みなさんこんにちは ! ありーなです
混乱の時代がどれだけ続くか分からないので、長期保存できる缶詰を中心に備蓄しています。缶詰は賞味期限を切れても食べられるっていうけど、実際何年くらい大丈夫なのかしら?
そんな疑問にお応えして、賞味期限を超えた缶詰について調べてみました
この記事を読むとこのようなことが分かります
【この記事でわかること】
・賞味期限切れの缶詰を食べることについてメーカーはどういっているのかが分かります
・賞味期限の決め方から見て賞味期限切れの缶詰をいつまで食べられるのかが分かります
ぜひ最後までご覧ください
目次
賞味期限切れの缶詰はいつまで食べられるのか?
混乱の長期化を予測している人は、缶詰を多く備蓄しているのではないでしょうか?
缶詰は賞味期限が長いだけではなく、賞味期限を超えても保存がきくと言われています。
だから長期の食料不足や物価高騰が起きたとしても、缶詰であれば何とかなる可能性が一番高いと考えるは当然なこと。
でも賞味期限切れの缶詰が本当はどれだけ持つのか知りたくありませんか?
ご存じの通り結論としては次の通りですが、さまざまな観点から賞味期限切れの缶詰について考えてみます
1) 缶詰は賞味期限を切れても食べられる
2) 賞味期限切れでも食べられるためには、適切に保存することが大切
3) 賞味期限切の缶詰を食べるときは、缶の状態や臭いなどをよく確認して「自己責任」で食べる
賞味期限切れの缶詰について、メーカーのコメントから考える
まず最初に缶詰の専門家ともいえる缶詰メーカーの考えを見てみます。
「賞味期限を過ぎた缶詰は食べられるの?」
という問い合わせはやはり多いようで、各社のWEBサイトにはその質問に答える形で回答が書かれています。
缶詰メーカーのコメントのポイントは
1) 賞味期限を超えてすぐに食べられなくなるわけではない
2) 但し味や風味が落ちている可能性がある
3) 保存状態が良いことが前提だが、食べるときは缶の状態や臭いをよく確かめて
4) 「メーカーとしてはおすすめしない・賞味期間内に食べることを推奨する」or「賞味期限切れの缶詰を食べることの是非には触れない」のいずれか
どのメーカーの「賞味期限を超えても食べることはできる」と言いながらも、賞味期限切れの缶詰を実際に食べることについてはスタンスが分かれました。
「おすすめしない」というメーカーは赤い吹き出し、「食べるかどうかの判断はお客様次第」というメーカーは黄色の吹き出しにしています。
缶詰は未開封の状態なら賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるものではありませんが、味や風味が落ちる等品質が劣化している恐れがありますので、おすすめできません
【キョクヨーWEBサイト お問い合わせ よくあるご質問より一部抜粋】
賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありませんが、弊社としては賞味期限内にお召し上がりいただくことを推奨しております
【Dole WEBサイト よくお寄せいただくお問い合わせ 加工食品 缶詰より一部抜粋】
缶詰は、未開封のままなら賞味期限後すぐに食べられなくなるものではありませんが、味や風味が落ちたり、食感が悪くなったりといった品質の低下が予想されますので、おすすめできません。ぜひ賞味期限内にお召しあがりください
【ニッスイ WEBサイト 商品情報 商品Q&A 缶詰・びん詰より一部抜粋】
缶詰の賞味期限が過ぎていてもすぐに食べられないということではありません。しかし賞味期限が過ぎた商品は、味や風味が落ちたり、食感が悪くなったりする可能性がございます。心配な場合は、缶を開けて香味を良く確認してみましょう
【SSK WEBサイト よくいただくお問い合わせ 缶詰全般より一部抜粋】
常温で正しく保存されていれば、賞味期限が過ぎていてもすぐに食べられないと言うことではありません。 しかし、賞味期限が過ぎたものは、味や風味が低下したり、食感が悪くなったりする可能性もありますので、心配な場合は、外観や中身をよく確かめてください
【ホテイフーズWEBサイト お問い合わせ よくあるご質問より一部抜粋】
おすすめはできませんが賞味期限を過ぎましても翌日から食べられなくなるわけではありません。缶詰を開けて香味を良く確認してみましょう
【マルハニチロWEBサイト お客様相談室 目的別Q&Aより一部抜粋】
保存状態が良ければお召し上がりいただけます。
缶詰は賞味期限の日付が経過したからといってすぐに食べられなくなってしまうことはありません。缶詰は密封の後、加熱殺菌の工程を経ているので、微生物を殺滅しています。ふたや容器に大きなへこみやふくらみがないか、ふたを指で押すとペコペコとへこまないか、異臭がしないかご確認ください
【伊藤食品WEBサイト お客様相談室 よくあるご質問より一部抜粋】
賞味期限切れの缶詰について、賞味期限の決め方から考える
阪急百貨店オンラインストアの食品(フード)に関する記事「缶詰の賞味期限・消費期限は?確認方法や期限切れでも食べられるかについても解説!」によると、缶詰の賞味期限の決め方は次の通りです。
可食期間 × 安全係数(0.8~0.7)
もともと加工食品は「可食期間(安全に食べられる期間)」の7割~8割程度の期間で賞味期限が決められています。
ということは、缶詰に書かれている賞味期限(保存期間)を0.8もしくは0.7で割ってあげれば「いつまでならば安全とされているのか?」のおよその数字を出すことができます。
多くの缶詰の賞味期限「製造日より3年」を元にザクっと計算すると
3年(1095日=365×3)÷ 0.8 = 1368日
3年(1095日=365×3)÷ 0.7 = 1564日
となり、1368日~1564日 つまり 賞味期限として書かれた日付より273日(約9か月)~469日(約15か月)は「安全に食べられる」ということになります。
【安全係数についての消費者庁の見解】
Q 加工食品に賞味期限を設定する場合、安全係数についてはどう設定すればいいのでしょうか
A 客観的な項目(指標)に基づいて得られた期限に対して、一定の安全をみて、食品の特性に応じ、1未満の係数(安全係数)を掛けて期間を設定することが基本です。なお、安全係数は、個々の商品の品質のばらつきや商品の付帯環境などを勘案して設定されますが、これらの変動が少ないと考えられるものについては、0.8以上を目安に設定することが望ましいと考えます。また、食品ロスを削減する観点からも、過度に低い安全係数を設定することは望ましくないものと考えます。過度に低い安全係数で期限を設定した後、在庫を解消するために、期限の貼替えを行い、消費者に誤解を与えた事例もあることから、適切な安全係数を設定することが重要です。
賞味期限切れの缶詰について、実食した人の体験談から考える
食品表示基準の賞味期限の表記の仕方から考えると「約9~15か月」は安全に食べられることが分かりました。
しかしそれ以上長く備蓄しなければならない状況になったら、備蓄をし続けておいて大丈夫なのでしょうか?
賞味期限切れの缶詰を食べる場合、缶詰の保存状態によること、自己責任であることは理解した上で、実際に賞味期限切れ缶詰を食べてみた人の体験談は参考になりそうです。
そこでここでは2つの動画を紹介します。
どちらの動画も賞味期限を10年以上過ぎてしまった缶詰を実食する動画ですが、賞味期限をかなり過ぎた缶詰が一体どうなっているのか?
それを知っておくだけで、缶詰備蓄の参考になります。
伊藤食品の YouTube動画
備蓄をしている人にはおなじみの「あいこちゃん」の伊藤食品によるYouTube動画「【検証】缶詰の賞味期限は何年?〇〇年前の缶詰を食べてみた」です。
伊藤食品は缶詰メーカーであるにも関わらず、「賞味期限が2010年(13年前)の缶詰を食べたらどうなるか」というメーカーにとって禁断とも思える企画にチャレンジしています。
誠実な会社であることが伝わってきます。
あくまでも保存状態が良い缶詰ですが、実食したあとには「普通においしい」とコメントしていました。その上で動画の中では「食べる前に必ず確認してほしい」として次の点が上げられていました
① プルタブが浮いていないこと
② 缶が膨らんでいないこと
③ 中身の変色と異臭がないこと
④自己判断でお召し上がりください
トッカグンの東京サバイバルの YouTube動画
「元自衛隊芸人」「サバイバル芸人」として活躍しているトッカグンのYouTube動画「40年以上前!!賞味期限が切れた自衛隊の缶詰を食べてみたら!中身に驚いた、、」です。
自衛隊の缶詰なので普通に売られている缶詰よりは缶が丈夫にできているかもしれませんが、保存状態が悪い上に40年という恐ろしいほど古い缶詰を開けて食べています。
このほかにも体験動画はたくさんあります。YouTubeで「賞味期限切れ 缶詰」と検索するとかなり多く出てきますのでもっと知りたい人はぜひごらんください
まとめ
中身の空気を抜いて密封した上で、腐敗の元となる微生物や細菌を加熱殺菌している缶詰は賞味期限が切れても食べられます。
保存状態をよく保ち、缶にへこみや割れなどがないことが大前提ですが、賞味期限の決め方から見ても「約9~15か月」賞味期限を超えても大丈夫そうです。
また実際に食した人の体験動画を見るかぎり、缶詰であれば賞味期限をかなり過ぎたとしても食べられる可能性が高いことが分かります。
長期で起こるかもしれない物価高騰や食料不足に備えるなら、やはり缶詰備蓄は不可欠です。
「缶詰は実際のところいつまで食べられるの?」という疑問や不安を解消する一つの参考としてお役立てください。
缶詰の備蓄については、こちらの記事もご覧ください
食品の備蓄については、こちらの記事もご覧ください