ポータブル電源

Jackery1000Plusで電気代ゼロ円生活?ソーラー充電・自炊9日間レビュー 400Wパネルでどこまでできる?

Jackery 1000Plusレビュー
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みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです

ポータブル電源をソーラー充電した場合、電気代の節約にどれだけ効果があるのでしょうか?

今回の記事ではジャクリの大容量ポータブル電源「Jackery 1000Plus」を使い、太陽光で発電した電気だけで夕食を作るという実験に挑戦しました。

2024年の12月の9日間、ソーラーパネル(400W)で昼間に充電し、その電気を使って夕食を作る生活を続けたレビュー結果を紹介します。

本記事では、まず、実験で得られた結論をまとめた後、実験環境や詳細データ、そして日ごとのレビュー結果を詳しく解説していきます。

太陽光発電とポータブル電源を活用した、持続可能な生活への第一歩となるのか、ぜひ最後までお読みください。

今回行ったソーラー充電/自炊レビューのまとめを見たい!
今回行ったソーラー充電/自炊レビューの詳細を知りたい!

そんな方はぜひ続きをご覧ください。

ありーな

ポータブル電源を使った電気代節約に興味のある方は必見です!ポータブル電源は災害への備えやキャンプ、アウトドア目的で購入する人が多いのですが、日常生活の中で普段使いすることでより多くのメリットを享受できます

1. Jackery 1000Plusソーラー充電/自炊レビュー総括

まず最初にレビュー結果の全体像を紹介します。

2024年12月9日から17日までの9日間、ポータブル電源(Jackery 1000Plus )を昼間にソーラー充電し、その電力で夕食を作る生活を試しました。

上のグラフはJackery 1000Plusの電池残量の推移を示しています。

青い線が料理による消費黄色い線がソーラー充電による増加を表しています。

ソーラー充電には合計400Wのソーラーパネルを使用しました。

このレビューで使用した機材や条件は後ほど詳しく紹介しますが、まずはレビューで分かったことをまとめます。

1) Jackery 1000Plusを400Wでソーラー充電/自炊して分かったこと

① 400W分のパネルがあれば夕食作りの電力は十分に賄える:
実験期間中は晴天の日が多く、夕食作りに使った電力をソーラー発電だけでまかなうことができました。つまり、夕食の電気代は実質0円になったと言えます

② 調理に使った電力の平均は、Jackery 1000Plusの33%程度。主菜だけなら21%程度:
レビュー期間中に作った8回の夕食で使った電気量は、平均で33%でした。そのうち、2回あったご飯の炊飯では平均31%、主菜の調理に絞ると平均21%でした。メニューによって消費する電力量が変わるため、ポータブル電源の残量に応じて作るメニューを工夫すると良いでしょう

③晴れた日に一気にソーラー充電できる体制づくりが必要:
実験期間中、天気が悪かった日は1日だけでしたが、その日はソーラー充電でほとんど電力を増やすことができませんでした。天候が悪い日があることを考えると、晴れた日に効率よくソーラー充電できる環境を整えるのが望ましいです。そのためには、大容量のポータブル電源と高出力なソーラーパネルの導入を検討すると良いでしょう

2) Jackery 1000Plusソーラー充電/自炊生活レビュー環境

今回のレビューでは、満充電にしたJackery 1000Plus を使い、放電(夕食の調理)と充電(昼間のソーラー充電)を繰り返しました。

このレビューの目的は、ポータブル電源がどれだけ電気代節約に貢献できるかを検証することです。

具体的には、夕食の調理に使う電力をソーラー充電で賄えるかどうかを調べました。

① ソーラー充電の詳細(レビュー期間・環境・使用機材等)

期間2024年12月10日(火)~17日(火)の昼間、計8日間
場所南向きマンションベランダにソーラーパネルを設置
充電時間ソーラーパネルは日中ずっと出しっぱなし。日没、または100%充電完了時にポータブル電源を片付け
ポータブル電源Jackery 1000Plus (容量1264Wh、定格出力2000W)
ソーラーパネルジャクリ折り畳み式ソーラーパネル(出力400W相当)
Jackery SolarSaga 100 (出力100W) x2枚
Jackery SolarSaga 200 (出力200W)x1枚

検証を行ったのは、冬至(2024年12月21日)直前の8日間。

1年で最も昼の時間が短い時期です。

南向きのマンションベランダに折り畳み式のソーラーパネルを広げて設置し、日中は同じ状態で充電しました。

太陽の動きに合わせて向きや角度を変えることはせず、上記の写真の状態で固定しました(太陽に合わせて向きや角度を調整すれば、より効率的に充電できます)。

使用した400W相当のソーラーパネルはジャクリの純正ソーラーパネルです。

Jackery SolarSaga 100は2022年4月購入、Jackery SolarSaga 200は2022年6月購入しています。

購入後2年半以上、ほぼ毎日ベランダで使用しており、発電効率は多少落ちている可能性があります。

② ソーラー充電した電気での夕食作り(レビュー期間・使用機材等)

期間2024年12月9日(月)~16日(月)の夕食、計8回
内容調理家電(自動調理器/炊飯器/電子レンジ)を使い「主菜+ご飯」を用意
自動調理器シャープ ヘルシオホットクック KN-HW24G(定格消費電力:800W)
炊飯器Panasonic 5.5合炊きIH炊飯器(消費電力:1210W)
電子レンジPanasonic オーブンレンジ NE-MS4B-K(定格消費電力:1420W)

2. Jackery 1000Plusソーラー充電/自炊レビュー詳細

1日目:12月9日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① 肉じゃが自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
肉じゃが
35分100%⇒80%
△20%
② 炊飯(4合)IH炊飯器白米/銀シャリ/
やわらかめ
56分80%⇒51%
△29%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

初日は、Jackery 1000Plus が満充電(100%)の状態からレビューを開始しました。主菜(肉じゃが)の調理と炊飯で合計49%の電力を消費し、電池残量は51%となりました。

品数が足りない場合は、電気を使わないもの(サラダなど)を副菜にします。

ご飯を炊くのは毎日ではないため、「主菜+炊飯」の組み合わせで電気を使うのは週に数回です。「主菜(肉じゃが)+炊飯」で使った電力は49%と、Jackery 1000Plusの半分程度です。単純計算すれば、Jackery 1000Plus満充電1回で、2回以上の夕食を賄えることになります

① ホットクックで肉じゃが作り

おかず(主菜)作りには、自動調理鍋のホットクック(定格消費電力800W)を使います。

ソーラー充電した電気を使うので、電気代・ガス代は0円です。

さらに、素材を入れてボタンを押すだけなので、調理にかかる手間と時間も大幅に減らせます。

肉じゃがの調理にかかった時間は35分で、Jackery 1000plusの20%ほどの電力を使いました

② 炊飯器でご飯炊飯(4合)

お米の炊飯には、PanasonicのIH炊飯器(炊飯時消費電力1210W)を使いました。

炊飯にかかった時間は56分で、Jackery 1000plusの29%ほどの電気を使っています

炊きあがったご飯はタッパーに分けて冷凍し、翌日以降、電子レンジで温めて食卓に出します。

ありーな

ご飯の中に見える茶色いツブは、殻付きのもち麦です。わが家では一度の炊飯(4合)で計6回分の夕食をまかないました

2日目:12月10日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ
12.7/0.6℃
9時間
51%⇒100%
+49%

前日の夕食作りで減った電力(49%)を、翌日ソーラー充電で取り戻します。

この日の天気は1日晴れでした。

午後には満充電(100%)になったので、途中で充電を止めました

400W分のソーラーパネルで晴れた日に充電すれば、Jackery 1000Plus(容量1264Wh)の半分程度の電力なら、スムーズに充電できそうです(もちろん、日当たり具合などの環境によって異なります)

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
大根と鶏肉の煮物自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
鶏と大根の煮物
35分100%⇒80%
△20%
ご飯あたため電子レンジあたため80%⇒75%
△5%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、大根と鶏肉の煮物です。

昨晩炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計25%の電気を消費しました。

電池残量は75%です。

① ホットクックで鶏と大根の煮物作り

② 電子レンジでご飯あたため

タッパー1つ分のご飯を電子レンジで温めて、5%ほどの電気を使いました。

昨晩炊いたご飯がなくなるまで、ここから数日間は電子レンジで温めなおしたご飯で夕食です。

3日目:12月11日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

曇り

晴れ
13.6/0.6℃
6.8時間
75%⇒100%
+25%

前日の夕食作りで減った電気(25%)を、翌日ソーラー充電で取り戻します。

この日の午前中は曇っていましたが、午後には晴れました。

昼過ぎには満充電(100%)となっていたので、途中で充電を止めました

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① ラム肉トマト煮自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
65分100%⇒72%
△28%
ご飯あたため電子レンジあたため72%⇒67%
△5%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、ラム肉のトマト煮です。

初日に炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計33%の電気を消費しました。

電池残量は67%です。

① ホットクックでラム肉トマト煮作り

② 電子レンジでご飯あたため

4日目:12月12日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ/曇り
10.3/-0.3℃
9.2時間
67%⇒100%
+33%

前日の夕食作りで減った電気(33%)を、翌日ソーラー充電で取り戻します。

この日の午前中は晴れていましたが、午後になって雲が出始めました。

昼には満充電(100%)になっていたので、途中で充電を止めました

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① チャーシュー自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
90分100%⇒70%
△30%
ご飯あたため電子レンジあたため70%⇒65%
△5%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、チャーシューです。

初日に炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計35%の電気を消費しました。

電池残量は65%です。

ここ数日間の経験から、ホットクックで主菜を調理するためにはJackery 1000Plus(容量1264Wh)の20~30%程度の電力が1食で必要だと分かりました。メニューによって使う電力量が違うため、ポータブル電源の残量に応じて作る料理を変えることで、電力を長持ちさせることができます

① ホットクックでチャーシュー作り

② 電子レンジでご飯あたため

5日目:12月13日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

曇り

曇り
6.6/-1.9℃
0時間
65%⇒67%
+2%

前日の夕食作りで減った電力(35%)を、翌日ソーラー充電で取り戻します。

しかしこの日は1日中曇り空。

厚い雲が垂れ込め、日照時間は0時間でした。

65%だった電池残量は、1日充電しても2%(67%)しか増えませんでした

400Wのソーラーパネルを使用しても、曇りや雨の日など、日照条件が悪い場合には、ほとんど充電できません。毎日充電できるとは限らないため、晴れた日にできるだけ多くの電力を蓄えておくことが重要です。Jackery 1000Plusほどの容量があれば、1回の充電で2~3日分の夕食を調理することができます。さらに大容量のポータブル電源であれば、晴れた日に一気に充電し、天候による影響を軽減できます

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① カレー自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
65分67%⇒38%
△29%
ご飯あたため電子レンジあたため38%⇒35%
△3%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、カレーです。

初日に炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計32%の電気を消費しました。

もともとあった電気残量が67%だったため、調理後の電池残量は35%となってしまいました。

① ホットクックでカレー作り

② 電子レンジでご飯あたため

6日目:12月14日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ
11.7/0.6℃
8.9時間
35%⇒94%
+59%

この日の天気は、一転して晴れた1日でした。

35%まで減った電気量を、ソーラー充電して一気に挽回します。

ソーラーパネルを1日中ベランダに広げ、94%まで電気残量が回復しました(+59%)

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① 手羽先オイスターソース煮自動調理器
ホットクック
自動調理メニュー
25分94%⇒79%
△15%
ご飯あたため電子レンジあたため79%⇒73%
△6%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、鶏の手羽先オイスターソース煮です。

初日に炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計21%の電気を消費しました。

電池残量は73%です。

① ホットクックで手羽先オイスターソース煮作り

② 電子レンジでご飯あたため

7日目:12月15日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ
12.6/-2.9℃
9.1時間
73%⇒100%
+27%

この日の天気も1日晴れ。

73%あった電気が昼過ぎには満充電(100%)となっていたので、途中で充電を止めました

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① 麻婆豆腐自動調理器
ホットクック
手動メニュー
まぜない
10分100%⇒87%
△13%
炊飯(4合)IH炊飯器白米/銀シャリ/
やわらかめ
56分87%⇒54%
△33%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、麻婆豆腐です。

昨晩でご飯がなくなっていたので4合のお米を炊いて、合計46%の電気を消費しました。

電池残量は54%です。

① ホットクックで麻婆豆腐作り

② 炊飯器でご飯炊飯(4合)

8日目:12月16日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ
13.0/0.1℃
9.1時間
54%⇒98%
+44%

この日の天気は1日晴れ。

54%まで減った電気量は、98%まで回復しました(+44%)

2) Jackery 1000Plusでの夕食作り

調理器具調理メニュー調理時間電池残量
① 親子丼自動調理器
ホットクック
手動メニュー
煮物を作る/
まぜない
10分98%⇒84%
△14%
ご飯あたため電子レンジあたため84%⇒79%
△5%

※調理時間は調理前に調理器具モニターに表示された時間

この日の夕食は、親子丼です。

昨晩炊いて冷凍していたご飯をレンジで温めなおし、合計19%の電気を消費しました。

もともと98%だった電気残量は、79%になりました。

① ホットクックで親子丼作り

② 電子レンジでご飯あたため

9日目:12月17日のレビュー詳細

1) Jackery 1000Plusのソーラー充電

午前午後気温(最高/最低)
日照時間
ソーラー充電量

晴れ

晴れ
13.8/0.1℃
8.9時間
79%⇒100%
+21%

ついにレビュー最終日。

1日晴れてよい天気の中、79%あった電池残量は昼前には100%に達していました。

Jackery1000Plusで電気代ゼロ円生活?まとめ

Jackery 1000Plus と400W分のソーラーパネルを用いた9日間の自炊実験で、天気が良い季節には太陽光だけで夕食に必要な電力を賄えることが実証されました

夕食調理の電力消費は平均33%、主菜のみなら21%程度で、ポータブル電源の容量を考慮すれば連日の利用も可能です。

ただし、ご飯の炊飯は31%と消費電力が大きいため、まとめて炊いて冷凍保存が有効です。

ソーラー充電は晴天時に効果を発揮し、1日で50%以上充電できる日もありましたが、曇天時はほぼ充電できませんでした。

そのため、晴天時にできるだけ多くの電力を蓄え、大容量バッテリーや高出力パネルで天候による影響を軽減することが重要です。

今回の実験では、自動調理器や炊飯器、電子レンジを使用しました。

ホットクックでの主菜調理には20〜30%の電力を消費することが分かり、ポータブル電源の残量に応じてメニューを調整する必要があるでしょう

結論として、ソーラー充電とポータブル電源は、晴天が続く限り、電気代ゼロでの自炊を可能にするポテンシャルを持っています

しかし、天候に左右されるため、大容量バッテリーと高出力パネルを組み合わせ、曇天時への備えも重要です

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あり~な
迫りくるリスクから大切なものを守るため、役立つのはポータブル電源と備蓄(食料・日用品など)です。備えておけば「安心感」や「心の余裕」が生まれ、まさかのときでも落ち着いて行動することができます。このブログでは今から備えておきたいポータブル電源と備蓄の情報・アイデアを紹介しています。詳しくは「プロフィール」をご覧ください