こんにちは あり~なです。
今回は「大容量ポータブル電源はどれを選べばよいかよく分からない」という人向けに記事を書いています。
ポータブル電源の大容量化が進み、最近ではいくつものメーカーからさまざまなタイプの機種が販売されています。
これだけ多いと「どのメーカーのどの機種を選べばよいのか分からない」という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では家庭で使う大容量ポータブル電源のおすすめ3社(EcoFlow、Jackery、Bluetti)の機種を横並びで比較します。
各社製品の違いがわかりやすいように、全ての項目はグラフや写真にしてあります。
直感的に比較しやすいように工夫しましたので、ポータブル電源選びの参考としてください。
なお、家庭で使う大容量ポータブル電源のおすすめメーカーについては、こちらの記事もご覧ください。
https://www.sonaelarena.com/brand/この記事を読むと、次のようなことが分かります。
✔ 大容量ポータブル電源おすすめ3社の機種の特徴が分かります。
✔ 各社の機種を横並びで直感的(イメージで)に比較できます。
是非最後までご覧ください。
目次
家庭用大容量ポータブル電源おすすめメーカー機種比較
「家庭で使う大容量ポータブル電源のおすすめメーカー」として紹介したエコフロー、ジャクリ、ブルーティの機種を比較します。
基本スペック比較:定格出力・容量・最大瞬間出力
注)グラフ中の数字は左から「定格出力(W), 最大瞬間出力(W), 容量(Wh)」
まず最初は基本スペック(定格出力、最大瞬間出力、容量)の比較です。
上のグラフでは横軸が機種ごとの「定格出力」、縦軸が「瞬間最大出力」、○の大きさが「容量」を表しています。
定格出力(W)
定格出力(W)は、継続して出力し続けられる一番大きな電力値を指します。
ちなみに家庭のコンセントの定格出力は1500Wですので、家電製品のほとんどが定格出力1500W以上のポータブル電源で使えることになります。
最大瞬間出力(W)
最大瞬間出力(W)は、家電の起動時に瞬間的に増える消費電力を言います。
電子レンジ、扇風機、冷蔵庫、エアコンなど、熱を発生させる電化製品やモーターを動かす電化製品の中にはスイッチを入れた時に瞬間的に大きな電力を消費するものがあります。
定格電力1500W以上の大容量ポータブル電源であれば、その瞬間的に出る大きな電力にも十分対応できる設定となっています。
容量(Wh)
容量(Wh)は、どれだけの電気を溜められるか(=どれだけの電気を使えるか)を表します。
「容量(Wh)」は大きければ大きいほど良いように思えますが、次のような傾向がありますのでバランスの取れた機種を選ぶことが大切です。
・「容量」が大きければ大きいほど、本体サイズが大きく重くなる
・「容量」が大きければ大きいほど、値段が高額になる
【EcoFlow製品の基本スペック一覧】
製品名 | 定格出力(W) | 最大瞬間出力(W) | 容量(Wh) | 容量拡張(オプション) |
---|---|---|---|---|
DELTA Pro | 3000 | 6000 | 3600 | 容量21600迄拡張可能 |
DELTA Max2000 | 2000 | 4200 | 2016 | 容量6048迄拡張可能 |
DELTA Max1600 | 2000 | 4200 | 1612 | 容量5644迄拡張可能 |
EF DELTA | 1600 | 3100 | 1260 | – |
DELTA 2 | 1500 | 2250 | 1024 | 容量2048迄拡張可能 |
【Jackery製品の基本スペック一覧】
製品名 | 定格出力(W) | 最大瞬間出力(W) | 容量(Wh) | 容量拡張(オプション) |
---|---|---|---|---|
Jackery 2000 Pro | 2200 | 4400 | 2160 | – |
Jackery 1500 PTB152 | 1800 | 3600 | 1534 | – |
Jackery 1000Pro | 1000 | 2000 | 1002 | – |
Jackery 1000 | 1000 | 2000 | 1002 | – |
【Bluetti製品の基本スペック一覧】
製品名 | 定格出力(W) | 最大瞬間出力(W) | 容量(Wh) | 容量拡張(オプション) |
---|---|---|---|---|
EP500 | 2000 | 4800 | 5100 | 2台連結可能 |
EB200P | 2200 | 4800 | 2048 | – |
AC200Max | 2200 | 4800 | 2048 | 容量8192迄拡張可能 |
AC200P | 2000 | 4800 | 2000 | – |
出力ポート比較
次にそれぞれのメーカーの機種についている出力ポートの種類と数を比較します。
スペースの関係上、エコフロー3機種、ジャクリー2機種、ブルーティ3機種を取り上げ、それぞれの特徴を見ていきます。
出力ポートの種類や数は多い方が良さそうですが、多くなればなるほど本体もは大きく・重くなってしまいます。家電をつなぐAC出力ポートなどは電源タップ(延長コード)をつなげて複数の機器を使うことも可能です。
外観の比較:サイズ・重量・デザイン
次に外観比較です。
大容量ポータブル電源はどれもかなりの大きさ・重量があります。
家庭で使うポータブル電源は、女性も子供も使います。
持ち運びしやすい大きさ・重さの機種を選べば、家族みんなが使いやすいものになります。
サイズ・デザインの比較
こちらもスペースの関係上、エコフロー3機種、ジャクリー2機種、ブルーティ3機種の外観を1/7に縮小して比較しました。
大きさのイメージが付くように、サントリーの天然水 2ℓペットボトル6本入りの段ボールケース(実際は28.8×31.2×22.4cm)も写真に載せてあります。
【ポータブル電源のサイズ(大きさ)比較(数値)】
EcoFlow | サイズ(幅×奥行×高さ) |
DELTA Pro | 63.5×28.5×41.6 cm |
DELTA Max2000 | 49.7×24.2×30.5cm |
DELTA Max1600 | 49.7×24.2×30.5cm |
EF DELTA ※ | 40.0×21.1×27.0cm |
DELTA 2 ※ | 40.0×21.1×28.1cm |
Jackery | サイズ(幅×奥行×高さ) |
2000 Pro | 38.4×26.9×30.75cm |
1500 PTB152 | 35.5×26.5×25.3cm |
1000 Pro ※ | 34.0×26.2×25.5cm |
1000 ※ | 33.2×23.3×24.3cm |
Bluetti | サイズ(幅×奥行×高さ) |
EP500 ※ | 50.0×30.0×76.0cm |
EB200P | 44.0×29.6×38.75cm |
AC200MAX | 44.0×29.6×38.75cm |
AC200P | 42.0×28.0×38.6cm |
※ マークがついている機種は写真の掲載はなく数字のみ
重量(重さ)比較
次は重さの比較です。
重さに関しては3つのメーカー全ての大容量ポータブル電源を比較しました。
ブルーティEP500が飛びぬけて重いため他の機種が軽そうに見えますが、15Kgを超えると移動させるのも一苦労といった重さです。
成人男性なら持てる重さでも、女性や子供が使うとなるとそう簡単にはいきません。
普段使いでソーラーパネルで充電したい人や、災害時の避難を想定している人はこの重さをよく考えて選ぶことをおすすめします。
持ち運びする時には、ポータブル電源と共にソーラーパネルの重さもかかってくることをお忘れなく。
ちなみにサントリーの天然水 2ℓペットボトル6本入りの段ボールケースの重さは12.54Kgです。
価格比較(税込価格と1Wh当りの価格)
次は価格の比較です。
ポータブル電源の価格を比較するときは「税込価格」とともに「1Wh当りの価格」を見ることで価格の優位性が見えてきます。
ただしポータブル電源の価格はあくまでも参考程度で見ていただき、実際には同時にセット購入するソーラーパネルの値段を加えて考える必要があります。
また、各社は割引セールを頻繁におこなっており、その割引された価格が実際に購入を決断するときの決め手になってきます。
操作性
各社製品の基本的な操作性に大きな違いはありませんが、他製品との違いを出すための工夫を各社ともに取り入れています。
特徴的なものをピックアップして紹介します。
EcoFlow | 操作性を上げるための機能 |
DELTA Pro | スマホに専用アプリをダウンロードし遠隔操作可能(WiFi/Bluetooth接続) |
DELTA Max2000 | スマホに専用アプリをダウンロードし遠隔操作可能(WiFi接続) |
DELTA Max1600 | スマホに専用アプリをダウンロードし遠隔操作可能(WiFi接続) |
Jackery | 操作性を上げるための機能 |
2000 Pro | 本体前面LEDライト付で暗闇でもOK ファン回転時でも53デシベル以下の静音性 |
1500 PTB152 | ソーラーパネルを4枚つなげる直列アダプター付属 |
1000 Pro | 本体前面LEDライト付で暗闇でもOK 軽量・コンパクト |
Bluetti | 操作性を上げるための機能 |
EB200P | タッチ式LCDパネルで簡単操作 スマホを置くだけでワイアレス充電 |
AC200MAX | スマホに専用アプリをダウンロードし遠隔操作可能(Bluetooth接続) スマホを置くだけでワイアレス充電 |
AC200P | スマホを置くだけでワイアレス充電 |
おすすめメーカーのソーラーパネル機種比較
これまではおすすめメーカーの大容量ポータブル電源を比較してきましたが、ここからはソーラーパネルを比較します。
ソーラーパネル基本スペック比較:最大出力・変換効率
まずはソーラーパネルのスペック(最大出力と変換効率)について見ていきます。
「最大出力」とは太陽光パネル1枚あたりにどの程度の発電能力があるかを示した値です。
上のグラフではX軸(横軸)に最大出力、Y軸(縦軸)に変換効率をおいて各製品のスペックをプロットしています。
「変換効率」とは太陽光パネルが太陽光エネルギーをどれだけの効率で電気エネルギーに変換できるかを示した値で、変換効率が高いほどより多くの電気を生み出すことができます。
ソーラーパネルのサイズ比較
ソーラーパネルもポータブル電源と同様で、最大出力が大きくなればなるほどサイズも重量も大きくなりますし、高額になります。
特にサイズには注意が必要で、サイズが大きすぎて自宅のベランダなどに置けないという失敗がないように気を付ける必要があります。
上の写真は各社製品のサイズを1/20の大きさに縮小して表示したものですが、製品によってその大きさはかなり違います。
先ほどと同様に写真にはサントリーの天然水 2ℓペットボトル6本入りの段ボールケース(実際は28.8×31.2×22.4cm)も載せましたので、大きさを見るときの参考としてください。
【ソーラーパネルのサイズ(大きさ)比較(数値)】
ソーラーパネル名 | サイズ(横×縦×厚さ) |
EcoFlow 400W | 236.5×105.8×2.5cm |
EcoFlow 220W | 183×82×2.5cm |
EcoFlow 160W | 157×68×2.4cm |
EcoFlow 110W | 158×51.4×2cm |
Jackery SolarSaga 200 | 233.5×54×2.5cm |
Jackery SolarSaga 100 | 122×53.5×0.5cm |
Jackery SolarSaga 80 | 90.6×52.8×2.7cm |
Jackery SolarSaga 60 | 85.5×53.5×0.5cm |
Bluetti PV350 | 240×90.5×?cm |
Bluetti SP200 | 220×52×?cm |
ソーラーパネルの重量(重さ)比較
このグラフはソーラーパネル1枚当たりの重さを比較したものです。
パネルは折りたたんで持ち運びや保管ができるように設計されていますが、かなり重いものもあります。
実際にパネルを広げてセッティングする時には、その重さが結構つらく感じます。
据え付けではなく設置と片付けを頻繁に行うことを想定しているなら、軽いパネルを選ぶことをおすすめします。
ソーラーパネルの価格比較
ソーラーパネルの価格もあくまでも参考程度で見ていただき、実際には同時にセット購入するポータブル電源の価格とあわせて考えます。
最近はポータブル電源とソーラーパネルのセットが人気で、セール時にはかなり割引いた価格で売られることが多くあります。
まとめ
家庭で使う大容量ポータブル電源おすすめメーカー3社(エコフロー、ジャクリ、ブルーティ―)のポータブル電源とソーラーパネルをイメージで分かるように比較して見ました。
最後に各社製品を家庭用として使う場合、どんな人に向いているのかをひと言で表現してみました。
エコフロー(EcoFlow)
サバイバルが必要な時代に、かなり本気で備えたい人向け
エコフローDELTAシリーズの詳細な比較については、以下の記事をご覧ください。
https://www.sonaelarena.com/ecoflow-delta/またエコフローの公式ページでも詳細をご確認ください。
ジャクリ(Jackery)
大容量でも持ち運び可能、家族全員が手軽に使える1台を備えたい人向け
ジャクリー製品の詳細な比較については、以下の記事をご覧ください。
https://www.sonaelarena.com/jackery-lineup/またジャクリの公式ページでも詳細をご確認ください。
ブルーティ(Bluetti)
どんな状況にも対応できる幅広い機能の1台を備えたい人向け
ブルーティの公式ページでも詳細をご確認ください。