ポタ電の基礎知識

自分にあった防災用ポータブル電源を見つける3ステップ

防災用ポータブル電源の見つけ方
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みなさんこんにちは ! 管理人のありーなです

近年、地震や台風などの自然災害が頻発し、防災意識が高まっています。

特に、停電時に電力を確保できるポータブル電源への関心が高まっていますが、「種類が多くてどれを選べばいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「被災生活を想定する」 という視点から、あなたに最適なポータブル電源を選ぶためのステップを解説します。

防災用ポータブル電源選びに、被災生活の想定が必要な理由を知りたい!
防災用ポータブル電源をどのように選べばよいのかを知りたい!
被災生活を想定したポタ電選びの事例を知りたい!

そんな方はぜひ続きをご覧ください。

ありーな

防災用ポータブル電源の選び方の3STEPを紹介した上で、実際の選び方のイメージが沸くような具体的な事例を4つ紹介しています

1. なぜ「被災生活を想定する」ことが重要なのか?

遭遇するかもしれない「被災の形」は人それぞれ違う

ポータブル電源は、災害時の家電利用だけでなく、情報収集や連絡手段の確保にも役立ちます。

しかし、「災害に備えてポータブル電源を用意する」と言っても、その必要性は人それぞれです。

住む場所や家族構成によって、想定される災害は大きく異なります。

例えば地震が起きれば、停電だけでなく、建物崩壊、土砂崩れ、液状化、津波、洪水など、さまざまなリスクが考えられます。

台風も同様で、停電に加え、高潮や家屋倒壊などの被害も想定しなければなりません。

災害が起きとき、どこで被災生活を送るのか?

避難所に行くことになるのか?車で避難するのか?、自宅に残り避難生活を送るのか?

その可能性が一番高い場所を事前に想定しておくことで、防災用としてどんなポータブル電源を備えればよいのかが変わってきます

2.【3ステップ】あなたに合ったポータブル電源の見つけ方

あなたに最適なポータブル電源を選ぶために、以下の3ステップで考えてみましょう。

STEP1:起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

STEP2:どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

STEP3:想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

STEP1:起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

まず、最初に、自分や家族が被災したときの状況を、具体的にイメージしてみましょう。

同じ災害が起きても、その規模や状況が違えば、その後の被災生活も変わってきます。

例えば、海沿いに住む人が、地震に見舞われたとき、

地震が起きただけなら、自宅にとどまり「自宅避難」できますが、津波の可能性があれば、高台や避難場所に逃げ込む必要があります。

災害が起きたとき、どのような避難行動をとるのかを、個別具体的に考えます。

【災害と災害により引き起こされる被害の例】

被災したときの状況をイメージするために、起きるかもしれない災害の例を列挙します。「ある程度予測できる災害」と「予測しづらい災害」に分けた上、その災害によって引き起こされる被害も例示しています

1) ある程度予測できる災害の例

台風、集中豪雨、大雪・高波・山火事・太陽フレアなど

・これらの災害により、停電、洪水、内水浸水、土砂崩れなどが引き起こされる可能性があります

2) 予測しづらい災害の例

地震・火山噴火・落雷・土砂崩れ・竜巻・地滑り/土石流・隕石の落下など

・これらの災害により、停電、建物倒壊、火事、液状化、津波、道路の寸断などが引き起こされる可能性があります

ありーな

自分が被災したときに受ける被害については、「防災ハザードマップ」が参考になります。自分が住んでいる地域の被災状況については、住んでいる地方自治体のウェブサイトで、より広域で起きるかもしれない災害(地震や噴火など)については、国土交通省や気象庁などのウェブサイトで確認することができます

STEP2 どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

一口にポータブル電源と言っても、その大きさも機能もさまざまです。

2つ目のステップでは、災害に遭ったときの「どの避難生活用にポータブル電源を備えたいのか」を明確にします。

例えば、先ほど例に挙げた「海沿いに住む人が地震に見舞われたとき」を考えてみましょう。

この人が「在宅避難」と「避難所生活」のどちらで使うポータブル電源を備えたいかによって、選ぶ機種は変わります。

【避難生活によって選ぶポータブル電源は変わる】

1)在宅避難に適したポータブル電源:
家にある複数の電化製品を長く使える「大容量ポータブル電源」が適しています。しかし、もし避難所などに避難することになれば、大容量機種は持ち出せません

2)避難するのに適したポータブル電源:
軽量・コンパクトで持ち運びに便利な「小型ポータブル電源」が適しています。しかし、もし家で避難生活を送ることになれば、ほとんどの電化製品は動かせません

つまり、避難生活の形によって、選ぶべきポータブル電源は変わります

ありーな

最近では、家電量販店やホームセンターで、ポータブル電源が手軽に入手できるようになりました。しかし、防災用と銘打っているにもかかわらず、小型で容量の小さいものしか取り扱っていない店舗もよく見かけます

STEP3 想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

ポータブル電源を選ぶ際は、ご家庭の状況に合わせて、最適なスペックや機能を選ぶことが大切です。

最後のSTEP3では、STEP2で想定した「被災生活」を送る上で、どのようなスペック・機能が必要なのかを考えます。

避難生活の形、家族構成、その他の備蓄状況など、様々な要素を考慮して、どの程度のスペックや機能が必要かを決めましょう。

要素1.避難生活の形:在宅避難か、避難所生活か、車中避難か

・在宅避難:家にある複数の家電を同時に使える大容量・高出力機種がおすすめ。ACコンセントの数やソーラー発電能力なども選ぶポイント

避難所生活:持ち運びしやすい軽量・コンパクトな小型機種がおすすめ。スマホやLEDライトなどで使うUSBポートの数や静音性なども選ぶポイント

車中避難:車内に置いても邪魔にならないサイズの機種がおすすめ。車載用小型家電などを使うUSBやシガーソケットポートなどの数・種類、静音性、ソーラー発電能力なども選ぶポイント

要素2.家族構成・家庭の状況

・人数:人数が多いほど使う電気の量が増えるのが普通です。またスマホを充電するためのポートも多く必要になります。家族人数分の電気を賄える機種を選ぶ必要があります

高齢者や子供、ペットのいる家庭:冷暖房機器など健康状態を良好に保つための電気が必要不可欠になります。その電気を賄える機種を選ぶ必要があります

病人がいる家庭:健康状態を良好に保つための電気以外にも、病人の家族が使う電化製品の電気は必要不可欠です。その分の電気も賄える機種を選ぶ必要があります

要素3.ポータブル電源以外の備蓄の状況

・電気:カセットコンロやカセットガスが備蓄されているなら、ポータブル電源で調理器具を使う必要性は低くなります

食料備蓄:缶詰など調理せずに食べられる食料の備蓄があれば、ポータブル電源を調理で使う場面が減ります

ありーな

ソーラーパネルがあれば、自分で電気を作れます。在宅避難や車中泊を想定しているなら、ソーラーパネルとセットで購入することを強くおすすめします。避難所生活の場合も、状況によってはソーラーパネルが役立つことがあります。災害時は何が起こるか予測できないため、セットで購入しておくことをおすすめします

3. ケース別:被災生活を想定したポータブル電源選びの事例

「2.【3ステップ】あなたに合ったポータブル電源の見つけ方」の理解を深めるため、いくつかの事例をご紹介します。

これらの事例は、あくまでも私が考えた一例です。

同じような境遇の方でも、考え方はそれぞれ異なるため、あくまで参考としてご覧ください。

事例1. 都市部のマンションで一人暮らしをする人のケース

STEP1 起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

都市部のマンションでわが家に起こり得る災害は、地震による停電や、台風、集中豪雨(ゲリラ豪雨)による浸水などが挙げられます。

STEP2 どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

もし被災した場合、「避難所」に避難するまでもなく、自宅マンションで「在宅避難」する可能性が高いでしょう。

したがって、「在宅避難」を想定したポータブル電源を備えることとします。

STEP3 想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

1人暮らしで自炊もあまりしないため、電子レンジが使えれる程度のポータブル電源があれば十分です。容量は1000Whを目安とし、電子レンの使用を考慮して出力は1500W以上の機種を考えています。そのほか、スマホの充電やテレビ、夏は扇風機、冬は電気ヒーター程度を想定しています。停電時でも自分で電気を確保できるように、ソーラーパネルとセットで購入します。

事例2. 海辺の街の一軒家に、親子4人で住む家族のケース

STEP1 起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

海辺の街の一軒家に住むわが家に起こり得る災害としては、台風による高潮や地震による津波などが考えられます。

STEP2 どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

もし被災した場合、すぐに家族を連れて高台や避難場所に避難します。その後の「避難所生活」ではポータブル電源の使用は想定していません。なぜなら、避難所では生活に必要な物資がある程度揃っていると考えるからです。

それよりも津波の被害がなかった場合を想定し、「在宅避難用」にポータブル電源を備えることにします。

STEP3 想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

子供を含めた4人家族のため、容量2000Wh以上のできるだけ大容量のポータブル電源を備えます。カセットコンロとカセットガスも備蓄していますが、数に限りがあるため、ポータブル電源で調理家電を使うことも想定します。子供がいるため、冷暖房や照明、テレビなどの電力を確保したいです。常にできるだけ多くの電気を確保しておきたいので、ソーラー充電は必須です。多くのソーラーパネルを接続できる機種、ソーラー充電速度の速い機種が望ましいと考えています。

事例3. 山あいの街で、高齢者の親と一緒と住む人のケース

STEP1 起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

山あいの街に住む我が家で起こりうる災害としては、台風による土砂崩れや、地震による停電、地滑りなどが考えられます。

STEP2 どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

山のふもとにある家に高齢の親と暮らしているため、災害が発生した場合はすぐに「避難所」へ避難することにします。「在宅避難」は不安が大きいため、選択肢には入れません。

STEP3 想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

高齢の親を連れた状態でポータブル電源を避難所へ持っていくことを考えると、軽量かつコンパクトなポータブル電源一択となります。使える電力は限られますが、スマホの充電と手元を照らすライトの電源として使用する程度でしょう。避難所には多くの人が集まるため、静音性の高い機種を選びます。わずかな音でも気になる方がいるかもしれません。

事例4. 少し地盤に心配のある地域に、犬と一緒に暮らす家族のケース

STEP1 起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

少し地盤に心配のある地域に住む我が家で起こりうる災害としては、地震による停電や、台風や集中豪雨による浸水など、あらゆる災害が考えられます。

STEP2 どの避難生活で使うポータブル電源を備えるのかを考える

被災した場合、できれば「自宅避難」で乗り切りたいと考えていますが、地盤に不安のある地域のため、被害の状況によっては避難も検討する必要があります。愛犬がいるため、「避難所」には行かず、自家用車での「車中避難」を想定しています。

STEP3 想定した被災生活に必要なスペック・機能のポータブル電源を選ぶ

「在宅避難」と「車中避難」のどちらのケースにも対応できるよう、ポータブル電源を選びます。大きすぎると「車中避難」で使いにくいため、持ち運びやすい重さで、車中でも邪魔にならない程度の容量である1000Wh程度の機種を検討しています。「在宅避難」になった場合にも対応できるよう、拡張バッテリーを購入して容量を増やせるように備えます。どちらのケースになるにせよ、ソーラー充電能力が高いこと、静音性が高いことも機種選びの条件となります。

まとめ:防災用ポータブル電源の選び方!

災害時、ポータブル電源は非常に役立つアイテムですが、選ぶ際には「被災生活を想定する」ことが重要です。

この記事では、あなたに最適なポータブル電源を選ぶための3つのステップを紹介しました。

ステップ1:起こりうる災害とその被害を具体的にイメージする

地震、台風など、住む地域によって異なる災害リスクを把握し、ハザードマップなどを参考に具体的な被害を想定します

ステップ2:どの避難生活でポータブル電源を使うのかを考える

在宅避難、避難所生活、車中避難など、被災時の行動によって必要なポータブル電源の種類が変わります

ステップ3:必要なスペックや機能を検討する

避難生活の形、家族構成、備蓄状況などを考慮し、必要な容量、出力、機能(ソーラー充電、静音性など)を検討します

さらに、具体的な事例として、都市部のマンション、海辺の一軒家、山あいの街、地盤に不安のある地域で生活する人々を例に、それぞれに最適なポータブル電源の選び方を解説しました。

これらの事例を参考に、あなた自身の状況に合ったポータブル電源を選び、災害に備えましょう。

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あり~な
迫りくるリスクから大切なものを守るため、役立つのはポータブル電源と備蓄(食料・日用品など)です。備えておけば「安心感」や「心の余裕」が生まれ、まさかのときでも落ち着いて行動することができます。このブログでは今から備えておきたいポータブル電源と備蓄の情報・アイデアを紹介しています。詳しくは「プロフィール」をご覧ください