ポータブル電源

ポータブル電源の「寿命」-サイクル数の数え方、長持ちさせる使い方-

ポータブル電源の寿命
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みなさんこんにちは ! ありーなです

ありーな

「ポータブル電源はどれくらい持つの?」「ポータブル電源の寿命(サイクル数)って何?」「ポータブル電源を長持ちさせるにはどうしたら良いの?」

そんな疑問にお答えします

記事内にある写真をクリックすると、拡大して見ることができます

ポータブル電源の「寿命」とは

ポータブル電源は内蔵するバッテリーを充電すれば繰り返し使えますが、そのバッテリーも充電・使用を繰り返すうちに少しずつ衰えていきます。

充電・放電には化学変化が利用されており、何度も繰り返すことによりバッテリーが劣化し電池容量が減ってくるのです。

そんなポータブル電源の寿命を示す目安として「サイクル数」があります。

「サイクル数」とは工場出荷時の初期容量と比べ、ある基準まで電池容量が減ってしまうまで繰り返せる充電/放電回数を言います。

サイクル数「3000回(80%)」などと表記しますが、この意味は「3000回の充電・放電を繰り返しても、工場出荷時初期容量の80%の容量を維持する性能を持っている」という意味です。

ありーな

「サイクル数」はポータブル電源に使われているバッテリーの種類で大きく異なります。リン酸鉄リチウムイオン電池は長寿命で、現時点では「3,000~3,500回(80%)」程度のサイクル数が一般的です。それに比べ三元系リチウムイオン電池のサイクル数は「500~1,000回(80%)」程度となっています

サイクル数の数え方

サイクル数の数え方は少しわかりづらく「充電・放電1回を1サイクル」と数えます。

「充電・放電1回を1サイクル」を具体的に説明すると、ポータブル電源を100%充電し、その後バッテリーを100%使い切った段階で「1サイクル」となります(上図参照)。

単なる「充電した回数」とは違う点に注意が必要です。

ありーな

実際には電気が空(0%)になるまでポータブル電源を使い続けることはありません。そのような使い方をするとバッテリーを劣化させてしまうからです。では実際にはどのようにカウントすればよいのでしょうか?次で紹介します

ポータブル電源を実際に使用するときのサイクル数の考え方

ポータブル電源を実際に使う時は、ある程度電気を使ったら充電して電気をつぎ足しま(継ぎ足し充電)

継ぎ足し充電でのサイクル数の考え方は、実際に使った電気量を合計し100%に達したときに「1サイクル」となります。

上の図だと②50%+④30%+⑥20%=100%となった時点で1サイクルとカウントします。

ポータブル電源が寿命を迎えると何が起きる?

それではポータブル電源が寿命を迎えた時には何が起きるのでしょうか?

例えば「サイクル数3000回(80%)」が寿命を迎えた時とは、充電しても電池容量の80%分までしか電気が溜まらなくなった時点です。

逆に言えば、その時点でも80%分の電気を溜められ、その電気を使えます。

つまり寿命を迎えたからと言って、すぐに使えなくなるわけではありません

その代わり、充放電が今まで通りにできるわけではなく、いくつかの不便や不都合を感じます。

【ポータブル電源が寿命を迎えるころに起きてくること】

・電池残量が100%と表示されていても、これまでのように長く使えなくなる
 ⇒電気の減りが早く感じる

・充電時間がこれまでより長くかかるようになる

・満充電(100%充電)ができなくなる など

ありーな

ポータブル電源の寿命とは、人間でいうところの「健康寿命」みたいなものですね

毎日、10年間使えるは本当か?

最近発売されるリン酸鉄リチウムイオンポータブル電源は、サイクル数が3,000回を超えています。

そのため「毎日使っても10年使える」とか「1日1回使っても約10年間にわたり正常な状態を保つ」とPRする機種が増えてきました。

そこでさまざまな使い方を想定し、ポータブル電源はどれくらい持つものなのかを計算しました。

サイクル数500回の三元系リチウムイオン電池搭載機種と、サイクル数3500回のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載機種です。

ポータブル電源の
使用頻度

(100%充放電)
サイクル数
500回(80%)

三元系リチウムイオン電池
サイクル数
3500回(80%)

リン酸鉄リチウムイオン電池
1ヶ月に1回程度
(12回/年)
約41.6年約291.6年
2週間に1回程度
(約26回/年)
約19.2年約134.6年
1週間に1回程度
(約52回/年)
約9.6年約67.3年
3日に1回程度
(約122回/年)
約4年約28.6年
毎日
(365回/年)
約1.3年約9.5年

確かにサイクル数が3500回のリン酸鉄リチウムイオンポータブル電源なら、計算上約10年(9.5年)使えそうです。

ポータブル電源を毎日使い、100%の充放電を1日1回繰り返す人は多くはいないことを考えると、10年どころではなく、もっと長く持ちそうな気もしますが実際はどうなんでしょうか?

ありーな

私はまだ寿命を迎えるほどの長期間、ポータブル電源を使い込んだことがありません。しかしポータブル電源を使っている内に、ポータブル電源の寿命を考えるならバッテリーの「サイクル数」を気にするだけでは不十分だと考えるようになりました。ポータブル電源を長く使い続けるためには、次のポイントも重視すべきです

【ポータブル電源の寿命に関係するポイント】

・バッテリー以外の電気部品やシステム
 ⇒バッテリー以外の電子部品やシステムなど、各メーカーがどのようなポリシーで設計・製造・品質管理を行い製品テストをしているかを確認する

・ポータブル電源の保証期間やアフターサービス体制
 ⇒ポータブル電源のサイクル数以内であっても故障やトラブルは起きるもの。保証期間が長く、アフターサービスの体制が充実したメーカーなら安心です

・ポータブル電源の使い方/扱い方
 ⇒購入後に電池の劣化を早めてしまう使い方や雑な取扱いをしてしまっては、ポータブル電源の寿命を短くしてしまいます

電池の劣化を防ぎ長く使い続けるためのポイント

1) ポータブル電源は余裕をもって使う

ポータブル電源を長く使い続けるためのポイントの1つ目は「余裕をもって使う」です。

サイクル数の多いポータブル電源を購入しても、その後の使い方が悪ければ寿命は短くなってしまいます。

バッテリーを劣化させないためには余裕をもって使うことが大切で、その目安が8割です。

【ポータブル電源は「8割」を心掛けるとよい】

・充電するときは満充電することなく8割程度で止める

・電気を使う時も全てを使い切らず8割程度で止める

・定格出力いっぱいの状態で電化製品を使わない

・最大出力いっぱいまで使うような電化製品は使わない

・ポータブル電源を保管するときは、電気が満タンの状態で保管しない

ありーな

容量や定格出力、最大出力に余裕をもって使うためには、初めから余裕のある機種を選んで購入するのが手っ取り早い方法です

2) ポータブル電源の使用環境に注意する

以前の記事「ポータブル電源の環境温度」にも書きましたが、ポータブル電源の能力を十分発揮し劣化を防ぎ安全に使うためには、使用環境に気を付けることも大切です。

寿命を短くするような環境でポータブル電源を使うことはNGです。

3) できるだけパススルー充電をしない

充電している最中に給電ができる「パススルー」は、いざという時に便利な機能です。

最近発売されるポータブル電源は、電池を劣化させないパススルー(次世代パススルー)を採用している機種もありますが、電池に負荷をかけ劣化させてしまうパススルー搭載機種もあります。

パススルーを使うことで、ポータブル電源の寿命を縮ませてしまわないように気をつけましょう。

まとめ

今回の記事では「ポータブル電源はどれくらい持つのか」「サイクル数とは何か」「長持ちさせる方法は」などを紹介しました。

技術が進歩するに従い、ポータブル電源のサイクル数はずいぶん多くなりました。

しかしポータブル電源を長く使い続けるためには、その長くなったサイクル数を活かすだけの使い方・取り扱いが求められます。

高額なポータブル電源を買うからには、必要な知識を持ち実践することが大切です。

ありーな

ポータブル電源の用語を説明しているシリーズ記事は、こちらの目次からご覧ください

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