既に始まっている電気代の値上げは、これから迎える寒い冬の間も、その先に待っている春になってもますます厳しくなることが予想されています。
今後相当な期間、かなりの値上げが予想されているため、ほんの些細な節電であったとしても塵も積もればそれなりに大きな電気代節約につながります。
更なる電気料金値上げに備え、今やるべき電気代節約方法のポイントを3つに分けて紹介します。
2回目は、家電製品の設定を変えることによってできる節電方法です。
一度設定を変えてしまえばこの先ずっと効果を出してくれる節電です。
ご家庭の電化製品の取扱説明書を見ながら是非試してみてください。
この記事を読むと、次のようなことが分かります。
✔ どのような電化製品が設定変更で節電できるかが分かります。
✔ 家にある電化製品を節電するための設定方法が分かります。
大切な人を守るために「将来に備えること」を日々探究している50代の「あり~な」がお伝えします!
目次
電化製品の設定を変えて節電につなげる
電化製品の設定は購入時にして以降、何か特別なことがない限り変更をすることはありません。
最近の電化製品は省エネ性能が向上していますが、最初の設定はバランスが重視されており、省エネを最大限重視した設定にはなっていません。
しかし電気代の値上げに対抗しなければならない私たちの最大の関心事は「無駄な電気をできるだけ節約する」ことです。
そのためにご家庭で使っている家電の取扱説明書を確認し、できるだけ電気代がかからない設定に変更しましょう。
以前の記事で大掃除にあわせて家電も掃除することを提案しましたが、それに合わせて電化製品の設定も変えてしまいましょう。
冷蔵庫の設定を変更して節電する
ほとんどの冷蔵庫の設定変更は庫内にあるパネルを使って簡単にできてしまいます。
温度を強から中に1段階下げるだけで年間1500~2000円の電気代を節約できると言われますので、まずは温度設定を見直しましょう。
冷蔵庫内に入っている食品が少ない場合や季節が冬の場合は設定を「弱」にしても大丈夫です。
製氷を停止するボタンが付いている機種もありますので、氷を作る必要のない季節であれば「製氷停止」にしておくことをおすすめします。
冷蔵庫によっては節電機能や節電モード、エコモードなどが付いていて、冷蔵庫の使用状況に合わせた節電運転をしてくれる機種もあります。
冷蔵庫は24時間365日動いており最も電力を消費する家電です。
取扱説明書をよく確認して、節電に最適な設定に変えておきましょう。
暖房器具(エアコンなど)の設定を変更して節電する
エアコンは設定次第で電気代負担が随分と変わってくる家電の一つで、設定温度を変えることで電気代をかなり節約できます。
冷房使用時の設定温度の目安は28℃、暖房利用時の設定温度の目安は20℃と言われますが、設定温度を冷房時は1℃高く、暖房時は1℃低く設定するだけで約10%の消費電力が節約できます。
設定した温度次第で電気代が変わるのは電気ストーブや電気ファンヒーター、セラミックヒーターなどの暖房器具に共通しますので、家中にある暖房器具の設定を見直してみてください。
パソコンの設定を変更して節電する
パソコンの消費電力を減らす方法には、「画面の明るさを変える」方法と「電源モードを省電力設定に変更」する方法があります。
画面の明るさを変えるには、パソコン側で変更する場合とモニター側で変更する場合がありますが使っているパソコンによって異なります(デスクトップパソコンはモニター側で変更することがほとんどです)。
まずはパソコン側で変更できるか試してみて、変更できない場合はモニタの取扱説明書を確認して変更してください。
パソコン側での明るさの変更方法はここでは割愛しますが、分からない方はこちらを参照ください。
電源モードを省電力モードに変更する方法は使っているOSなどによって異なります。
この方法もここで紹介すると長くなるため、別記事のリンクを貼っておきます。
Windowsのやり方はこちらを、macの場合はこちらを参照ください。
スクリーンセーバー(一定時間操作しないと自動的にパソコン画面表示を変える機能)は省エネになりそうですが実際は省エネにはなりません。特に3Dのスクリーンセーバーは描画処理にCPUパワーを多く使うためかえって消費電力が上がることになります
テレビ(TV)の設定を変えて節電する
テレビの消費電力を下げる方法はいくつかありますがメーカーや機種によって異なります。
我が家のテレビは「画面の明るさを変える設定」と「消費電力を減らす設定」で消費電力を減らせますが、詳しくはご家庭で使っている機種の取扱説明書をご確認ください。
その他にも次のような機能があるようです。
設定内容 | 節電効果 |
明るさセンサーをONにしておく | 部屋の明るさにあわせて自動で画面の明るさが調整され無駄な消費電力をへらしてくれる |
無信号電源オフ機能をONにしておく | 一定時間信号がないと自動的に電源オフしてくれる |
無操作電源オフ機能をONにしておく | 一定時間操作しないと自動的に電源オフしてくれる |
映像モードをダイナミックモードから標準モードやリビングモードに変更する | ダイナミックモードは画面を明るくくっきり見せるため消費電力が大きくなる |
ブルーレイ/DVDレコーダーの設定を変えて節電する
ブルーレイ/DVDレコーダーの消費電力を下げる方法もメーカーや機種によって異なります。
詳しくはご家庭で使っている機種の取扱説明書をご確認ください。
機種によっては次のような機能があるようです。
設定内容 | 節電効果 |
エコモードを選択する | 電源「切」のときに待機電力を抑えてくれる |
高速起動モードやクイックスタート機能(一発起動)をOFFにする | これらの機能は待機中も内部の回路が働いているため待機時消費電力が大きくなる |
時刻表示をOFFにする | 表示する消費電力を削減できる |
ガス給湯器の設定を変えて節電する
ガス給湯器の消費電力を下げるためには設定温度を低くするのが有効です。
一般的には台所とお風呂の温度を別々に設定できるため、台所で使うお湯の温度は低めに設定することで電気代を抑えることができます。
トイレ(温水洗浄便座)の設定を変えて節電する
トイレが温水洗浄便座の場合、暖房便座の温度や洗浄水の温度を低く設定することで消費電力を抑えられます。
また機種によっては「タイマー節電(毎日設定された時間に自動的に便座ヒータへの通電を停止して節電する機能)」や「おまかせ節電(トイレが全く使わない時間を学習して自動で便座ヒーターを切って節電する機能)」が付いているものもあります。
詳しくはご家庭で使っている機種の取扱説明書をご確認ください。
省エネ家電に取り換えて節電する
最後は既にある電化製品の設定変更ではなく、電化製品自体を省エネなものに買い替えるという方法です。
ちょうど買い替えのタイミングに合えばできる節電方法ですが、この先どんどん物価が上がるであろうことや半導体や材料不足、物流停滞などが発生するリスクを考えて少し早めでも買い替えておくという選択肢もあり得ます。
白熱電球を省エネ効果のあるLED電球に取り換えることも一つの方法です。LED電球は白熱電球と比較して寿命が長く、例えば設計寿命約40,000時間のLED電球は、1日10時間使用したとしても約10年間取り替え不要です。また約80%の省エネができると言われています。
まとめ
家にある電化製品には元々節電のための機能が付いているものが多くあります。
しかし購入時(最初)の設定はバランスを重視した設定となっていて、節電を重視した設定にはなっていません。
今は今後の電気代値上げに備えて節電を重視した設定に変えていくタイミングです。
ご家庭で使っている電化製品の取扱説明書を確認し、節電効果のある設定に変更することをおすすめします。
電化製品の掃除とあわせて設定変更を一度だけ行えば、この先ずっと節電効果をもたらしてくれます。