能性があるため念のためポータブル電源の周波数についても触れておきます。
先ほど紹介した「人気売れ筋炊TOP10の炊飯器が使える20機種」の内、19機種がヘルツフリーのポータブル電源で、50Hz、60Hzのどちらにも対応します。
唯一Jackery 1500だけが「60Hz固定」となってます。
既にポータブル電源を持っている人が炊飯器を使うには
すでにポータブル電源を持っている人の中には、炊飯器を使えない機種を選んでしまった人もいるかもしれません。
そんな人が炊飯器を使いたいのであれば、災害に備え手持ちのポータブル電源でも使える炊飯器を買うのが手っ取り早い方法です。
炊飯器には加熱方式により３つのタイプ（マイコン炊飯器、IH炊飯器、圧力IH炊飯器）に分かれます。
一度に炊けるごはんの量で、3合炊き、5合炊き、10合炊きといったサイズの違いもありますが、加熱方式やサイズの違いによって定格消費電力が異なります。
もし手持ちのポータブル電源の定格出力が小さいのであれば、定格消費電力が小さい炊飯器を購入すれば使うことができます。
炊飯器の加熱方式・サイズごとの定格消費電力（まとめ）
| 3合以下炊き | 5.5合炊き | 10合（1升）炊き | |
| マイコン炊飯器 | 360～700W | 600～700W | – |
| IH炊飯器 | 500W | 1100～1400W | 1350～1450W |
| 圧力IH炊飯器 | – | 1200～1450W | 1350～1450W |
「価格.com」をて現在販売されている炊飯器の消費電力を調べたところ、マイコン炊飯器は700W以下、IH炊飯器は500W～1450W、圧力IH炊飯器は1200W～1450Wという結果となりました（上の表参照）。
最近売れ筋の「IH炊飯器や圧力IH炊飯器の5.5合炊き」は、どの機種も消費電力が1100W以上になるため、定格出力1000W以下のポータブル電源では使えません。
消費電力1000W以下の炊飯器を探すのであれば、次の２つの方法が可能です。
【定格出力1000W未満のポータブル電源でも使える炊飯器】
① マイコン炊飯器（３合・5.5合・10合炊き）
② IH炊飯器（３合以下炊き）
①「マイコン炊飯器」の機種別消費電力の一覧表
| 機種名 | 消費電力：3合 | 消費電力：その他 |
| TIGER 炊きたて JBS-A055 | 最大消費電力：350W | – |
| シャープ KS-CF05B-B | 最大消費電力：350W | – |
| 象印 極め炊き NL-BV05 | 最大消費電力：495W | – |
| BALMUDA The Gohan K08A-BK | 最大消費電力：670W | – |
| forty-four 糖質カット炊飯器 LOCABO JM-C20E-W | – | 5合： 最大消費電力：400W |
| シャープ KS-S1-J | – | 5.5合： 最大消費電力：600W |
| TIGER 炊きたて JBH-G102 | – | 5.5合： 最大消費電力：635W 10合（1升） 最大消費電力：895W |
マイコン炊飯器の多くは3合炊きの小さなサイズで、消費電力が700Wもないため中型のポータブル電源でも動かせます。
大人数用の5.5合炊きや10合炊きマイコン炊飯器でも、消費電力は900W以下なので容量1000Wのポータブル電源で使えます。
②「３合炊きIH炊飯器」の機種別消費電力の一覧表
| 機種名 | 消費電力 |
| 象印 極め炊き NP-GK05（３合） | 炊飯時消費電力：700W |
| 東芝 RC-5XT（３合） | 炊飯時消費電力：500W |
| 日立 おひつ御膳 RZ-BS2M（2合） | 炊飯時消費電力：500W |
| タイガー JPF-G055（３合） | 炊飯時消費電力：705W |
| パナソニック 自動計量IH炊飯器 SR-AX1（2合） | 炊飯時消費電力：470W |
電気の消費量が少ない小電力の炊飯器は、災害時だけでなく普段使いでの省エネ・節電にも役立ちます
まとめ
ポータブル電源をこれから購入する人は定格出力1500W以上のポータブル電源を購入しておけば炊飯器で温かいご飯を炊いて食べることができます。
容量が大きいこのクラスのポータブル電源は、重量・サイズ共に大きくなりますが、おすすめで紹介した2機種であれば、力の弱い人でもあつかいやすい上に、食卓やキッチンといった限られたスペースでも使いやすいのが特徴です。
もうすでに定格出力が1000W以下のポータブル電源を持っている人は、消費電力が小さい炊飯器を買うことでごはんを炊けるようになります。
消費電力が小さい炊飯器とは、マイコン炊飯器もしくは3合炊き以下のIH炊飯器ですが、小電力の炊飯器があれば、非常時だけでなく普段使いで電気の節約をしたい人にも役立ちます。
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