みなさんこんにちは !
ついにJackery 1000Plusが発売されました!
7月11日まで実施されているサマーセール終了後に発売されると予想していたので、記事を書くのに少し焦ってしまいました
発表されたJackery 1000Plusの通常価格は168,000円でJackery 1000Pro(149,800円)と比べると18,200円お高くなっています
しかし知れば知るほど、どうしても欲しくなってしまう魅力的な1台です
というわけで
Jackery 1000Plusの魅力を余すところなく紹介します!
ぜひ最後までご覧ください
★ジャクリ セール/お買い得情報★
ジャクリ公式オンラインストアで開催中のセールはありません
目次
ついに明かされたJackery 1000Plusのスペック全貌
まず最初に、Jackery 1000Plus のスペック全貌をご覧ください。
青字で書いたのは特に注目してもらいたい部分です。
これらの箇所について、次の章で詳しく説明します。
容量 | 1264.64Wh | 出力口 | シガーx1、USBx4、ACx3 |
定格出力 | 2000W | AC出力 | 3 x 100V~最大20A 合計2000W |
最大出力 | 4000W | USB出力 | USB-Cx2: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/5A 各最大100W USB-Ax2: Quick Charge3.0 5-6V/3A, 6-9V/2A, 9-12V/1.5A 各最大18W |
周波数 | 50/60Hz切替 | AC入力 | 100V-120V 最大15A |
出力波形 | 純正弦波 | AC充電時間 | 1.7時間 |
サイズ | 356x260x283mm | ソーラー入力 | 12-60V⎓11A, 2ポート電流制限22A, 合計800W |
重量 | 14.5Kg | ソーラー充電時間 | 2時間(800W) 4.5時間(400W) 9時間(200W) 18時間(100W) |
定価(税込) | 168,000円 | ファン回転音 | 30dB以下(静音モード) 42dB以下(通常モード) |
発売日 | 2023年7月 | LEDライト | 〇 |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン | パススルー充電 | No Date |
サイクル数 | 4000(70%) | 保証期間 | 5年(3年+2年無料延長) |
1Whあたり単価 | 132.84円 | エクストラバッテリー (オプション) | 最大3台(5058Wh) |
環境温度 | 動作温度:-10℃~45℃ 充電温度:0℃~45℃ | そのほか | アプリ (Wifi, Bluetooth) EPS機能 |
新たに発売された「Jackery Plusシリーズ」の最大のポイントは「リン酸鉄リチウムイオン電池」の採用です。満を持して投入されただけあって、他社をしのぐ優れたポータブル電源です。それではJackery 1000Plusの特徴を詳しく見ていきましょう
1. リン酸鉄リチウムイオン電池採用によるメリット
ジャクリは「あらゆる人が、あらゆる場所で使えるポータブル電源」を提供するため、「軽量・コンパクト」を実現できる三元系リチウムイオン電池をこれまで採用してきました。
多くのメーカーが「安全性や耐久性」に優れたリン酸鉄機種を発表する中、リン酸鉄を待ちわびるユーザーの声に応える形でついに「Plusシリーズ」が発売されました。
「リン酸鉄」という他社と同じ土俵に立ったジャクリが、他社製品とどんな違いを持ったポータブル電源を生み出したのか。
その特徴が分かるように、人気メーカー3社(Anker、Bluetti、EcoFlow)のポータブル電源と比較しながら紹介します。
比較するのは、各社を代表するポータブル電源で、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した容量1000Whクラスの4機種です。
【比較する容量1000Whクラスのポータブル電源4機種】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
まず始めは「リン酸鉄リチウムイオン電池」が持つ大きなメリット、安全性と耐久性についてです。
1) Jackery 1000Plusの安全性
リン酸鉄リチウムイオン電池は発火や爆発が最も起こりにくく安全性が高いといわれています。
リン酸鉄より安全性が低いとされる「三元系リチウムイオン電池」を使い続けてきたジャクリは、裏を返せば人一倍「安全性の向上」に力を入れてきたといえるかもしれません。
なぜそう思うかというと、Jackery 1000Plus の商品ページには、「安全」という言葉が10回も出てくるだけでなく、安全性を高めるために搭載されたいくつかの技術が紹介されているからです。
「リン酸鉄」を採用したことで安全性の面で他社と同じ土俵に立ったにも関わらず、ジャクリはさらに安全性を高めるいくつかの技術を搭載しています。
それが「62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載」だったり、特許出願中の「ChargeShield技術」です。
技術の詳しい説明は割愛しますが、ジャクリの安全性への意識がとても高いことが垣間見れました。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:安全性の比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
「安全」という単語 10回 | 「安全」という単語 10回 | 「安全」という単語 4回 | 「安全」という単語 3回 |
リン酸鉄採用以外の安全性向上技術の記載 ・保護システム ・ChargeShield技術 | リン酸鉄採用以外の安全性向上技術の記載 ・耐衝撃性能 ・先端ICを備えたBMS | リン酸鉄採用以外の安全性向上技術の記載 なし | リン酸鉄採用以外の安全性向上技術の記載 なし |
あくまでもWEBサイト上で見た外形的な判断ですが、「安全」という単語を多く出して「安全」を高める技術の搭載を説明しているジャクリとアンカーは、「安全」に対する意識が高い企業だと言えそうです
2) Jackery 1000Plusの耐久性(サイクル数)
リン酸鉄リチウムイオン電池は「耐久性」が高く寿命が長いのも特徴です。
実際比較したリン酸鉄4機種は全て3000サイクル以上で、三元系リチウムイオン電池を採用しているJackery 1000Proの1000サイクルと比べると3倍以上の耐久性です。
Jackery 1000Plus のサイクル数は「4000回」と書かれており、リン酸鉄4機種の中でも最も優れているように見えますが、これには少し注意が必要です。
Jackery 1000Plusの「4000回」は、「4000回使用後も工場出荷時の70%の電池残量を保証する」という意味で、他社の回数は全て「電池残量80%」を保証する回数です。
数値を出す基準としている電池残量(%)が70%と80%で異なります。
Jackery 1000Plusはリン酸鉄採用でサイクル数(寿命)が延びたのは確かですが、リン酸鉄の中で特別優れているとは言えなそうです。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:耐久性(サイクル数)の比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
4000回 (70%) | 3000回 (80%) | 3500回 (80%) | 3000回 (80%) |
2.リン酸鉄リチウムイオン電池のデメリットへの挑戦
1) Jackery 1000Plusの重量・サイズ
ジャクリがこれまで採用してきた三元系リチウムイオン電池は、リン酸鉄リチウムイオン電池と比べるとエネルギー効率が約1.8倍あり、ポータブル電源を軽くてコンパクトに作ることができました。
Jackery Plusシリーズではリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したためこれまでと比べて重く大きくなるのは仕方ありませんが、どの程度で抑えられたのかを注目していました。
Jackery 1000Plus を1000Whクラスのリン酸鉄4機種で比べると重量は14.5Kgで、最も軽いEcoFlow DELTA 2よりは2.5Kg重くなっています。
「これまでジャクリは重量やサイズにこだわってきたはずなのに、リン酸鉄を採用したらDELTA2より2.5Kgも重くなってしまった」
そう思ってがっかりしたのが正直な感想です。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:重量・サイズの比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
14.5Kg | 19.1Kg | 16Kg | 12Kg |
356x260x283mm | 463x288x237mm | 340×247×317mm | 400x211x281mm |
重さについて納得がいかなかったので、より多くの機種と重さを比べてみました。するとJackery 1000Plusを14.5Kgという重さで抑えられたことは「実はかなりすごいこと」だと気づきました。そう思った経緯を紹介します
① 容量1000Wh・1500Whクラス機種との重量比較
まず最初にJackery 1000Plus の重量を、人気メーカー4社(Anker、Bluetti、EcoFlow、Jackery)の10機種(容量1000Whクラスおよび1500Whクラスのポータブル電源)と比較してみました。
棒グラフの中の黒い棒が、容量1500Whクラスのポータブル電源(3機種)で、白い棒が、容量1000Whクラス(7機種)です。
Jackery 1000Plusは1000Whクラスのポータブル電源に入りますが、分かりやすいように赤枠で表示しています。
このグラフで注目してほしいのは、Jackery 1000Plusの14.5Kgという重さは、容量1000Whクラスのポータブル電源(グラフの白い棒)の中では上から3番目の重さになっていて、三元系リチウムイオン電池を採用していたJackery 1000Pro(11.5Kg)より3Kg増えていたということです。
② ①のグラフを「容量の大きい順」に並べ替えたグラフ
次に①の棒グラフを、ポータブル電源の容量(Wh)の大きい順に並べ替えてみました。
普通に考えればポータブル電源の容量が大きければ大きいほど重量も増えると考えられますが、この棒グラフで見えてきたのは違う結果でした。
このグラフで注目してほしいのはJackery 1000Plusの容量です。
Jackery 1000Plusの容量は1264Whで、1000Whクラス(白い棒)のポータブル電源の中で最大です。
2位のAnker 757(1229Wh)、3位のBluetti AC180(1152Wh)の方が容量が小さいにも関わらず、それぞれ重量が19.1Kg、16KgとJackery 1000Plusより重いのが分かります。
つまりJackery 1000Plusは容量が大きい割に重量はかなり抑えられているといえるのです。
③ ①のグラフを「定格出力の大きい順」に並べ替えたグラフ
次に①の棒グラフを、ポータブル電源の定格出力(W)の大きい順に並べ替えてみました。
容量のときと同様に、定格出力が大きければ大きいほど重量も増えると考えられますが、この棒グラフで見えたのも意外な結果でした。
このグラフで注目してほしいのはJackery 1000Plusの定格出力です。
Jackery 1000Plusの定格出力は2000Wで、1000Whクラス(白い棒)だけでなく1500Whクラスのポータブル電源と比べても1位(DELTA Max 1600と同率1位)です。
にもかかわらず、1500Whクラスのポータブル電源(黒い棒)の重量よりもかなり軽いJackery 1000Plusが最高の定格出力を実現していることが分かります。
④ ①のグラフを「最大出力の大きい順」に並べ替えたグラフ
最後に①の棒グラフを、ポータブル電源の最大出力(W)の大きい順に並べ替えてみました。
その結果、Jackery 1000Plusは、1000Whクラスのポータブル電源(白い棒)で断トツの1位、1500Whクラスのポータブル電源(黒い棒)を含めても2番目に大きい4000Wの最大出力を出せることが分かりました。
Jackery 1000Plusの重量14.5Kgは、数字を見ただけではそのすごさが分かりませんでした。しかし容量や定格出力、最大出力まで含めて見てみると、かなりの軽量化を実現していることが分かりました。11.5Kgだった三元系のポータブル電源Jackery 1000Proと比較して「リン酸鉄を採用したことにより3Kgも増えたのか!」ではなく「3Kgしか増えていないのか!」が正解のようです
3. Jackery 1000Plusに採用された新機能
1) エクストラバッテリーの採用:拡張性の向上
Jackery Plusシリーズではジャクリーのポータブル電源ではじめて、エクストラバッテリーによる容量拡張が可能になりました。
Jackery 1000Plus だとエクストラバッテリーを最大3つ接続して、容量を5056Whまで拡張ができます。
1000Whクラスのポータブル電源の全機種を見てもエクストラバッテリーを接続できるのは、EcoFlow DELTA2(最大3072Wh)だけでした。
Jackery 1000Plusにエクストラバッテリーを接続すれば、DELTA 2を上回る容量まで拡張できます。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:拡張性の比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
エクストラバッテリー あり | エクストラバッテリー なし | エクストラバッテリー あり | エクストラバッテリー あり |
5056Wh迄拡張可 | 拡張不可 | 4224Wh迄拡張可 | 3072Wh迄拡張可 |
※DELTA2はDELTA 2専用エクストラバッテリー接続時で2048Wh、DELTA Max専用エクストラバッテリー接続時で3040Wh、DELTA 2 Max専用エクストラバッテリー接続時で3072Wh迄拡張可能
先に発売されたJackery Plusシリーズのフラグシップ機種「Jackery 2000Plus」のエクストラバッテリーは単体でもソーラー充電ができるタイプです。しかしJackery 1000Plusのエクストラバッテリー「Battery Pack1000Plus」は残念ながら単体での充電はできず、ポータブル電源Jackery 1000Plusと接続して充電する必要があります
2) アプリによる遠隔操作機能の採用
Jackery Plusシリーズではジャクリーのポータブル電源ではじめて、アプリによる遠隔操作ができるようになりました。
Jackery 1000Plus はWiFiもしくはBluetoothでスマートフォンなどと接続が可能です。
リモート操作では、遠隔地からでもポータブル電源の各スイッチのON/OFFなどの操作のほか、アプリ経由でバッテリー残量、使用可能な時間、出力/入力などの状態が確認できます。
急速充電モードのや静音充電モードなど、ニーズに合わせてバッテリーモードが変更可能で、使い方によってバッテリー寿命を延ばすことが可能となります。
比較した人気メーカー3社のポータブル電源はすでにアプリによる遠隔操作機能を搭載しています。
今回ジャクリがアプリを採用したことにより、アプリに関する機能的な差はなくなりました。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:アプリによる遠隔操作の比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
アプリ接続 〇 | アプリ接続 〇 | アプリ接続 〇 | アプリ接続 〇 |
WiFi/Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | WiFi/Bluetooth/IoT |
・遠隔操作 ・遠隔モニタリング ・カスタマイズ設定(急速充電/静音充電など) | ・遠隔操作 ・遠隔モニタリング ・カスタマイズ設定(充電電力/周波数/SOSモードなど) | ・遠隔操作 ・遠隔モニタリング ・カスタマイズ設定(高速/標準/静音モードなど) | ・遠隔操作 ・遠隔モニタリング ・カスタマイズ設定(低速・静音充電/充電電力/充電タイプなど) |
3) EPS (Emergency Power Supply:非常用電源) 機能の搭載
Jackery Plusシリーズではジャクリーのポータブル電源ではじめて、EPS(非常用電源)機能が搭載されました。
万が一停電が起きた場合、Jackery 1000Plus は20mm秒以内にバッテリー給電に自動的に切り替わります。
EcoFlow DELTA2だけはバッテリー給電への切り替わりが30mm秒以内ですが、他の3機種は20mm秒以内です。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:EPSの比較】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
EPS機能 〇 | EPS機能 〇 | EPS機能 〇 | EPS機能 〇 |
20ms | 20ms | 20ms | 30ms |
EPS機能は0ms(ミリ秒)での切替えには対応していないため、データサーバーやワークステーションのような完全なUPS機能(無停電電源装置)を必要とするデバイスには利用できません
4. これまであった機能の向上・ブラッシュアップ
1) 急速充電機能
最近発売される機種はどれも急速充電機能を搭載しており、Jackery 1000Plus の充電速度(AC満充電 1.7時間)は他製品と比べてとびぬけて速いとは言えません。
容量が他社製品より大きく1264Whあることが充電に時間がかかる要因とも言えますが、それを差し引いても平均的です。
とはいえJackery Plusシリーズには充電速度を早くする新しい技術(特許出願中の「ChargeShield技術」)が採用されています。
「ChargeShield技術」は独自の可変式の高速充電アルゴリズムを用いることで、安全性を確保しながら急速充電する技術です。
容量1002WhのJackery 1000ProのAC満充電が1.8時間だったことと比べると、容量1264Whを1.7時間で満充電できるJackery 1000Plusの充電速度は確実に向上していることが分かります。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:急速充電機能】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
AC満充電:1.7時間 | AC満充電:1.5時間 1時間で80% | AC満充電: 1.3-1.8時間 (ターボモード) 45分で80% | AC満充電:80分 |
2) ソーラー充電
最近発売される機種はどれも急速充電機能を搭載しており、Jackery 1000Plus の充電速度は他製品と比べてとびぬけて速いとは言えません。
容量が他社製品より大きく1264Whあることが充電に時間がかかる要因とも言えますが、それを差し引いても平均的です。
しかしソーラー入力が800Wと最大で、より多くのソーラーパネルを接続できる仕様となっています。
ソーラー入力W数が最大800Wという仕様は三元系ポータブル電源のJackery 1000Proと同じですが、入力電圧が17.5-60Vだったのが12-60Vと大きくなっている点が改善された点です。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:ソーラー充電】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
ソーラー入力 12-60V⎓11A, 2ポート電流制限22A, 合計800W | ソーラー入力 11-32V 10A、32-60V 12.5A 最大600W | ソーラー入力 12~60W 10A 最大500W | ソーラー入力 11-60V 最大電流15A 最大500W |
2時間(800W) 4.5時間(400W) 9時間(200W) 18時間(10W) | 80%まで最短2時間(200Wx3) | 3時間 | 2.5時間(400W×1) 4.5時間(220W×1) 6.5時間(160W×1) 9時間(110W×1) |
3) 静音性(ファン回転音)
ジャクリはポータブル電源の静音性にもこだわりを持っています。
比較している他社ポータブル電源のWEBサイトにはファン回転音(静音性)についての明確な記載はありませんが、ジャクリには記載されています。
Jackery 1000Plus の通常モード(42dB以下)というのもとても静かなレベルですが、静音充電モードを選べば30dB以下というから驚きです。
ちなみに三元系ポータブル電源のJackery 1000Proのファン回転音は45dBで、静音充電モードはなかったため、静音性もかなり向上していることが分かります。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:静音性】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
30dB以下 (静音充電モード) 42dB以下 (通常モード) | WEBに記載なし | WEBに記載なし | WEBに記載なし |
4) 環境温度
ポータブル電源を動かしたり充電できる温度範囲(環境温度)は、メーカーによって多少の違いがあります。
Jackery 1000Plus とEcoFlow DELTA 2は高温に強く(下は-10℃から上は45℃)、その他の2機種は低温に強い特徴があります(下は-20℃から上は40℃)。
ちなみに三元系ポータブル電源のJackery 1000Proの環境温度は、動作温度-10℃~40℃、充電温度0℃~40℃だったので、高温に5℃幅が広がりました。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:環境温度】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
動作温度: -10℃~45℃ 充電温度: 0℃~45℃ | 動作温度: -20℃~40℃ 充電温度: 0℃~40℃ | 動作温度: -20℃~40℃ 充電温度: 0℃~40℃ | 動作温度: -10℃~45℃ 充電温度: 0℃~45℃ |
5)USB出力ポート
Jackery 1000PlusのUSB出力ポートは全て高速充電に対応しています。
USB-Aは最大18W、USB-Cは最大100W対応です。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:USB出力】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
USB-Ax2Quick Charge3.0 各最大18W USB-Cx2 各最大100W | USB-Ax4 各最大12W USB-Cx1 各最大60W USB-Cx1 最大100W | USB-Ax2 合計15W USB-Cx1 PD2.0 最大100W | USB-Ax1 各最大12W USB-Ax2 First Charger 各最大18W USB-Cx2 各最大100W |
Jackery 1000Plusになくて他社機種にある機能
出力ポートの数
Jackery 1000Plus の出力ポートは8口しかなく、他の3機種と比べると少なくなっています。
一見すると劣っているように感じますが、より多くのACポートを同時に使いたい場合はテーブルタップや延長コードをつないで出力ポートを増やせば問題ありません。
但しDC5521の出力ポートが必要な人や、ワイヤレス充電ポートを使いたい人には向いていません。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:出力ポート】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
8口 | 13口 | 11口 | 15口 |
ACx3, USB-Ax2, USB-Cx2, シガーソケットx1 | ACx6, USB-Ax4, USB-C(60W)x1, USB-C(100W)x1, シガーソケットx1 | ACx4, USB-Ax4, USB-Cx1, シガーソケットx1, ワイヤレスx1 | ACx6, USB-A(12W)x2, USB-A(18W)x2, USB-Cx2, シガーソケットx1, DC5521x2 |
定電圧機能
EcoFlowにはX-Boost、Bluettiには電力リフトといった機能が付いています。
これらはまとめて「定電力機能」とも呼ばれるものですが、使用する電化製品の消費電力がポータブル電源の定格出力を上回る場合、電化製品側の消費電力を下げることで本来使えないはずの電化製品を使えるようにする機能です。
たとえば消費電力1800Wの電子レンジをDELTA2につないで動かそうとしても、定格出力が1500Wしかないので本来は動きません。
しかしX-Boost機能を使えば、電子レンジの消費電力を1500W以下に下げて動かしてくれます。
この「定電力機能」は便利な機能ですが、Jackery 1000Plusの定格出力は2000Wもあるので、この機能を搭載する必要性がそもそもありません。
Bluetti AC180のように2700Wもの電化製品は動かせませんが、それだけ大きな消費電力を一度に使わなければよいだけのことです。
【1000Whクラス リン酸鉄ポータブル電源:定電圧機能】
Jackery 1000Plus | Anker 757 | Bluetti AC180 | EcoFlow DELTA2 |
なし | なし | 電力リフト機能 | X-Boost機能 |
ー | ー | 定格出力1800W ⇒2700W | 定格出力1500W ⇒1900W |
「定電力機能」は電化製品側の消費電力を下げることで動かせるようにする機能なので、あくまでも例外的に使用するものと考えておくのが無難です。電化製品を動かすことを最優先して消費電力を下げているため、電化製品は本来のパワーで動きません。パワーが落ちた状態で動かしているので、例えば電子レンジで「温め」をする場合、普段よりもかなり多くの時間が必要になります
まとめ
Jackery 1000Plus の特徴を人気メーカー3社の機種と比較しながら紹介しました。
このほか、保証期間が5年あること、パススルー充電に対応していることは4機種とも同じですが、Jackery 1000PlusだけLEDライトが搭載されている点も一つの特徴です。
ここまで読んでいただけた方には十分分かっていただけたと思いますが、Jackery 1000Plusはリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のポータブル電源の中でも、かなりおすすめな1台です。
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