みなさんこんにちは ! ありーなです
卵の代替品と銘打って新しい商品が販売されたけど、栄養面ではどうなのかしら?乾燥全卵とかうずらの卵の栄養面での違いが知りたいな
そんな声にお応えして、卵の代替品を栄養面で比べてみました。栄養面から見てどの代替品が優れているかを知ってください
ぜひ最後までご覧ください
この記事を読むとこのようなことが分かります
【この記事でわかること】
・「乾燥全卵」の栄養バランス・栄養成分が生卵とどう違うのかが分かります
・「うずらの水煮缶詰」の栄養バランス・栄養成分が生卵とどう違うのかが分かります
・「ピータン」の栄養バランス・栄養成分が生卵とどう違うのかが分かります
目次
鶏卵と卵の代替品の栄養成分・栄養バランス比較
毎日の食卓に欠かせない「卵」はさまざまな料理に使える幅広さや使いやすさだけでなく、バランスが取れた栄養を摂れる人気の食材です。
タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど体に必要なほぼ全ての栄養素を含み、1日に必要な栄養の多くを接種できる卵は、健康な人がたくさん食べても血中コレステロール値を変えることのない「完全栄養食」です。
鶏卵の栄養成分を見てみましょう。
※食品栄養成分データベース 卵類 鶏卵 全卵 生の数字を元にグラフ化
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日本食品標準成分表(2015年版)を元に作られた「食品栄養成分データーベース」によると、生卵100gに占める栄養成分の割合は左上の棒グラフの通り、タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3gとなっています。
これを右下のような栄養バランスの円グラフにすると、タンパク質54%、脂質45%、炭水化物1%となります。
この卵が手に入らなくなった場合を想定し、代替品として備蓄できるものの栄養成分を比較します。
1) 「乾燥全卵」の栄養成分と栄養バランスは生卵とほぼ同じ
※食品栄養成分データベース 卵類 鶏卵 全卵 乾燥全卵の数字を元にグラフ化
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まず最初に「乾燥全卵」の栄養成分を比較します。
「乾燥全卵」の栄養バランスは、タンパク質54%、脂質46%、炭水化物0%で、生卵の栄養バランスと完璧と言っていいほど同じです。
栄養成分はタンパク質49.1g、脂質42g、炭水化物0.2gで、タンパク質と脂質は生卵のほぼ4倍です。
栄養成分は100gあたりのg数と合わせているため、水分を飛ばして乾燥してある「乾燥全卵」は100gあたりで計算すると約4倍になるのでしょう。
乾燥全卵を販売しているキューピーのWEBサイトに書かれた、「本製品1Kgに3Kgの水を加えると、4Kgの液全卵に相当します」の一文はこれと合致します。
生卵を全て乾燥させている「乾燥全卵」は、栄養成分が生卵と変わりません。
卵の栄養価を重視している人にとって、「乾燥全卵」は完璧なほどの代替品です。
液状にした卵を加熱殺菌してスプレードライ(噴霧乾燥)している乾燥全卵はサルモネラ菌やブドウ球菌による食中毒の心配がありません。乾燥してあるので長期保存が可能とはいえ、パッケージに書かれた賞味期限は1年程度です
乾燥全卵の販売ページは、こちらをご覧ください
2) 「うずらの水煮缶詰」の栄養成分と栄養バランスは脂質が多め
次にうずらの卵の栄養成分を比較します。
鶏の卵は品不足や価格高騰が騒がれましたが、うずらの卵(水煮)は昨年と比べて約15%、うずらの卵(洗浄うずら卵)は昨年と比べて約20%程値上がりしたようです。
今後の鶏卵動向によってはうずらの卵にも影響がでるかもしれませんが、いまのところ落ち着いています。
※食品栄養成分データベース 卵類 その他 うずら卵 水煮缶詰の数字を元にグラフ化
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うずらの卵の栄養バランスは、タンパク質43%、脂質55%、炭水化物2%と鶏卵の栄養バランス(タンパク質54%、脂質45%、炭水化物1%)と比べると多少脂質の割合が高くなっています。
一方栄養成分は、タンパク質11.0g、脂質14.1g、炭水化物0.6gで、鶏の生卵の栄養成分(タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3g)と大きな違いはありません。
生ではありませんが、うずらの卵の水煮缶詰は賞味期限が非常に長く、長期保存にも適した代替品といえます。
うずらの卵の水煮販売ページは、こちらをご覧ください
3) 「ピータン」の栄養成分と栄養バランスも脂質が多め
※食品栄養成分データベース 卵類 その他 あひる卵ピータンの数字を元にグラフ化
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次にピータンの栄養成分を見てみます。
ピータンはアヒルの卵を強いアルカリ性で熟成させた中国発祥の加工食品です。
ピータンの栄養バランスは、タンパク質45%、脂質55%、炭水化物0%とうずらの水煮缶詰の栄養バランス(タンパク質43%、脂質55%、炭水化物2%)と似ています。
栄養成分は、タンパク質13.7g、脂質16.5g、炭水化物0.0gで、鶏の生卵の栄養成分(タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3g)よりも栄養価が高くなっています。
賞味期限は商品によりことなり、1年持たないものもあれば2年持つものもあります。
保存がきくので鶏卵の代替品とすることも可能ですが、使える料理が限られてしまうことと、独特の味に好き嫌いがあるため、ピータンを代替品とするかどうかの判断は難しいところです。
ピータンの販売ページは、こちらをご覧ください
4) 「キューピーHOBOTAMA」の栄養成分と栄養バランス
今回の鶏卵不足、鶏卵価格高騰に合わせるかのように、キューピーとカゴメが卵の代替品を新発売しました。
キューピーが発売した「HOBOTAMA(ほぼたま)」は、食物アレルギーで卵を食べられない人や、健康志向の高まりや環境への配慮から植物由来の食品を選択する人向けに開発された商品で、「スクランブルエッグ風」と「加熱用液卵風」の2種類があります。
「HOBOTAMA(スクランブルエッグ風)」は、ほぼ脂質と炭水化物
※kewpie WEBサイト 商品情報 GREEN KEWPIE HOBOTAMA スクランブルエッグ風の数字を元にグラフ化
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HOBOTAMA(スクランブルエッグ風)のベースは豆乳加工品で、白身と黄身がバランス良く混ざったスクランブルエッグを再現した作りです。
栄養成分は、タンパク質0.3g、脂質7.8g、炭水化物6.8g(60gあたり)で、鶏の生卵の栄養成分(タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3g:100gあたり)とは全く違います。
栄養バランスは、タンパク質2%、脂質52%、炭水化物46%と鶏卵の栄養バランス(タンパク質54%、脂質45%、炭水化物1%)とは全く異なり、ほとんどが脂質と炭水化物で構成されています。
【HOBOTAMA(スクランブルエッグ風)原材料名】
豆乳加工品(国内製造)、植物油脂、食塩、酵母エキスパウダー/トレハロース、加工でん粉、ゲル化剤(アルギン酸ナトリウム)、乳酸カルシウム、カロチノイド色素、増粘多糖類、調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物、(一部に大豆を含む)
HOBOTAMA(スクランブルエッグ風)の販売ページは、こちらをご覧ください
「HOBOTAMA(加熱用液卵風)」は炭水化物が多め
※kewpie WEBサイト 商品情報 GREEN KEWPIE HOBOTAMA 加熱用液卵風の数字を元にグラフ化
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HOBOTAMA(加熱用液卵風)は脱脂アーモンドパウダーを主原料とした商品で、加熱した料理(オムレツやチャーハン、お好み焼き、パンケーキ、プリンなど)に使えます。
栄養成分は、タンパク質2.6g、脂質2.8g、炭水化物3.3g(60gあたり)で、鶏の生卵の栄養成分(タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3g:100gあたり)と比べると栄養価は低くなります。
栄養バランスは、タンパク質30%、脂質32%、炭水化物38%と鶏卵の栄養バランス(タンパク質54%、脂質45%、炭水化物1%)とは異なり、タンパク質、脂質が少なく、炭水化物が多い構成となっています。
【HOBOTAMA(加熱用液卵風)原材料名】
脱脂アーモンドパウダー(アメリカ製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白加水分解物加工品、ぶどう糖果糖液糖/ゲル化剤(増粘多糖類、メチルセルロース)、乳化剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、(一部にアーモンド・大豆を含む)
HOBOTAMA(加熱用液卵風)の販売ページは、こちらをご覧ください
HOBOTAMAは常温保存ができず冷凍保存が必要です。賞味期限は冷凍保存で製造日から12ヶ月です
5) 「カゴメEver Egg」の栄養成分と栄養バランスは炭水化物が多い
※KAGOME WEBサイト 食品 Ever Eggの数字を元にグラフ化
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カゴメが発売した卵の代替品は「Ever Egg(エバーエッグ)」です。
これまでの常識を覆す「未来の卵」という触れ込みで、にんじん、白いんげん豆などの野菜で卵のふわとろ食感や色合いを実現しました。
栄養成分は、タンパク質1.2g、脂質5.9g、炭水化物11.7g(130gあたり)で、鶏の生卵の栄養成分(タンパク質12.3g、脂質10.3g、炭水化物0.3g:100gあたり)と比べると栄養価は低くなります。
栄養バランスは、タンパク質7%、脂質31%、炭水化物62%と鶏卵の栄養バランス(タンパク質54%、脂質45%、炭水化物1%)とは異なり、タンパク質、脂質が少なく、炭水化物がかなり多い構成となっています。
【Ever Egg原材料名】
食用植物油脂(国内製造)、白いんげん豆ピューレー、にんじん濃縮汁、グラニュー糖、食塩、エンドウたんぱく/トレハロース、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、乳酸カルシウム、ゲル化剤(アルギン酸ナトリウム)、酸化防止剤(ビタミンE)、香料
EVER EGGの販売ページは、こちらをご覧ください
Ever EggもHOBOTAMA同様に常温保存ができず冷凍保存が必要です。賞味期限は-18度以下の冷凍保存で製造日から12ヶ月です
まとめ
この先卵の品不足や価格高騰が続くと考えるなら、卵の代替品の確保・備蓄が必要です。
タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養を豊富に含んだ代替品なら、「乾燥全卵」が最有力です。
大切な家族の健康を守るために、バランスよく栄養成分を含んだ「乾燥全卵」を確保しておきましょう。
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