みなさんこんにちは ! ありーなです
猛暑の影響でトマトの価格が高騰していると聞きました。外国も異常気象でトマトの不作が続いているそうなので、トマト缶を備蓄しようと考えています
そんな声も多いので、トマト缶を備蓄する前に知っておくべき2つのことを紹介します。これを知らないと危険なトマト缶を備蓄してしまうかもしれません。その後、安全でおすすめなトマト缶詰も紹介しますのでぜひ最後までごらんください
この記事を読むとこのようなことが分かります
トマト缶を買う前に知っておくべき注意点
昨年の夏は世界中で干ばつが起きトマトの収穫量を激減させ、トマトの加工品にも大きなダメージを与えました。
今年の秋はこの夏の猛暑の影響で、日本国内のトマトの値段が平年の3倍以上になっていると言われています。
トマトは天候に左右されやすい野菜だと言えそうですが、これからの不安定な時代、野菜を長期備蓄できるトマト缶はとてもありがたい存在です。
しかしそのトマト缶も、知らずに購入すると後で後悔しかねない事実があります。
1) トマト缶は化学物質暴露(BPA)の危険性が高いと言われている
缶詰備蓄をしている人は「BPA(ビスフェノールA)」の話しを知っている人も多いかもしれません。
BPA(ビスフェノールA)とは主にポリカーボネートやエポキシ樹脂と呼ばれるプラスチックの原料として使用される化学物質です。
健康に対する影響はまだ分からない点も多いそうですが、生殖異常や乳がんや前立腺がん、肥満や糖尿病などのリスクの増加が指摘されています。
金属で作られている缶詰の缶の内側は、腐食を防ぐためにさまざまな処理がされています。
缶詰の内側は中に入っている食品と直接接する部分ですが、そこの塗装にBPA(ビスフェノールA)が使われている缶詰が多くあります。
BPA以外の化学物質を塗装に使っている場合もありますが、いずれにせよその物質が溶けだして中の食品に移行するリスクは考えられます。
「酸性が強いトマト缶はBPAが溶け出しやすく危険性が高い」という点はがまず1つ目の知っておくべき注意点です。
BPAは微量であれば健康に問題はないと言われていますが、BPAの使用を減らしたり、新しい技術(フィルムラミネートなど)の採用などで安全性を高める工夫をしている缶詰も売られています。妊婦や胎児・乳児への影響は未知数なので、心配な人はBPAフリー(不使用)を謳った缶詰を購入することをおすすめします
2) イタリア産トマト缶でも中国産トマトを使っている商品もある
2つ目の知っておくべき注意点は、「原産国がイタリアとなっているトマト缶の中には、中国で栽培されたトマトを使っている商品もある」ということです。
ラベルの原産地の欄には加工した国名を書けばよいため、このようなことが起きているようです。
もし本当に中国産のトマトを使っているのであれば、農薬や添加物の使用方法などが心配されます。
しかしトマト缶のラベルやWEBサイトを見ても中国産トマトを使っているかは書かれていないため分かりません。
安く買えるトマト缶の全てで中国産トマトを使っているのかと言えばそうでもないようです。
安心できる商品を選ぼうとすると「イタリア産トマト使用」とか「有機トマト使用」とはっきりと記載されているトマト缶を選ぶしかなさそうです。
生で売られるトマトとは違いトマト缶は規格外(大きさやキズ、形の悪さ)のトマトも使われているためコストが低く抑えられ販売価格も安くなっていると思っていました。中国産のトマトを使い更にコストを下げているような商品は避けたいところです
おすすめのトマト缶詰(有機トマト)
トマト缶にはホールトマト缶とカット(ダイス)トマト缶の2種類があります。
ホールトマト缶には形が細長いサンマルツァーノ種などが使われており、加熱することでうまみが引き出される特徴があります。
種も含まれた形でトマトが入っているため、カットトマト缶と比較すると酸味が強く残っています。
味が濃く煮崩れしやすいためパスタやスープ、カレーなどの煮込み料理に向いていると言われます。
カット(ダイス)トマト缶には丸いトマトが使われており、果肉がしっかりしていて煮崩れしにくい特徴があります。
種がある程度取り除かれているため酸味が少な目で、さっと温めてトマトの果実感を生かした料理(ロールキャベツや冷製パスタなど)に向いてるといわれます。
ここでは上の2つのショックを受けた上で選んだおすすめのトマト缶3つを紹介します。
特徴をまとめると次のような表になりますが、どこまでのものを求めるかによってどれを買うかが変わってきます。
【おすすめトマト缶3種の特徴】
有機トマト | イタリア産 | クエン酸不使用 | BPA不使用 | |
1) 創健社 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2) ストリアネーゼ | ○ | ○ | ○ | |
3) モンテベッロ | ○ | ○ |
トマト缶は麺やご飯、スープ、煮込みなど色々な料理に使えるためあると重宝する食材です。1ケース(箱)24缶入りで売られているのが一般的ですが、使う頻度の多さや購入後の管理のしやすさを考えるとケースで購入してしまうのがおすすめです
1) イタリア産の有機トマトでクエン酸BPA不使用のトマト缶
創健社 有機トマト缶 400g(ホール、ダイス)
1968年創業の自然食品・健康食品を販売している㈱創健社のトマト缶です。イタリア南部のプーリア州・ルチューラにある限定農場で栽培された有機トマトだけを使用したトマト缶です。使用されるトマトは完熟したDocet(ドウチェット)種のみを使用し、収穫後は24時間以内に工場に運ばれ加工されます。酸度調整のためのクエン酸を使用しておらず缶および蓋にはビスフェノールAによる内面コーティングをしていないBPA不使用缶(スチール缶)を使っています。有機JAS認証品です。
【原材料】有機トマト、有機トマトジュース
2) イタリア産の有機トマトでクエン酸不使用のトマト缶
ストリアネーゼ 有機トマト缶 400g (ホール、カット)
ストリアネーゼは1965年に創業した老舗トマトメーカーアグリコンセルベレーガ社のオーガニックトマト缶ブランドです。南イタリア ナポリ周辺の契約農家でとれた有機トマト(サンマルツァーノ種)だけを使用し、酸度調整のためのクエン酸を使わずに缶詰されています。栽培から加工まで一貫体制を敷き収穫後24時間以内に加工されています。有機JAS認証品です。
【原材料】有機トマト、有機トマトジュース
※ 4号缶の他にも1号缶などサイズが違う商品も売られています
※ 4号缶の他にも1号缶などサイズが違う商品も売られています
3) イタリア産の有機トマトを使用したトマト缶
モンテベッロ 有機トマト缶 400g(ホール、ダイス)
1977年創業のモンテ物産のトマト缶です。日本にイタリアの食文化やライフスタイル、本物の味わいや楽しみ方を紹介しているモンテ物産はトマト缶の他にも数々のイタリア料理食材やワインなどを輸入販売しています。モンテベッロのトマト缶に使われているトマトは南イタリア産の完熟トマトで、「有機トマト缶」はイタリアの有機認証団体Bioagricert認定のオーガニック・トマトが使われています。有機JAS認証品です。
【原材料】有機トマト、有機トマトピューレー/クエン酸
トマト缶詰以外のおすすめトマト商品
トマトを備蓄する方法としてはトマトパウダーや瓶詰されたトマトがあります。
一般的に缶詰の賞味期限は3年、トマトパウダーは2年、瓶詰トマトは2~3年です。
缶詰以外はBPAが使われていませんので、その点は安心できます。
1) 欧州産トマト100%使用で添加剤不使用のトマトパウダー
NICHIGA(ニチガ) 無添加 トマトパウダー 1kg
スペインやイタリア、ギリシア、トルコ産のトマトを果肉丸ごと粉末にしたトマトパウダーです。食品添加物や着色料など添加剤を一切使用しておらずトマト100%なため、栄養素がギュッと濃縮されています。トマトスープや煮込み料理、ピラフ、パスタソースなどさまざまな料理に使えます。国内検査機関にて306項目の残留農薬検査も実施しており安心です。賞味期限は2年です。
【原材料】トマト
2) イタリア産の有機トマト100%の瓶詰トマトピューレー
ALCE NERO(アルチェネロ)有機粗ごしトマトピューレー500g
ALCE NEROは1954年に設立された日仏貿易㈱が輸入販売するブランドで、30年以上前から取り組んできた化学肥料や農薬などを使わないオーガニック食品を提供しています。この商品はイタリアでは「PASSATA」と呼ばれる有機トマトで作った2倍濃縮の粗ごしタイプのピューレーで、有機JAS、EU有機認定商品です。
【原材料】有機トマト
トマトを砕いて絞ったものが「トマトジュース」、トマトを砕いて裏ごししたものを煮詰めたのが「トマトピューレ」です。煮詰めているかいないかで前者がフレッシュさ後者が濃厚さが強く出ます。更に煮詰めたものは「トマトペースト」と言いますが、カゴメのWEBには「トマトピューレ」は生トマトに比べ約3倍の濃さに、「トマトペースト」は約6倍の濃さに濃縮しているそうです
3) イタリア産の有機トマト100%の瓶詰パスタソース
ALCE NERO(アルチェネロ)有機パスタソース トマト&バジル 350g
ALCE NEROは1954年に設立された日仏貿易㈱が輸入販売するブランドで、30年以上前から取り組んできた化学肥料や農薬などを使わないオーガニック食品を提供しています。この商品は有機バジルと有機トマトのおいしさがギュッとつまったシンプルなトマトソースです。有機JAS、EU有機認定商品です。
【原材料】有機トマト、有機食用オリーブ油、有機バジル、食塩、有機玉ねぎ、有機砂糖
まとめ
世界中で起きた干ばつの影響でトマトの不作は深刻なものとなりました。
エネルギー・材料不足や価格高騰や物流停滞などの影響が続く中、トマト加工品の不足は今後日本でも表面化してくるでしょう。
国内でも猛暑の影響でトマト価格が高騰し、来年以降も異常気象の影響でトマトの生産が世界中で影響を受けることを予想すると、トマト製品は今すぐ備蓄しておく方がよさそうです。
トマトの缶詰や瓶詰は保存期間が長い商品ですが、長期保存できる商品だからこそ安全で体に良いものを選びたいものです。
【トマト缶を選ぶ時に知っておくと良いこと】
✔ トマト缶は化学物質暴露の可能性が高いと言われている
✔ イタリア産トマト缶でも中国産トマトを使っている商品もある
缶詰の備蓄に関しては、こちらの記事もご覧ください