食品値上げ、食料不足に備えて備蓄を始めている人の多くは、amazonなどのECモールや近所の量販店、スーパーなどでコツコツと備蓄品を買い集めています。
その方法ももちろんいいのですが、もし車があるなら自宅から一番近い「卸売市場」に一度足を運んでみることをおすすめします。
卸売市場は元々、生鮮食品を業者間で取引する場所ですが、個人客にも商品を販売してくれるところが多くあります。
実は「卸売市場」は、個人が備蓄目的で商品を購入するのに適しています。
今回の記事では備蓄品の購入に卸売市場をおすすめする理由を紹介します。
この記事を読むと、次のようなことが分かります。
✔ 卸売市場はどんなところかが分かります
✔ 備蓄品の購入に卸売市場が適している理由が分かります
是非最後までご覧ください。
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目次
卸売市場の位置づけ・役割と、生鮮食品の流れ
卸売市場は生産者(農家など一次産業従事者)や農協、出荷組合から出荷された「生鮮食料品(野菜・果物や魚介類、肉、花)など」を集め、卸売業者によりセリで販売される場所です。
セリには仲卸業者や売買参加者(小売店)が参加し、仲卸業者はセリで仕入れた食品を消費者が使いやすい大きさや個数に分けて小売店に販売します。
われわれ消費者は仲卸業者などから商品を仕入れた小売店を通して、商品を購入する流れです。
このように卸売市場は元々業者間(卸売業者と仲卸業者/売買参加者)での取引が主体で消費者は商品を購入できませんでした。
しかし最近では消費者が日常的に商品を購入できたり、定例イベンドなどで消費者が市場で購入することを歓迎している卸売市場も多くなりました。
小売店(売買参加者)とは、卸売市場で卸売業者や仲卸業者から生鮮食品を買い、自分の店(八百屋や魚屋、肉屋、花屋、スーパーマーケットなど)で、消費者に売る人を言います。それぞれの卸売市場で卸売業者や仲卸業者から生鮮食料品を買うことを認められないと売買参加者になれません
卸売市場で消費者が商品を購入する場合、購入方法は現金のみに限られている市場・店舗がほとんどです
卸売市場が備蓄品購入におすすめできる理由
1. 備蓄に適した「大容量食品」がたくさん売られているから
先の図で紹介したとおり、卸売市場で売られている生鮮食品などは「仲卸業者」の手で消費者が買いやすい大きさや個数にわけられてスーパーなど小売店の店頭に並びます。
また飲食店などで使われる業務用食品は大容量で、消費者がスーパーなど小売店の店頭で購入するものとは大きさや量が異なります。
つまり卸売市場で売られているものの多くは「大容量」であり、備蓄目的で多くの食料を買い集める場合に適しています。
大容量で売られている生鮮食品
特に生鮮食品は、一度に大容量のものを買い家で小分けにして真空パック保存するのが安くておすすめです。
冷凍保存して売られている肉や魚も多くありますので、購入してそのまま冷凍保存することもできます。
家庭用冷凍庫は、業務用冷凍庫と比べると温度変化がどうしても避けられない作りになっています。肉や魚を冷凍庫で備蓄する場合は、できるだけドアの開閉を減らすなど庫内の温度変化を減らす工夫が必要です。
大容量で売られている食品や日用品
卸売市場では、市中の小売店では売られていない大容量の食品や日用品が売られています。
小売店で売られている商品を複数購入した場合と大容量の商品を購入した場合でどちらが安いとは一概には言えません。
しかし備蓄品を保管する場所や購入する手間などを考えると、卸売市場で大容量の商品を購入する方が、備蓄に適しているとも言えます。
2. まとめ買いがお得にできるから(卸売価格の適用)
個人が買い物をするスーパーなどでは商品が単品で売られているのが普通ですが、仲買業者や売買参加者が仕入をする卸売市場では、商品がまとまった量・個数で売られます。
個人にも商品を販売してくれる卸売市場ではバラ売りもしてくれますが、備蓄用にまとめ買いすることも可能です。
そして個人が商品をまとめ買いした時でも卸売価格(割引)が適用されることがあります。
「商品をまとまった量・個数で一度に安く買える」という点は、備蓄目的に個人が買い物をするときには好都合です。
卸売価格が適用されるかどうかの基準は、市場や店舗によって異なります。割引が適用されるかはそれぞれでご確認ください。
3. 食品だけでなく調理・生活関連の道具が売られているから
卸売市場にはさまざまな業者(飲食店など)が買いに来るため、関連食品棟には食品関連の道具などを扱う店舗も並んでいます。
それらの店舗をのぞくと備蓄として備えておくと良い道具が売られていることも多く、例えば固形燃料や卓上コンロ、鉄鍋、陶板焼き鍋、土鍋、釜めし鍋、すき焼き鍋など飲食店や旅館などでよく見かける道具が揃います。
4. 小売店より価格値上げの影響がゆるやかだから
全ての卸売市場で言えることかはわかりませんが、私がよく行く市場で見聞きした経験から価格の値上げが市中の小売店よりゆるやかだと感じています。
例えば半年ほど前から値上げを繰り返してきているカセットガスボンベは、卸売市場で売られているものの価格はしばらく値上げ自体されておらず、値上がった後も市内の小売店で買うよりも安く買うことができました。
また値上げが発表された食品についても安く買えることが多々あります。
5. 備蓄に適した状態の食品が売られているから
市内のスーパーや小売店などではあまり見かけない、備蓄に適した状態の商品が売られているのも卸売市場の特徴です。
例えば豆や乾物などを扱う店では大容量(1Kg単位)な商品や真空パックされた商品も見かけますし、お米を取り扱う店では備蓄用に適している水分量の少ないお米(令和4年産の新米ではなくそれ以前の古米)も売られています。
まとめ
卸売市場は元々業者間(卸売業者と仲卸業者/売買参加者)での取引が主体でしたが、最近では消費者が日常的に商品を購入できたり、定例イベンドなどで消費者が市場で購入することを歓迎している卸売市場も多くなりました。
一般の消費者が日常の買い物として卸売市場を使う場合でもかなりお買い得ですが、備蓄目的で卸売市場を利用する場合は更に大きなメリットがあります。【備蓄目的で卸売市場を利用するメリット】
✔ 備蓄に適した「大容量食品」がたくさん売られているから
✔ まとめ買いがお得にできるから(卸売価格の適用)
✔ 食品だけでなく調理・生活関連の道具が売られているから
✔ 小売店より価格値上げの影響がゆるやかだから
✔ 備蓄に適した状態の食品が売られているから