食品値上げ、食料不足に備え既に備蓄を進めている人も、その備蓄がいずれ底をつき食べ物に困る時が来るかもしれません。
その時を想定して備えるなら、自宅で野菜などを作るための道具や手に入れた食べ物を長期保存するための容器なども備蓄する必要がありますが、YouTubeなどで情報発信している人の中には「今のうちに農家とつながっておくと良い」と言う人もいます。
たしかに農家の知り合いがいれば本当に困った時に助けを求めることもあるのかもしれませんが、そもそも農家とつながるにはどうしたらよいのでしょうか。
もし昔の友だちに農家の人がいたとしても「食料危機が来るのでは?」と言われているこのタイミングで、久しぶりに連絡して親しげにするわけにもいきません。
そこで今から農家とつながれる方法はないかと調べてみました。
この記事で紹介するのは、農家とつながることができるかもしれないアプローチ方法の一例です。
「農家とつながりたい」と本気で考えている人は、更に情報を集めて行動してみてください。
この記事を読むと、次のようなことが分かります。
✔ 農家とつながれるかもしれないアプローチ方法が分かります
✔ 農家とつながるために具体的にどうしたらよいかが分かります
是非最後までご覧ください。
大切な人を守るために「将来に備えること」を日々探究している50代の「あり~な」がお伝えします!
目次
自分で家庭菜園をしながら農家とつながる
農家など専門家のサポート付の体験農場を借りる
農家とつながるためにもなりますが、家庭菜園を始めるのも一つの手です。
家庭菜園・農業初心者でも気軽に始められるのが「体験農園」です。
「体験農園」は区画の区切られた農地を借りて、種まきや稲の植え付けから収穫までの一連の農作業を農家や指導者の栽培指導のもと体験します。
区画された農地を借りて自分で耕作する「市民農園」というものもありますが、「体験農園」は農機具の貸し出し、苗や肥料などはすべて農家が用意し、農家の人と一緒に作業できるのが特徴です。
市町村のほか、民間企業でも「体験農園」を行っている会社がありますので家の近くにある農園を見つけることが可能です。
両者が行う「体験農園」の大まかな特徴をまとめました。
自治体(市町村) | 民間企業 | |
募集時期 | 通常2~3月 | 区画が空いていれば可 |
開始時期 | 通常4~5月 | 1年中可 |
作付けする野菜 | 農家が指定した野菜 | 年間のスケジュールがあるが作付けしたい野菜を作ることも可 |
指導者 | 農家の人 | アドバイザー(農業経験者) |
栽培方法 | 慣行栽培の場合が多い | 有機栽培の場合が多い |
収穫物 | 全て持ち帰り可 | 全て持ち帰り可 |
募集方法 | 募集要項 | Online説明会 事前見学 |
料金 | 多少安め | 多少高め |
自治体、民間企業いずれの「体験農園」の場合も、区画の空きが出た場合のみ追加で募集が掛けられます。利用を止める人は毎年ある程度いるようですが、食料不足が近づいてくると利用を止める人も減るのかもしれません。
市町村(自治体)が行う「体験農園」
お住まいの市町村で「体験農園」を行っているかはネットで検索すれば分かりますが、例えば東京都のどこの自治体で「体験農園」や「市民農園」を行っているかはこちらのページにまとまっています。
また自治体が行う「体験農園」の募集については、次に上げた例のように各自治体のWEBサイトや広報誌で行われます。
「体験農園」の開始時期が4月~5月(春)からとなっていることが多いため、募集要項の掲載は2月ごろにおこなわれるところが多いようです。
来年(令和5年)に自治体の「体験農場」利用を希望する人は、早めに情報収集して検討しておくことをおすすめします
民間企業が行う「体験農園」
民間企業が行う「体験農園」としてはシェア畑やマイファームなどがあります。
どちらの会社も事前にOnline説明会や現地見学会などのサービスがありますので、興味がある人はWEBサイトから説明会や見学会に申し込んでみることをおすすめします。
【シェア畑】
東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都、福岡に約130の「体験農園」を展開しています。東京は特に多く48の農園があります。年間で約15~20種類の野菜作りができ、10㎡の区画の場合、ミニトマト160個、きゅうり100本、なす100個、ピーマン60個、枝豆600さや、人参50本などの収穫が期待できます(※天候などでバラつきがあります)。
【体験農園 マイファーム】
東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、福岡に約120の「体験農園」を展開しています。区画は約15㎡で年間平均で20~30種類の野菜を育てることができる広さです。契約期間は1年間ですが2年目以降も抽選によらず継続できます。
この記事の趣旨「農家とどうしたらつながれるか」という意味では自治体(市町村)が行う「体験農園」が適していますが、食料不足に備え「農家とつながらずとも自分の手で自分の作りたい農作物を作る」という意味では民間企業の「体験農園」も良い選択肢です。
自分のお金や労働力を使って農家とつながる
農家のオンラインサロンに入会する
農家の人とつながる方法として次に紹介するのは「オンラインサロン」です。
ネットで探すと農家の人がやっているオンラインサロンがいくつか出てきます。
詳しくはそれぞれを確認してほしいのですが、私がYouTubeでよく見るチャンネル「日本自給自足100%プロジェクト」をしているトモさんという方も「トモ農園オンラインサロン」をやっています。
トモさんのYouTube「日本自給自足100%プロジェクト」では、今起きている食や農業の問題を農家の視点から分かりやすく解説してくれています。
YouTubeの登録者数が4万人を超え、オンラインサロンには現在330人程の会員がいます。
この記事で扱っている「食料危機に備えて農家とつながっておくといい」という点を物質的側面だけで見ると、会員特典に次のようなものがあります。
【トモ農園オンラインサロンの会員特典の一部】
・安心で栄養価の高いお野菜、お米を手に入れることができる
・トモの農作物を優先的に購入できる
このほかにも家庭菜園、露地栽培の方法が学べたり、食、健康に対して意識の高い仲間とつながれる環境に身を置けるなど魅力的な内容です。
収穫時期などに農家でアルバイトする
次に紹介するのは農家でのアルバイトです。
「農業 求人 ○○県」で検索すると、居住地の近くにある農家の求人が見つかります。
職種や勤務形態、勤務時間などさまざまですので、興味があれば検索してみてください。
仕事をしている人でも可能な週末だけでも可の案件も結構見つかります。
ボランティアで農家とつながる「援農ボランティア」
後継者不足や高齢化による人手不足に悩む農家を無報酬で支援する「援農ボランティア」として農家とつながりを持つこともできます。
情報は各自治体のWEBサイトに掲載されていますので「○○市 援農ボランティア」と検索すれば情報が得られます。
また自治体以外でも次のようなサイトから援農ボランティアをすることができます。
【とうきょう援農ボランティア】
公益財団法人東京都農林水産振興財団が運営するサイトで、人手が欲しい農家と農作業を通じて東京農業を応援したいボランティアをつなげる事業です。
【全国農協観光協会 援農・体験交流】
農協や関係する団体が共同で企画している交流事業で、全国の援農ボランティアや田舎暮らし体験、ふるさと体験交流、食育探訪などの情報が掲載されています。
まとめ
「食料危機に備えて農家とつながっておくといい」
この言葉を実現するために何ができるのかを調べてみたら、意外とやれることがあると気づきました。
自分が住んでいる地域の情報を更に調べて行動に移すことが必要です。
農作物を作っている農家とつながっておくか、自分自身が農作物を作れるようになっておくことで、これから来る食料不足・食料危機の時代への備えとなります。
【農家とつながるためのアプローチ例】
・農家の指導を受けられる体験農場を借りて農作物を作る
・農家が主催しているオンラインサロンに入会する
・農家が募集しているアルバイトに応募する
・援農ボランティアで農家とつながる